阿賀町議会 > 2019-06-18 >
06月18日-01号

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  1. 阿賀町議会 2019-06-18
    06月18日-01号


    取得元: 阿賀町議会公式サイト
    最終取得日: 2023-03-25
    令和 1年  6月 定例会          令和元年阿賀町議会6月定例会議会議録議事日程(第1号)                    令和元年6月18日(火)午前10時開会日程第1 会議録署名議員の指名日程第2 議会の諸報告日程第3 町長の行政報告日程第4 一般質問---------------------------------------本日の会議に付した事件 議事日程に同じ---------------------------------------出席議員(12名)     1番  宮澤直子君      2番  長谷川 眞君     3番  清野眞也君      4番  斎藤 栄君     5番  小池隆晴君      6番  入倉政盛君     7番  山口周一君      8番  五十嵐隆朗君     9番  石田守家君     10番  神田八郎君    11番  石川太一君     12番  斎藤秀雄君欠席議員(なし)---------------------------------------地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名 町長         神田一秋君   教育長        遠藤 佐君 会計管理者      齋藤啓司君   総務課長       渡部和茂君 町民生活課長     長谷川忠市君  こども・健康推進課長 星 利昭君 福祉介護課長     澤野直也君   農林課長       江花一実君 まちづくり観光課長  眞田政弘君   建設課長       大江修逸君 消防長        清野 隆君   消防本部次長     宿屋憲治君 消防本部副署長    佐藤秀行君   学校教育課長     石川 聡君 社会教育課長     神田久利君   農業委員会事務局長  阿部 勉君---------------------------------------事務局職員出席者 事務局長       野村秀樹    書記         阿部大輔 △開会 午前10時00分 △開会の宣告 ○議長(斎藤秀雄君) おはようございます。 ただいまの出席議員は全員、12名であります。 これから令和元年阿賀町議会6月定例会議を開会します。--------------------------------------- △表彰状の伝達 ○議長(斎藤秀雄君) 会議を開きます前に、皆様にご報告申し上げます。 去る6月5日に開催されました新潟県町村議会議長会臨時総会におきまして、町村自治の振興発展及び住民福祉の向上に貢献された功績により、町村議会議員10年以上在職功労者として小池隆晴君が、また、町村議会議長5年以上の在職功労として私、斎藤秀雄が、新潟県町村議会議長会表彰を受賞いたしましたので、報告させていただきます。 ここで、改めて賞状と記念品の伝達を行います。お名前をお呼びしますので、前にお進みください。 ◎事務局長(野村秀樹君) それでは、名前をお呼びします。小池隆晴君。 ○議長(斎藤秀雄君) 表彰状、阿賀町、小池隆晴様。 あなたは、多年議会議員として地方自治の振興発展に貢献された功績はまことに顕著であります。 よって、ここに表彰します。 令和元年6月5日。 新潟県町村議会議長会会長、南雲正。代読。     〔賞状伝達〕 ○議長(斎藤秀雄君) おめでとうございます。 ◆5番(小池隆晴君) ありがとうございます。 ◎事務局長(野村秀樹君) 続きまして、斎藤議長が受賞者のため、表彰者を交代します。副議長、前のほうへお願いします。 それでは、お呼びします。斎藤秀雄君。 ◆副議長(石川太一君) 表彰状、阿賀町、斎藤秀雄様。 あなたは、長年にわたり議会議長として議会機能の向上に尽くされ地方自治の振興発展に貢献された功績はまことに顕著であります。 よってここに表彰します。 令和元年6月5日。 新潟県町村議会議長会会長、南雲正。代読。     〔賞状伝達〕 ◆副議長(石川太一君) おめでとうございます。 ○議長(斎藤秀雄君) それでは、ただいま私と小池議員が表彰を受けたわけであります。この表彰に満足することなく、今後も議会議員として阿賀町の振興発展と住民の福祉に寄与してまいる所存であります。 ここで、小池議員から一言ご挨拶をいただきます。 ◆5番(小池隆晴君) ただいま表彰いただきまして、ありがとうございました。 これも私個人ばかりじゃなくて、皆さんあってこそのことだと思いますので、今後も精進をして頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いします。 ○議長(斎藤秀雄君) 私も、図らずも議長5年以上ということで表彰を受けました。 皆さんのため、先頭に立って阿賀町議会の改革と町民の福祉のために頑張っていきたいと思います。よろしくお願いいたします。 以上で、表彰を終わります。--------------------------------------- △開議の宣告 ○議長(斎藤秀雄君) それでは、これから本日の会議を開きます。--------------------------------------- △議事日程の報告 ○議長(斎藤秀雄君) 本定例会議の会議日程及び本日の議事日程は、あらかじめお手元にお配りしたとおりであります。---------------------------------------
    △諸般の報告 ○議長(斎藤秀雄君) 次に、地方自治法第121条の規定により、会議事件説明のため求めにより出席した者は、あらかじめお手元にお配りしたとおりであります。--------------------------------------- △会議録署名議員の指名 ○議長(斎藤秀雄君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 本会議の会議録署名議員は、会議規則第127条の規定によって、5番、小池隆晴君及び6番、入倉政盛君を指名します。--------------------------------------- △議会の諸報告 ○議長(斎藤秀雄君) 日程第2、議会の諸報告を行います。 3月定例会議以降の議長及び議会の活動は、お手元にお配りした報告書のとおりであります。 特に、6月5日から7日及び10日の4日間、町内12会場において開催した地域と語る会では、議会に対し、あるいは行政に対し、さまざまなご意見・ご要望等がなされたものと感じております。議会としてしっかりとした取りまとめを行い、町民皆様の負託に応えていきたいと思っているところであります。 3月定例会議以降の議長及び議会の活動報告は、以上で終わります。 次に、総文社厚常任委員会、広報広聴常任委員会及び議会運営委員会より、休会中に行った各委員会の所管事務調査の報告が、それぞれ議長の手元に提出されております。 議会運営委員会の報告内容につきましては、本6月定例会議での議会運営であり、本日、開会前の議員打ち合わせ会においてその内容を報告してありますので、議会運営委員長からの報告は、お手元に配付されている報告書のとおりで終わらせていただきます。 それでは、これから総文社厚常任委員会及び広報広聴常任委員会からの報告を受けます。 初めに、総文社厚常任委員長から報告願います。 9番、石田守家君。     〔総文社厚常任委員長 石田守家君登壇〕 ◆総文社厚常任委員長(石田守家君) おはようございます。 それでは、私のほうから3月定例会以後の所管事務調査についてのご報告をいたします。 所管事務調査を下記のとおり実施しましたので、その結果について会議規則第77条の規定により報告をいたします。 1点目、調査期日としましては、令和元年6月6日木曜日、午前9時から。 2として、場所が阿賀町役場の第3会議室。 3として、調査事項といたしましては、1番から6番までですけれども、1点目が、黎明学舎の現状と阿賀黎明高校の進学状況等についてでございます。2点目が、閉校後の各小学校の現況と利活用に係る今後の進め方について。3点目には、社会体育施設(グラウンド)の現状と管理体制等について。4番目には、県立津川病院の建設場所等について。5点目が、町内の福祉施設の利用状況等について。6番目、その他というようなことでございます。今回は調査事項を優先しております。 4の出席者については、総文社厚常任委員会8人、記載のとおり全員でございます。そのほか、野村事務局長が出席をしております。説明員といたしましては、教育長、遠藤佐さん、学校教育課課長の石川学校課長と、清野課長補佐でございます。 めくっていただきまして、黎明学舎のほうは西田卓司さんと黎明学舎、同じく中野裕佳さん、同じく丹羽貴一さんというようなことでございます。まちづくり観光課のほうについては課長の眞田課長と、そして定住促進係長の大江さんでございます。総務課関係については課長補佐の阿部課長補佐と、行政主任の齋藤さん。そして、社会教育課のほうでは課長の神田さんと、そして係長の渡部さん。こども・健康推進課については課長の星さんと、課長補佐の藤安さん。福祉介護課については課長の澤野さんと、課長補佐の宮澤さんというようなことで、記載のとおりでございます。 この調査目的といたしましては、調査概要等について、(1)といたしまして、黎明学舎の現状と阿賀黎明高校の進学状況等についての関係でございます。黎明学舎の現状と阿賀黎明高校の進学状況について、石川聡学校教育課長清野学校教育課長補佐、そして黎明学舎の西田卓司さん、中野裕佳さん、丹羽貴一さんから説明を受けました。 資料に基づきまして、黎明学舎の運営状況、「ゼミ」の活動計画、黎明学舎の数値データについての説明であったが、おおむね良好な運営上ではあるとのことであったと。体育祭が終わるまでは3年生の参加が少ないため、例年、本格的な稼働は6月下旬ころからであり、昨年並みの参加を期待しているとのことであった。 (2)として、閉校後の各小学校の現況と利活用に係る今後の進め方についてというようなことで、閉校後の各小学校の現況と利活用に係る今後の進め方については、眞田まちづくり観光課長、大江定住促進係長、石川学校教育課長清野学校教育課長補佐、阿部総務課長補佐、齋藤行政係主任から、現在の町で保有している普通財産化された学校等の現況、昨年度末で閉校した学校備品等の取り扱い、今後の遊休施設の利活用について説明を受けた。 (3)社会体育施設(グラウンド)の現状と管理体制について。社会体育施設(グラウンド)の現状と管理体制等について、神田社会教育課長、渡部社会体育係長から、現在、社会教育課で管理しているグラウンド等に係る管理状況、維持管理費の説明を受けました。 (4)県立津川病院の建設場所について。県立津川病院の建設場所について、星こども・健康推進課長、藤安こども・健康推進課長補佐から説明を受けました。任意で招集した町職員の打ち合わせ会での結果を踏まえ、現実的な建設候補地としては、やまぶきの里駐車場隣接地(高校農業実習棟、現消防署用地を含む)、芦沢工業団地、旧道路公団敷地が候補地として考えられる旨、報告をされました。 (5)として、庁内の福祉施設の利用状況等について。町内福祉施設の利用状況等について、澤野福祉介護課長宮澤福祉介護課長補佐から、町内施設の入所者数、介護度の状況を含む待機者数、施設等の稼働率などの説明を受けました。 (6)その他については、特にありませんでした。 6のまとめといたしましては、(1)黎明学舎の現状と、阿賀黎明高校の進学状況等についてでございます。黎明学舎の講師の皆さんが創意工夫をして阿賀黎明高校の魅力化に取り組んでいただいていることに敬意を表します。地域おこし協力隊としての任期の変遷期であり、現在は3人で対応しているとのことであるが、早期にもう一人の講師を見つける努力をしてもらうことを望む。学力向上は地道な努力の積み上げで結果にあらわれるものであり、即効性のある手段がないことは十分に理解しているが、これからも創意工夫を重ねて、阿賀黎明高校魅力化につながる学力アップとキャリア教育の充実に努めてもらいたい。 (2)として、閉校後の各小学校の現況と利活用に係る今後の進め方についてでございます。避難所としての利用について、町の方針策定とともに、地域との話し合いが必要。今後の利活用については、まちづくり観光課を中心として、企業の利用、地域の利用等が図られるよう、情報の発信と希望等の集約を強く望むものです。 (3)社会体育施設(グラウンド)の関係の現状と管理体制等について。広い面積の施設を少ない人数で管理する大変さは、十分に理解できます。財政が厳しい中ではあるが、施設管理に係る予算を積極的に要求し、健全な管理に努めてもらいたいと。また、維持費を捻出することに積極的にトライしている市町村もあるので、検討を願うものです。 (4)県立津川病院の建設場所について。今回提出された、やまぶきの里駐車場の隣接地(高校農業実習棟、現消防署用地含む)、芦沢工業団地、旧道路公団敷地の3カ所については、おおむね理解できる。用地の権原整理や住民への周知を進める中で、最終的な建設候補地を探っていくことになると思うが、病院建設本体の議論を足踏みさせることのないよう、積極的に議論を進めてもらいたい。あわせて、議会としても積極的に協力していきたいので、継続的な情報提供を望むものです。 (5)町内福祉施設の利用状況等について。今のところ比較的順調な運営状況であることは理解した。しかし、今後の人口減少に伴う利用者減は否めないところだと思われるが、早目の対策を講じてもらえるよう、事業者に対して、町として積極的に情報提供してもらうことを望むものです。 (6)その他というようなことでは、特にございませんです。 以上で、総務社厚常任委員会からの報告といたします。 ○議長(斎藤秀雄君) 委員長報告に対し質疑を許します。 質疑はありませんか。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(斎藤秀雄君) ないようですので、質疑なしと認めます。 総文社厚常任委員会の報告はこれで終わります。 次に、広報広聴常任委員長から報告を願います。 途中、委員長の交代がありましたので、それぞれ担当した委員会活動の説明をしていただきます。 初めに、6番、入倉政盛君。     〔6番 入倉政盛君登壇〕 ◆6番(入倉政盛君) おはようございます。 それでは、広報広聴常任委員会から所管事務調査について報告いたします。 本委員会は、下記のとおり所管事務調査を実施しましたので、その結果について会議規則第77条の規定により報告いたします。 これは4月、議会だよりの編集作業によって、56号の編集作業を行いました。全員参加であります。 詳細は記載のとおりであります。 次に、まとめでありますが、議会だより56号の編集作業については、いつもと同じ4日間の作業工程で行いました。今後も町民の負託に応えられる議会だよりの編集に努めてまいりたいと思います。 以上、広報広聴常任委員会から報告いたします。 ○議長(斎藤秀雄君) 次に、3番、清野眞也君。     〔広報広聴常任委員長 清野眞也君登壇〕 ◆広報広聴常任委員長(清野眞也君) 本委員会は、下記のとおり所管事務調査を実施しましたので、その結果について会議規則第77条の規定により報告をいたします。 地域と語る会を開催いたしました。詳細は記してあるとおりでございますが、参加人数計126名の参加者がありました。各議員の方、ご協力いただきましてありがとうございました。 まとめとしまして、地域と語る会の開催でございますが、6月5日から7日、6月10日の4日間、3班に分かれ、各地区12会場において、地域と語る会を開催しました。 今回は、区長さんからアンケートをとり、区ごとにテーマを変えながら行い、地域の皆様からさまざまな意見・要望をいただきました。 地域と語る会の運営方法についても、町民の皆様からさまざまなご提案をいただきましたので、今後はより皆様が参加しやすいような形にしていきたいと思っております。 以上です。 ○議長(斎藤秀雄君) 委員長報告に対し質疑を許します。 質疑はありませんか。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(斎藤秀雄君) 質疑なしと認めます。 広報広聴常任委員会の報告はこれで終わります。 次に、五泉地域衛生施設組合議会について、組合議員から議長の手元に報告書が提出されております。お手元にお配りしました報告書をもって報告にかえます。 次に、地方自治法第235条の2の第3項の規定により、例月出納検査の結果報告書がお手元にお配りしましたとおり、提出されております。朗読は省略します。 そのほかの議長会の報告で、図らずも今回の議長会で副会長に私、斎藤秀雄が就任することになりました。皆さん、議会のほうでいろいろお世話になりますが、よろしくお願いします。 以上で、議会の諸報告を終わります。--------------------------------------- △町長の行政報告 ○議長(斎藤秀雄君) 日程第3、町長の行政報告を行います。 神田町長から行政報告の申し出がありましたので、これを許します。 神田町長。     〔町長 神田一秋君登壇〕 ◎町長(神田一秋君) おはようございます。 まずもって、先ほどは斎藤議長さん、小池議員さんに、日ごろのご功績に対しますはえある受賞、まことにおめでとうございました。心よりお祝いを申し上げますとともに、今後とも町発展のために、よろしくご指導のほどお願いをしたいというふうに思います。 それでは、6月定例会議に当たりまして、平成31年阿賀町議会3月定例会議以降の行政報告を申し上げ、議員各位並びに町民の皆様のご理解とご協力をお願いを申し上げるものでございます。 新年度に入り、3カ月を経過しようとしておりますが、先月は高温少雨であり、34度を超えた日もございました。今月はまた昨年より5日早い入梅で、低温の日が続くといった現況にあり、地球規模で自然環境が複雑化していると危惧しているところでございます。 また、例年この時期の課題であります遭難につきましては、捜索案件が1件、山岳遭難が1件あり、町外の方でありますが、残念ながら1名が犠牲となられたところでございます。 5日午後には竜巻注意情報が発表されましたが、本町におきましては落雷が相次いだことから、16時55分には豊実、日出谷地域を中心として1,100戸が停電したところであります。幸いにも東北電力の作業が迅速であったことから、20時7分には全て解消されたところであります。 さて、平成30年度会計でありますが、水道事業会計を除き、例年どおり5月31日をもって出納整理期間を終了しており、現在は会計の帳票類の最終点検を行っているところでございますが、取り急ぎ各会計の決算状況につきまして、速報値ではございますが、ご報告を申し上げさせていただきます。 初めに、一般会計であります。 平成30年度の歳入歳出予算総額は129億9,028万6,000円で、このうち平成29年度からの繰越明許費が3億7,255万2,000円でございました。本予算に対する歳入の決算額は125億117万5,000円、予算対比で96.23%でございます。歳出の決算額は120億4,737万7,000円、予算対比で92.74%となる見込みでございまして、差引収支額は4億5,379万9,000円で、令和元年度への繰越明許費とした繰り越し事業に充当すべき財源、2,502万8,000円を差し引いた実質収支額では4億2,877万1,000円の黒字となる見込みでございます。 剰余金につきましては、平成31年度当初予算案において2億円を見込んでいたところでございますが、残余につきましては、今後の補正予算の財源とさせていただきたいと考えております。 次に、水道事業会計を除く8つの特別会計であります。 全会計におきまして、黒字決算となる見込みでありますが、特別会計の合計額で申し上げますが、歳入決算額で57億283万4,000円、歳出決算額では56億4,243万7,000円でございまして、形式収支額は6,039万7,000円。繰り越しはございませんので、実質収支額も同額となる見込みでございます。 一般会計及び特別会計の合計額では、歳入決算額182億400万9,000円、歳出決算額176億8,981万4,000円となりまして、実質収支額では4億8,916万8,000円となる見込みでございます。 なお、各会計決算の詳細につきましては、9月定例会議におきまして認定をいただくべくご提案させていただくこととしておりますので、ここでは決算の速報値としてのご報告とさせていただきますので、ご理解を賜りたいと存じます。 次に、町税の収納状況について申し上げます。 平成30年度の国民健康保険税を除く町税5税の現年度分調定額の総計は、15億266万4,000円。この調定額に対する収入額は14億9,138万円となり、収納率は前年度と同じ99.2%となる見込みでございます。 滞納繰越分につきましては、前年度を収入額で170万6,000円、収納率で1.5ポイント上回り、現年度分と滞納繰越分を合わせた収納率は、前年度比0.8ポイント増の92.2%となる見込みでございます。 新潟県地方税徴収機構につきましては、昨年度引き継ぎました685万3,000円の滞納額に対し、450万6,000円が収納され、収納率は65.8%と、徴収機構参加市町村の平均39.1%を大きく上回ったところでございます。 町税の滞納額は、固定資産税がその大部分を占めており、これまでは法人の破産、廃業等から、老朽化した家屋等の不動産が残され、処分できずに塩漬け状態となるケースが多くありましたが、近年はこうしたものに加え、個人の納税義務者の死亡によって相続放棄を行い、所有者が存在しないというケースがふえてきており、今後もさらに増加するものと懸念しているところでもございます。 残された滞納案件の解決には困難をきわめるものばかりとなってきておりますが、引き続き関係機関と連携するとともに、弁護士相談等を活用しながら滞納額の圧縮に努めてまいります。 今般、補正予算をお願いしておりますが、相続放棄のあった滞納案件では、これを解消するため、家庭裁判所に相続財産管理人の選任を申し立てて財産処分を実施したいと考えておりますので、ご審議をよろしくお願い申し上げるものでございます。 今年度、平成31年度当初に当たり、例年同様に4地域における春の区長会議を開催しております。 4月17日の鹿瀬地域を皮切りに、26日の上川地域まで、今年度も各課の主要事業概要をご説明申し上げ、各区長様方からは多くの貴重なご意見を拝聴してまいったところであります。 この際、ご指摘のありました要望・ご意見等につきましては、即答できなかった内容を後刻、おのおのの担当を通してお答えをさせていただいているところでございます。斎藤議長さんからは4地域全域にご臨席を賜りましたことに、改めて深くお礼を申し上げるところでございます。 今月7日には、狐の嫁入り屋敷において、県主催の「知事と一緒に車座トーク」が開催されましたことは、新潟日報でも掲載されたところであります。 「阿賀町のごっつぉで地域おこし~阿賀の特産品で町のにぎわいをつくるには~」というテーマで、町の特産品を使って積極的に活動しておられる4人の参加者を中心に、花角知事との積極的な話し合いがなされました。 阿賀町のごっつぉの魅力発信のために取り組んでいること、今後の課題など、知事みずからも興味のあることをどんどん掘り下げて質問をされ、参加者の活動を十分認識していただいたとともに、町の特産品をPRする絶好の機会にもなったと考えております。 今月1日には、2020年東京五輪パラリンピック組織委員会から、オリンピック聖火リレーのルートの概要が発表されたところであります。 復興五輪の理念をもとに、大規模災害からの復興と支援への感謝や豊かな自然、文化発信等を目指して、3月26日に福島県のJヴィレッジをスタートして、6月5日と6日は本県を縦断することとなりました。本町におきましては、6日には新発田市から聖火リレーを受けることとなっております。 多くの国民の皆様の注目度が高い聖火リレーのルートに本町が加わったことは、私も町のPR及び魅力の発信と発展に大きなチャンスと捉えております。これを機に、本町の特性である奥座敷の中の雄大な山々と、豊穣な阿賀野川などの自然を紹介するとともに、米、日本酒、ジネンジョなど魅力ある特産品のPR、そして、町に来ていただいて、町を満喫していただくよう、あらゆる角度から情報を発信してまいりたいと考えております。 次に、広報あがでも掲載しておりますが、5月19日には恒例であります阿賀町消防団春季消防演習を津川漕艇場において挙行いたしました。 小型ポンプ操法においては、各方面隊から7チームが参加しての熱い競技が展開され、上川方面隊が優勝したところであります。 議員各位には時節柄お忙しいことにもかかわらず、ご参加いただきました。改めて感謝を申し上げるところであります。 去る8月4日に、新潟県消防大会が上越市で開催され、ポンプ操法競技会に鹿瀬方面隊が小型ポンプ操法の部に出場いたします。選手は5月から訓練を開始しており、仕事を終えてから夜遅くまで訓練に励んでおります。3カ月以上にわたる訓練の成果が十二分に発揮され、有終の美を飾られるよう、皆様方からもご支援、ご協力をお願いを申し上げます。 新年度に入りましてからの救急件数でございますが、5月末現在では135件で、前年の同時期と比較すると22件少なくなっております。これから盛夏を迎え、熱中症の発生が懸念されますので、テレビ電話等で住民への注意喚起に努めてまいります。 ドクターヘリの要請につきましては、同じく5月末現在で27件要請しており、26人を搬送しております。これは、昨年度同時期と比較して17名の増であります。救命率の向上を目指し、今後も有効活用してまいります。 次に、予防関係についてご報告いたします。 全国的にも年々火災は減少の傾向にありますが、火災による犠牲者が後を絶たない昨今、少しでも逃げおくれによる犠牲者を減少させるため、住宅用火災警報器の設置を呼びかけてまいります。 今年度、75歳以上の世帯を対象に、住宅用火災警報器設置に係る費用の一部を助成をいたします。期間は令和元年5月1日から3年間であります。 消防本部新庁舎建設工事の進捗状況についてでございますが、土壌改良工事、基礎配筋工事が終わりまして、躯体の建設に着手し始めたところでございます。 次に、地域支援事業、認知症施策関係でございます。 認知症の方やそのご家族、地域住民等が気軽に集い、医療や介護の専門職を交えて、お茶などを楽しみながら相談事、悩み事について気軽に情報交換が行える場所として、全国で展開されている認知症カフェを今年度から開始いたしました。 小規模多機能型居宅介護施設事業所でありますアットホームたまちと、介護老人保健施設であります三川しんあい園の2カ所で実施をしております。 開催日や内容はそれぞれ異なりますが、認知症の方やご家族が家にこもりがちにならないように、外部の方と交流できる機会を設けて、気分転換を図り、あるいは悩み事を相談することができる場所として、多くの皆様から参加していただけるよう、周知をしてまいりたいと考えております。 次に、敬老会でございます。 今年度は9月7日に鹿瀬と三川、8日には津川と上川地域の敬老会を開催いたします。 議員各位におかれましては、ご多用なことと存じますが、地元会場にお運びの上、慶祝いただきますよう、お願いを申し上げます。 例年、敬老者に贈っております敬老商品券につきましては、消費増税に伴い、国が行うプレミアム商品券の時期と重なりますことから、今年度は各商工会と協議、調整を行った結果、敬老商品券の使用期間を1カ月前倒しして、8月から9月末までとすることといたしました。例年と異なることから混乱を招かないよう、一層の周知を徹底してまいります。 次に、県立津川病院の建てかえに関する検討会についてでございます。 3月19日に、澤野県議会議員、町議会の皆様からもご同行いただき、花角新潟県知事に県立津川病院の建てかえ等に関する要望書を提出したところでございますが、知事からは、耐震化されていない病院を放っておくことはできない、議論を進めましょうとのお言葉をいただいたところでございます。 3月27日には、県病院局、県立津川病院、町担当課で第1回目の検討会を実施をし、今後の県立津川病院の耐震化、長寿命化、現地改築、移転改築の4手法について意見交換を実施いたしました。 県病院局からは、県の財政状況の悪化及び県立病院の負債が大きいといった報告もございましたが、改築とした場合は、町として何が支援できるかといったことも求められております。 検討会は9月ころまで2から3回実施され、一定の方向性を出す予定でございますが、今後も議会の皆様にはご意見をいただきながら進めてまいりたいと考えております。 次に、子育て支援でございます。 先月の診療分から、子ども医療費の全額助成を、小学校就学前から中学校卒業の年度末までに対象年齢を引き上げたところでございます。 人数では271人から新たに477人が対象となり、合わせて748人が医療機関で窓口負担なしで受診できることとなりました。本事業の拡充により、経済的負担がより軽減され、従来の政策とあわせ、子育て環境の向上につながるものと考えております。 次に、保育園の状況でございます。 ご案内のとおり、町内3施設で保育園の運営を行っておりますが、4月現在の園児数でございますが、ひまわり保育園が80人、上条保育園が44人、わかば保育園が63人の計187人の園児数となっております。 国では、10月より保育料について3歳以上の園児全員、そしてゼロ歳から2歳児までのうち、住民税非課税の世帯について保育料を無償化するという方針を固めたところでございます。制度の詳細につきましては、現段階ではまだ不透明な部分もございますが、詳細な情報を確認しながら、的確な制度の実施に向け準備を進めてまいります。 次に、風疹抗体検査及び予防接種についてでございます。 国では、風疹の感染拡大防止のため、令和3年度までの3年間に限り、昭和37年4月2日から昭和54年4月1日までの間に生まれた男性について、風疹の定期予防接種の対象として追加いたしました。 これは、当該世代の男性が風疹の定期接種を受ける機会がなかったことから、抗体保有率が特に低い状況であるための追加的対策でございまして、町では1,034人が対象となります。 ワクチンの効果的な活用のため、最初に抗体検査を受けていただき、陰性だった方に対してのみ予防接種を実施いたします。事業所健診及び各医療機関で抗体検査を受けることができますので、対象者全員に個別通知を実施をして周知をしてまいります。 今後3年間で、国の目標である抗体保有率90%以上を目指し、取り組みを進めてまいります。 次に、農政関係についてご報告させていただきます。 水稲の生育状況につきましては、田植え時期は例年並みでございましたが、田植え後の気温が高目で推移したこともありまして、特に病害等も見られずに、順調に生育しているところでありますが、降雨量の不足によって作付がおくれた圃場もあり、引き続き生育状況を見守りたいと考えております。 国主導による減反政策が廃止され2年目となりますが、行政、農家、需要者で構成されております阿賀町農業再生協議会において、本年度も引き続き需要に応じた米づくりを目指すことといたしました。 特に、需要の確実な町産コシヒカリや、酒造用米を主体に生産するほか、こうじなどの加工用米として、こしいぶき等の生産を進めているところでございます。 農家の皆様方には、高品質米として評価が定着している町産米の品質維持に向けて、適切な管理を実施していただけますよう、農作物病害虫防除協議会を通じてこまめな情報提供を行ってまいりたいと考えておりますが、近年の異常気象も加わり、稲の生育環境も日々変化いたしておりますので、県農業普及センターを初めとする関係機関と協力しながら、迅速な情報提供に努めてまいります。 農業の担い手対策についてでございます。 農業の担い手不足は全国的な課題となっており、本町におきましても次世代を担う人材の確保が重要でございます。 現在、町において法人等への就業者や、新規就農者、就農希望者が9名おりまして、県農業普及センターや農協と連携しながら支援をしております。 次に、農業関係の地域おこし協力隊の活動状況でございます。 平成30年度で任期満了となりました五十嵐隊員につきましては、角島区において2.4ヘクタールの水田を借りて耕作を開始し、担い手としての一歩を踏み出したところでございます。 農業部門の協力隊員といたしまして、今月1日より福岡県出身の女性が着任したところであり、町の活性化に大いに寄与してくれることと期待しているところでございます。 次に、有害鳥獣対策についてでございます。 今年度から新たに有害鳥獣係を創設いたしました。一昨年まで地域おこし協力隊でありました波多野健治さんが起業した新潟鳥獣警備などと協力しながら、集落支援員4名が捕獲や追い払い、監視パトロール等の活動を行っているところでございますが、今年度も鳥獣被害防止対策交付金事業によりまして、サル群の行動範囲や正確な位置情報の把握のためGPS装着と7基の基地局整備を行い、集落・行政区単位での猿被害防止に向けた学習会等を行ってまいります。 町の単独事業といたしまして、電気柵、サルネット、追い払い用花火の購入助成のほか、集落が共同で猿被害防止を行うためのエアガン購入助成につきましても、引き続き実施しているところでありますが、大変残念なことに、5月には熊による人身被害が発生してしまいました。猿以外の鳥獣被害防止につきましても、猟友会にご協力をいただくとともに、津川警察署を初めとした関係機関と連携を図りながら、町民の安全・安心を図ってまいりたいと考えております。 次に、農地でございます。 例年数件ございます融雪に起因する災害等は、この冬が小雪だったこともあり、報告は受けてございませんが、一部取水ポンプ施設について故障があり、現在、復旧に向け精査を行っているところでありますが、今期の作付につきましては、関係者の努力によって無事行われております。 繰り越しいたしました用排水路等の工事につきましても、耕作者と連絡を密にしながら実施したことで、耕作に支障はございません。 予算に計上いたしました国県補助事業につきましては、県農地部及び関係集落と協議、調整しながら、稲刈り後の工事施工を計画をしております。 農地維持支払事業につきましては、昨年度をもちまして第1期の協定期間である5年が終了したところでございます。 今年度から新たに第2期協定期間として33協定、430.2ヘクタール、1,290万6,000円を交付し、5カ年事業として実施してまいります。 本取り組みによりまして、町の農用地の保全及び耕作放棄地の防止を図り、持続可能な農業基盤の維持と、地域連携による農環境の保全を推進してまいりたいと考えております。 昨年7月の西日本豪雨では甚大な被害が発生し、多くの人命が失われたところでありますが、これを受けまして、農林水産省では農業用ため池の管理及び保全に関する法律を本年4月に制定し、防災重点ため池の見直しを行ったところであります。本町におきましても、新たに設定された基準によりまして、町内24カ所のため池のうち14カ所を防災重点ため池として選定いたしました。 今後は、関係機関からの情報収集と連携調整を図りながら、ため池防災力の強化等を検討してまいりたいと考えております。 次に、林政関係でございます。 林道、林業施設、森林の状況につきましては、先ほども申し上げましたが、小雪により倒木等は少ない状況ではありましたが、林道維持管理作業員等により若干の倒木処理等を実施いたしました。 また、一部路線において路肩決壊もございますので、今後は出水期による災害等も懸念されるところでございますが、維持管理及びパトロールの強化を図ってまいります。 工事の状況でありますが、開設2路線、改良舗装3路線につきましては、いずれも今月末には発注予定となっております。安全かつ早期の完了に鋭意努力してまいります。 林業振興につきましては、奥阿賀林業振興会を中心に、山林所有者の皆様の意向を確認調整し、森林施業者と連携しながら、森林整備地域活動交付支援事業や森林山村多面的機能発揮対策交付金事業とともに、森林環境譲与税などを有効に活用し、計画的に進めてまいります。 次に、まちづくり観光課関係につきましてご報告申し上げます。 総務課から定住施策や人口減対策、広報広聴部門と交通政策部門、そして農林商工課から商工部門を独立をさせ、加えて、観光部門全般を担当するまちづくり観光課となり、3カ月目を迎えております。 未来のまちづくりを町民の皆様の声を伺いながら町政の政策に反映させてまいるとともに、これまで以上に阿賀町を外へ発信していく、大いに売り出していく所存でございますので、一層のご理解、ご指導、ご協力を議員各位からもよろしくお願いを申し上げるところでございます。 5月3日には、節目となる第30回つがわ狐の嫁入り行列が開催されました。10連休となったことしのゴールデンウイーク最中でございましたが、晴天にも恵まれ、昨年を大きく上回る4万人という大勢の方に楽しんでいただいたところであり、町の観光大使である中野小路たかまろさんからは、昨年に引き続き、昼のイベントから夜の披露宴ステージと、大いに盛り上げていただいたところでございます。 議員各位におかれましては、前日の準備、当日、翌日の後片づけとご協力を賜りましたことに、改めてお礼を申し上げるところであります。 ふるさと納税の状況についてでございますが、税法改正により返礼品の率は30%以内、手数料等も含め、寄附額全体の50%以内となりましたことはご案内のとおりでございますが、4月から5月末までの寄附額につきましては7,545万2,000円となっており、昨年同時期に比較して5,894万2,000円の増となっている状況でございます。今後も積極的なPR及び返礼品開発にも努めてまいりたいと考えております。 本町で昨年の夏に1カ月半、年明けに2週間ほどロケを実施いただきましたオダギリジョー監督の映画「ある船頭の話」でございますが、今月11日に六本木で試写会がございました。美しい緑、豊かな山間に流れる川を背景に、柄本明さんらが主役の船頭として、村と町をつなぐ川の渡しの中で、ミステリアスな少女や多くの登場人物とかかわっていくストーリーでありますが、本作品中四季の移ろいとともに朝夕の山河の美しさをふんだんに堪能することができます。映画は9月13日に公開される予定となっております。 公開前からの情報発信に合わせて、スクリーンに映し出される生き生きとした美しい豊かな自然が本町の情景であることを大いに宣伝しながら、一層の誘客を図る機会でもありますので、一丸となって取り組んでまいります。 阿賀の里でございますが、ゴールデンウイーク中の売り上げにつきましては、今年度から就航した新造ジェット船イザベラバード号の効果や、狐の嫁入りでも申し上げましたが、天皇即位による10連休だったこともありまして、期間中の売り上げにつきましては昨年比40%増となり、乗船者数も2倍以上、3,645人となったところでございます。 今後も積極的なPRに努め、さらに右肩上がりに推移できるよう、来場者確保の工夫をしていく所存でございます。 恒例のイベントとなりましたかのせ春の山菜まつり及び七福の里祭りの開催には、町内外から多くの皆様においでいただき、交流人口の増加、そして開催地域の活性化が図られたところでございます。 次に、三セク関連でございます。 株式会社上川温泉につきましては、先月と今月の議会全員協議会でも情報提供をさせていただいたところでございますが、株式会社上川温泉から、清川高原保養センター及びみかぐら荘の営業につきまして、赤字改善策を見出すことができないため、指定管理から除外してもらいたい申し出があったところでございます。 両施設とも湯めぐりカードの利用者が多く、30年度実績では清川高原保養センターが8,747人、みかぐら荘は1万40人となっている状況から、町民皆様の健康増進、福祉向上のためにも閉館の判断は難しいものと思っているところでございます。 次に、観光部門の地域おこし協力隊についてでございますが、5月1日付で新たに1名を採用し、インバウンドに係る観光プランの構築や、宿泊等の受け入れ体制支援を目的に活動を展開することといたしました。 また、昨年度末をもって期限を終了し、4名の協力隊員のうち3名の方につきましては、引き続き町内に残っていただいて、これまでの活動を生かしながら定住していただいているところでありまして、議員各位におかれましても、新しい協力隊員も含め、なお一層の激励及びご指導、ご鞭撻を賜りますよう、お願いを申し上げるところでございます。 次に、消費税率引き上げに伴う緩和措置としてのプレミアム商品券発行事業についてでございますが、対象となる方は非課税世帯や3歳未満の子供がいる世帯であり、2万円で2万5,000円の商品を購入できる制度であることはご案内のとおりでございますが、詳細な運用方針が国から示されたことにより、今回の補正予算で組み替えと減額補正を計上したところでございます。 10月から来年3月までの引きかえ利用期間となっておりますので、郡商工会振興協議会様よりご協力をいただきながら、ご利用される方にトラブルがないよう努めてまいります。 次に、建設課関係でございますが、町道関係では道路新設改良事業、社会資本整備交付金事業、地方創生道整備事業推進交付金、そして昨年度からの繰り越し事業となります。 委託1件、工事5件につきましては、既に発注済みの案件もございますが、町民の皆様の日常生活に支障を来たさないよう、発注、工程調整に努めております。 件名で申し上げますと、町道新谷古岐線古岐橋上部工施工管理委託、平堀下広沢線改良、新谷古岐線改良、黒谷線改良、芹田向線改良、清川線消パイリフレッシュでございます。 本年度事業として予定しております道路改良工事10件につきましても、早期発注に努め、速やかな供用開始により、住民の利便性に資してまいりたいと考えております。 道路の維持管理につきましては、除草を初めとして、地区からの要望が多い維持修繕等は適宜、現地を確認しながら、委託、工事等の発注を進めているところであります。区長説明会でもご説明いたしましたが、道路除草に関しましては盆前を目途に、全ての箇所において作業を完了させる予定でございます。 次に、国県道の関係でございます。 新潟県が管理する国道459号の改良促進のため、先月13日には、斎藤議長さんとともに県及び北陸地方整備局への要望活動を行ってまいりました。 また、30日には中央要望といたしまして、福島県側の会長の喜多方市長さんとともに、国土交通省、復興庁、環境省、地元出身国会議員への要望を行ったところでございます。 磐越自動車道4車線化に向けた要望活動では、3月29日に三川インターチェンジから安田インターチェンジ間の約5.1キロメートル区間の付加車線工事が決定され、新潟中央インターチェンジから会津若松インターチェンジ間の残り約68.2キロメートルの2車線区間につきましても、4車線化への早期着手を図っていただくため、本年7月8日に県知事、沿線市長とともに、中央への要望活動を予定しているところでございます。 次に上下水道関係でございます。 合併後2回目の水道料金の改定につきましては、10月使用分から実施いたします。町民の皆様へは、テレビ電話、広報紙及び町ホームページで周知をしてまいります。 今般の改定に当たりましても、供給単価が原価をいまだに大きく下回っていることから、今後も段階的に値上げを行っていかなければなりません。現在、第3回目の料金改定に向けて準備を行っているところでありますが、皆様のご意見をいただきながら、適正な料金改定に努めてまいります。 施設整備の進捗状況でございますが、5月末における契約率は、簡易水道事業の新谷古岐簡易水道施設整備工事を含め、30%であります。残りの工事につきましても早期発注に努めてまいります。 次に、学校教育課関係についてご報告いたします。 小学校の統合からスタートした今年度でありますが、児童・生徒たちは学習や運動に意欲的に取り組んでいるところであります。統合により、スクールバスの運行ルートや乗降場所など、従前と変更になりましたが、これまで大きなトラブルもなく、元気に通学をしております。 エアコンの設置でございますが、普通教室では津川小学校に7台、上川小学校に6台、阿賀津川中学校に8台の計21台でございます。上川小学校と阿賀津川中学校につきましては、設置を完了しております。津川小学校につきましても約95%進捗しており、近々に完了予定でございます。子供たちの、よりよい教育環境の充実に努め、健やかな学びを支援してまいります。 児童・生徒の学力向上についてでありますが、小学校は2月に、中学校が4月に、それぞれ全学年で、全国標準学力検査を実施いたしました。 全国標準学力検査は、全国平均を50として、各学校の学力を比較、数値化するものでございます。小学校の全学年の平均値では、国語が52.4、算数が53.6と全国平均を超えており、今回の調査では8年連続で全国平均を上回り、取り組みの成果があらわれているものと考えております。 中学校では、1学年において全ての教科で全国平均値を超えておりますが、2学年、3学年で全国平均値を超えたのは国語だけでありまして、全学年の平均値では国語51.6、社会49.4、数学50.2、理科47.6、英語48.8といった状況となったところであります。 学校間及び学年間でもかなりの差が見られますが、全国平均値を当面の目標として学力向上対策を進めてまいりたいと考えております。 子供のキャリア教育の推進についてでありますが、今年度も12月9日に阿賀町子ども未来フォーラム2019を開催いたします。 町内の小・中・高校生が大人と意見交換、交流することで、郷土愛と誇りを持ち、町の現在や未来について考えることを狙いとして、本年度は各学校におけるふるさと学習発表会と、元気あふれるまちづくりについてのファシリテーションをメーンに開催する予定となっております。 こうした取り組みを初めとして、地域の子供たちや大人とのかかわりを通じ、地域を愛し、そして地域を担う志を持つ子供たちを育成してまいりたいと考えております。 次に、町公営塾、黎明学舎についてであります。 川田塾長と松本講師の2人が昨年度末をもって任期を満了し、その後任として5月1日付で西田卓司氏を塾長として採用いたしました。西田塾長は新潟大学院自然科学研究科博士前期課程修了の後、新潟青陵大学の地域連携コーディネーター、茨城大学社会連携センターのコーディネーター、大正大学の地域実習指導講師などの経歴を持ち、これまでの豊富なキャリア教育の経験と幅広い人脈を生かしながら、高校の魅力化に取り組んでいただけるものと今後の活躍に期待しているところであります。 さらに、1名の講師の採用につきましては、これまでに委託業者でありますプリマペンギーノを通じて3名の応募がありましたが、先方の都合や勤務条件の調整がつかず、採用にまで至っていない現状にあります。 学舎の運営を維持していくためには、講師間のチームワークを重視しなければならないことから、性急な人員確保のみにとらわれることなく、面接等を行いながら適正な人材であることを見きわめた上で採用していきたいと考えております。 次に、社会教育関係でございます。 5月25日には町文化協会と県生涯学習協会の共催により、町公民館講堂において、県生涯学習協会の元県知事平山征夫会長から「人生100歳時代を元気に生きる-生涯学習のすすめ-」と題して講演会が行われ、大変わかりやすい具体的な内容の講演を、多くの参加者から聴講していただきました。 次に、文化財関係でございますが、町郷土資料館におきまして、旧石器、縄文、弥生時代までの、本町で発掘された土器、石器等の常設展示をしておりますが、今般2階に古代の古墳時代から近世江戸時代、幕末の戊辰戦争までの町に関係する貴重な資料を陳列した歴史展示室を4月13日にオープンいたしました。 次に、ボート競技関係についてでございます。 今月1日、2日に行われました新潟県高等学校総合体育大会ボート競技大会におきまして、阿賀黎明高校の女子シングルスカル、女子かじつき4人スカル、男子ダブルスカル、男子かじつき4人スカルの計4クルーが優勝し、8月17日から20日まで熊本県において開催される第67回全日本高等学校選手権大会に出場することが決定したところであります。 最後に、本6月定例会議で上程させていただきます案件は、報告第6号 平成30年度阿賀町一般会計繰越明許費繰越計算書について1件、報告第7号 平成30年度一般会計継続費繰越計算書について1件、報告8号から12号まで、第三セクター及び2つの農業公社の平成30年度財務諸表5件、一般会計と6つの特別会計の補正予算の計7議案、財産の取得について1件、建設工事請負契約の締結について1件、条例の一部改正2件、さらには諮問として人権擁護委員候補の推薦について5件でございまして、合計23件でございます。 各案件につきましては、それぞれの提案理由の中でご説明を申し上げさせていただきますので、議員各位におかれましては、内容をご精査の上、満堂のご決定を賜りますよう、よろしくお願いを申し上げまして、令和元年阿賀町議会6月定例会議の行政報告とさせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(斎藤秀雄君) 以上で、町長の行政報告を終わります。--------------------------------------- △一般質問 ○議長(斎藤秀雄君) 日程第4、一般質問を行います。 一般質問は、10名の方から通告を受けております。 順次発言を許します。--------------------------------------- △石田守家君 ○議長(斎藤秀雄君) 9番、石田守家君。     〔9番 石田守家君登壇〕 ◆9番(石田守家君) じゃ、皆さん、大変遅くなりましたけれども、改めましておはようございます。 今回、神田町長になってから2回目という質問なんですけれども、5点通告をしておきました。余り、通告が1カ月も前にされたので、なかなかよくわからない点もあるかなと私は思いますけれども、きょうの私の質問のまず要点、これをお願いをしておきます。 過去にいろんな意味で皆さんから質問がされても、なかなかはっきりした回答と経緯が出ていないというような関係から、特に町長には、長は、これはよくない。石田議員、そんなことを言ってもこれはだめですよとか、そういった感じで答弁されたら、私大変ありがたいなとこんなふうに考えております。 議員の特権でもございますけれども、皆さんにとってもきょうの場所が過ぎてしまえばいいのかというようなことでは大変困りますので、特に最近はことごとく合併以来、私の感想なんですけれども、何々議員さんの考えていることはもっともですとか、私は一人の人間としてはそういうことはないと思うんですけれども、そういった面を改めて、今回から肝に銘じて答弁をしてもらいたい。私もそのつもりで質問はしますけれども、なるほどねという質問にも変えていきますんで、よろしく冒頭お願いをしておきます。 まず、1点目のアイビスゴルフ場、これは先般3月に破綻されたというような関係で、細かく踏み込んだわけではなくて、今後の対応というような関係で質問したわけなんですけれども、この中にはやはり、92万ヘクタールの中には、野中区が中心なんですけれども、いろいろ関係者もいるというような関係で、当然、当該会社の内容が一番重要視されるんですけれども、今の現状というような関係で変わったことがあったのかな、それとも、今後いろいろ努力はしたけれども、どうなったのかなというようなことを私聞きたいんで、お答えをしていただきたい。 次に、森林環境税、譲与税の関係なんですけれども、これはもう何年か前からことごとくお話をされ、特に私の場合は山林所有者であって、森林環境譲与税については一番関心の高いところなんですけれども、何分今の現時点では私どもの、山林所有者にとっての明快な、あるいは方向的な還元が示されていないというような関係で、それを追いかけるようにして山林に対する関心の薄さもございますけれども、担い手も大変不足しているというような関係から、この森林環境税については所在の確認、県は、新潟県としては戦後造成された山林の利用を拡大するというようなことで大変急がれてはいますけれども、町としての対応はどうなんでしょうかというような内容でございます。 次に、3点目なんですけれども、これは町長になかなか私、写真も添えてこうやったんですけれども、過去、平成24年の6月議会だったか、この沼の所在で質問したことがございました。 室谷区においての、現在工事がされておりますけれども、天の原つり橋を通しての、自然の全く沼なんですけれども、散策等々、観光の拠点にしたらどうなんだと。あわせて、当時は今、工事をしている天の原つり橋の改築も、あわせてお話をしたことがございました。 前町長の当時の答弁、もし記憶していたら大変ありがたいんですけれども、いろいろいい意見なので、考えてみたいなというような感じの答弁だったかなと私、記憶しております。 そんなことで、立明し沼というのは大変見えないところでございます。大変、行ってみるにしても、今の時期ではなかなか怖くて行けないというような場所でございます。その24年6月の質問についての、もし記憶が、記載がございましたら、含めてこの今後の観光の拠点というような関係で、ひとつ答弁をいただきたいというようなことでございます。 次に、4点目の保育士の関係でございますけれども、これは過去には、議員の中では今の斎藤議長がたまたま臨時職員関係のことを話されていたかなというようなことで、あえて今回、統合されて3施設になったんですけれども、適正な保育士の定着と、賃金体系がなかなか正職員とは大きく異なるというようなお話がございます。 そういった意味で、どのように現在考えていられるのか、今後どうされるのかというようなことで、また、新たに採用された職員についても、他の市町村に移動しているというようなお話も聞いております。 そういった意味で、保育園の管理運営、そういった面について、今、神田町長は若者が残れる町というようなことを大いに掲げておったんですけれども、若者が出ていったんでは何もなりませんので、これらの対応についてもしっかりした答弁を頂戴したいなと私は思います。 最後に、廃校校舎の有効活用は。私は、これはどうするんだじゃなくて、廃校校舎は管理するに困難ではないでしょうかという意見なんです。 なぜならば、私の集落にも廃校された学校、児童館、教員住宅等々、合わせて、またカヤぶきの関係もございますけれども、こういった面で、いろいろ利活用したとしても、町にとって何のメリットが、何があるんだろうということを、やはり今後じっくり見直しもしていただきたいなという観点から、これは、私の5点目については、こういうところに無駄な考えを持っているので、しばらくの間ほったらかしたら大変ですけれども、例えば避難所のないような場所においては、緊急の避難所としてというのが理想かなと思いますけれども、いろいろかいつまんで申し上げたんですけれども、5点についての答弁をお願いします。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。     〔町長 神田一秋君登壇〕 ◎町長(神田一秋君) それでは、石田議員さんのご質問にお答えさせていただきますけれども、はっきりした考えをというふうなところで前段こうございましたのですけれども、できるだけ今しているような状況、私の考えていることをご丁寧に説明をさせていただきたいというふうに思っているところでございます。 1点目の閉鎖されたゴルフ場2社の関連についてでございますけれども、これ、2社のゴルフ場の土地や建物の再利用計画等につきましては、これはまさに民間企業による再利用を私も期待しているというようなところではありますけれども、今のところ確かな情報がまだつかめていないというふうなところでございますので、これはやはりもっと情報収集に努めていかなきゃならないというふうに思っております。 津川カントリーさんの経営者なんでしょうか、私、その方とあるところで一緒になりまして、どうなっているのか可能な限りお聞かせをいただきたいというようなところで、直接お話もしたことがございますけれども、今詰めている最中なんで、具体的なところはまだ申し上げられないと、これは先月の頭の状況でしたけれども、そんなこともございましたが、ここは情報収集に努めながら、そして雇用、観光の場というようなところにつながるような活用を期待をしているというふうなところでございます。 町の資料によりますと、津川カントリークラブは約25万4,000平方メートルを自社で所有をしている。アイビスゴルフ場では約36万3,000平方メートルに、60名を超える所有者がいるというふうなところで、町の資料を確認したところでございます。 このアイビスゴルフ場に貸し付けております旧慣使用地についてでございますが、昭和61年に使用目的及び使用方法の変更について、旧上川村が承認をして、平成18年に満期の有効期限を迎えたところから、承認の更新を行ってきたというようなところでございます。 現時点ではアイビスゴルフ場の運営会社であります新潟スポーツ施設株式会社と旧慣使用地を使用している区との契約については、これはまた民と民というようなところでもございますところから、詳細の把握に至っていないというふうな状況にございますが、今後は区との契約を含めて、ゴルフ場の情報を得ながら、できる限り対応していかなきゃならないというふうに考えているところでございます。 続きまして、林業関係のご質問でございますけれども、全国的に戦後造林された山林が50年以上経過をして、伐採適期を迎えておりますことは、これもご案内のとおりでございますけれども、建築用材などの国産材の消費動向におきましては、人口減少に伴う木材消費の縮小、外国産材とのコスト競争などで、さまざまなマイナス要因がある中ですが、合板用の加工原料やバイオマス発電燃料としての木材の需要はふえておりまして、今後の施策に明るい兆しも見え始めたんじゃないかなというふうにも思っているところでもございます。 町では、林業生産の効率化や収益効上に向けた、美しい森林づくり基盤整備交付金事業等を活用して、効率化や経営体力の強化を促してまいります。 ほかにも、奥阿賀林業振興会を中心に、林家や林業事業者との連携を強化しながら、活性化、効率化に向けて努力してまいりたいと考えております。 次に、森林環境譲与税の使い道、使途でございますけれども、この税の趣旨としましては、町が実施する間伐や林業にかかわる人材育成、担い手の確保、木材利用の促進や普及啓発、森林整備及びその促進に関する費用に充てることとされておりますが、その使途について公表をしなければならないものとされております。 この本税の一部は、本年度予算に一部反映をしているところでございますが、森林整備や林業振興の施策に有効に活用できるように、単年度事業の財源とするだけでなく、後年度や継続する事業費用に資することを目的に、本年3月の定例会議におきまして、阿賀町森林環境基金の、基金のご決定をいただいたところでございます。 本税の詳細な使途につきましては、総務省と林野庁の指導、見解に若干の相違が生じているというような情報もございますが、広く森林が持つ多面的な機能や、環境保全に関する用途に使うとする国の指針に対し、町の94%を森林が占めている本町といたしましては、中長期的な視点も加味し、議会の皆様にお諮りしながら、観光分野も含め、さまざまな角度から検討してまいりたいと考えているところでございます。 次に、室谷集落対岸に位置いたします立明し沼についてでございます。 この沼に関しましては、常浪川ダム事業計画におきましては、淡水域として線引きされた区域となっております。ダム建設事業につきましての経緯は、これもご案内のとおりでございますけれども、ご質問のありました地区対岸への通行において重要な天の原つり橋のかけかえについては、平成29年6月19日に実施された地元説明会において、現物補償を前提といたしました新潟県の提案する橋梁計画に地元同意を受けまして、平成30年度より前の橋の撤去、新橋梁の整備に係る下部工、上部工の施工の着手をしているというような状況でございます。 立明し沼の観光活用についてでございますけれども、当該地一帯につきましては、常浪川ダム建設事業によって水没、埋没する地域の生態系を記録するため、旧上川村におきまして、平成8年に学術調査の報告書を発行しているところでございますけれども、その自然編の中にも、ご質問の立明し沼についての記載が随時にあるところでございます。 ご指摘のように、石田議員さんから平成24年6月の定例会におきまして、同様のご質問がありまして、その際はつり橋を含めた道路整備と、観察施設を一体として整備できますように、今後、室谷、鍵取地域の方々と対策協議を進め、県の進める地域振興策の一つとして取り上げていただくように要望していきますと、そうお答えをしたというふうに調査をしたところでございます。 町といたしましては、これもお話を私も直接石田議員さんからも内容をお聞きしておりますけれども、多様な、希少な動植物の生息地でもあるということから、自然を身近に感ずることのできる観光拠点としての可能性というふうなものは、大いにあるというふうにも思っておるところでございますけれども、私もこのご質問をいただいて、すぐにでも現場を見たいという思いであったんですけれども、なかなかまさに今は行けるところでないというようなお話もあって、まだ現地を見ていないところでございますけれども、旧上川村が発刊しました、ふるさとの歴史と文化の中では、大沼に伝わる大蛇伝説というのも紹介をされております。そうした秘境であり、ミステリアスな要素を持つ地域でもありますので、この活用の方法については、学習面や観光面を含め、検討を進めていきたいというふうに教育委員会とも確認をしているところでございます。 次の保育士の確保、賃金等、勤務体系についてのご質問にお答えをさせていただきます。 阿賀町における保育士の配置につきましては、国が定める基準よりも多く人員配置を行っております。 具体的に申し上げますと、ゼロ歳児からにつきましては、3人に1人という国の基準でございますが、阿賀町ではゼロ歳児2人に1人の保育士を割り当てているところでございます。 1歳児については、6人に1人のところを3人に1人を配置し、いわゆる2倍程度の手厚い保育を実施することを基本として、正職員の足りない部分を臨時職員で補っているというのが現状でございます。 現在雇用しております臨時職員の人数、3施設合わせて16名でございますが、うち保育士資格を有している方が6名、資格を有していない保育補助として10名の方に勤務をしていただいております。 賃金についてでございますけれども、有資格者におきましては時給950円、資格を有していない方については、これは昨年10月から新潟県の最低賃金と合わせた形で非常に低いわけでございますけれども、803円で雇用した後に、1年以上の継続経験者においては時給を850円で6時間の雇用というふうにしているところでございます。この賃金というのは、仕事への大きな励みにつながる要因でもございます。 また、来年度からは働き方改革等に伴いまして、国や地方公共団体の臨時職員等々は会計年度任用職員というふうな制度へ移行するというようなことが、法的にもう義務づけられておりまして、時給についてもあわせて検討しているというふうな最中でございます。 その制度の中においては、賞与、いわゆるボーナスも追加、支給をするというふうな制度になってまいりますので、今後、制度移行に伴う所要の経費や、条例の改正等々も議会にお願いをしてまいらなければなりませんが、ご理解をお願いをするというようなところでございます。 この保育園につきましては、残念ながら年々園児数が減少している現況にありますので、適正な正規職員と臨時職員の人数等々を、これを勘案しながら、今後も安心・安全な保育を継続するよう努めてまいりたいと考えております。 5点目の小・中学校の登下校における送迎体系、いわゆる廃校舎等の有効活用に関連する部分でもございますけれども、スクールバスの利用者は小学生251名、中学生123名、計374名となっておりまして、全児童・生徒の約7割強に当たります。 小学校の統合があったものの、大きなトラブルはなく、現在子供たちは元気に通学しているというようなところを確認をしております。 現在の登下校における送迎体制につきましては、平成29年度に津川鹿瀬地区通学対策委員会及び上川地区通学対策委員会の立ち上げをいたしまして、スクールバスの運行ルート、乗降場所、運行時間など、諸事項を委員会で検討を重ね、その結果を保護者にお示しをして、ご意見をいただいた中で調整を図って、現在の運行体制が決定をしたというところでございます。 今後は、現在の送迎体制の安全性、利便性などについて、さらに検証を行いながら、登下校における安全確保に努めてまいります。 次に、廃校校舎の活用についてでございますけれども、これはご指摘いただいたように利活用については、スムーズに手を挙げるような民間等が見当たらないというようなところも事実でございます。 維持するためのランニングコスト等も十分に検証しなければならないと考えておりますが、旧西川小学校にあっては地元の地域の方々が自発的に、ボランティア的に草刈り等々も実施しながらというようなところでも、本当にありがたい取り組みを行っていただいているところでもございます。まずは、地元地域の皆さんのご意見を伺うことが私は一番重要なことだというふうに考えております。 現在、行政改革の一環として庁内で組織しております、阿賀町公共施設等利活用検討委員会において、全ての施設を対象に施設カルテを整理中でございます。合併により重複する行政財産、普通財産を問わず、施設の現状を把握するため、利用率や維持運営に要する経費を数値化し、整理統合、廃止を含めた検討結果を作成するものですが、廃校舎についても同様として再利用の可能性についても探っていきたいというふうに思っているところでございます。 国より求められております公共施設等総合管理計画に基づいた個別管理計画の策定期限に合わせて、来年度末をめどに計画しておりますけれども、緊急性や住民ニーズを考慮し、対応しながら、必要に応じた、これは売却等々もその一つのものにした中で検討し、地域の活力が失われることのないよう、活用方法を検討していかなきゃならないというふうに考えておりますけれども、まさに先ほどお話ありました。これは避難所的なところとしては、まさにすぐにでも使える部分があるわけでございます。 一方で、そこは住民の皆さんとよくよく協議した中で進めていかなきゃならないというふうに考えているところでございますが、まずはそんなところで答弁にかえさせていただきますので、よろしくお願いを申し上げます。 ○議長(斎藤秀雄君) 9番、石田守家君。 ◆9番(石田守家君) まず、1点目のゴルフ場についてなんですけれども、先般はオートバイ等によるトライアル競技というような関係で、表題的にそういう質問をされたんですけれども、そのほか、いろんな利用は当然見込まれているし、考えている人も大勢いるんではないかなと、こんなふうに考えております。 今の答弁からいうと、私も大体このような内容かなということは想定していたんですけれども、やはりゴルフ場に至っては昨年の5月ですか、中止を決定したというような関係で、平成27年当時は3億近く売り上げもあったというような関係から、売り上げが5,000万に落ちてというのが最終的な問題なんですけれども、今現在、さっきも町長の答弁にもあったように、やはりこれは旧慣使用の関係で、借りた土地を貸して利益を得ていた。これが逆に、今現在は借りた土地の分を10アール当たり100円で町に納入する。逆効果と言えば効果が生じている。こういった点もやはりいろんな面で調査し、検討して、地元の区あるいは関係の所有者、そのほかも多くいると思いますけれども、どうなのかなと私は思います。 一般的には、上川の場合はほとんどの集落が貸付関係、旧慣使用関係にかかわっている。ただ単に、旧東川という上川の東川というところについては、村単位で一つになっている。ただ、その中で縛りとしては、集落個々の部落が3分の2を欠けた場合になると、いろいろ決まりがあって、なかなか大変な状況もあるようなんで、そういった内容についてもやはり時間があったら、担当のほうでそういった内容も調査していただきたいなと思います。 なぜならば、この使用地の関係については、恐らくずっと条例も改正されていない、そのままかなと私は思いますんで、そういった面をひとつお願いをしておきます。 情報といいますと、当然、東京のほうの会社なんで、いろんなことは申し上げてこないかもわかりませんけれども、まさか町長の行政報告にあったように、税金の滞納の関係とかも含まれているのかなと私は思うんですけれども、その点についての答弁は必要ございませんけれども、とにかくあれだけの膨大な施設でございますから、住民が利用できるような方向を何とかして探っていただきたいというのが、私の質問の主な趣旨でございます。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) 私も全くそのとおりだというふうに認識をしております。民民というのが町にとって非常に、まさにいい立地の中で、あれだけ広い場所が今あいているわけでございます。 旧慣使用の件についても、これまた時代の変化とともに、このゴルフ場を初めとして、今おっしゃっていただいたようにさまざまな状況の変化があるわけでございますから、まさにそこをしっかりと調査、把握をした中で、変えるべきものをやっぱり変えていくような方向での検討もこれは必要だというふうなところを今、石田議員さんからのご質問、またご説明をいただく中で私も認識したところでございますので、調査も含めながら、そこに向けて検討を進めていきたいというふうに考えます。 ○議長(斎藤秀雄君) 9番、石田守家君。 ◆9番(石田守家君) じゃ、2点目の譲与税の関係。 答弁の中で、国のほうがいろいろ使途についてどうとかとおっしゃったんですけれども、本来的には市町村に委ねたというのが内容なんで、町長からやはり積極的な阿賀町としてはこうなんだよという意見を述べていただきたい。 なぜならば、やはりどこの市町村も今現在恐らく基金等の取り扱いで終わっているかなと思いますけれども、やはり94%以上が山の阿賀町なんで、やはりこの場環境譲与税については、この部分でこうしたいなと、今度はするという答弁じゃなくて、したいなという考えがあったらお答えください。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) まさにこの新たな財源が、こうして譲与される、交付されるというようなことになったわけです。本年度にあっては1,400万、この金額が多い、少ないじゃなくて、まさに国もそういうふうなところで森林整備、この重要性を国挙げながら進めていくというようなところでございますから、ここは94%もある阿賀町の森林、これを今後どう活用していくかという、一つのいい、みんなで改めてそこを考えていくきっかけにもしながら、例えばこれだけ広い森林があるわけですから、その整備をしていくのに何が不足なんだと。 例えば作業道であるのか、今は林道等々の道路網は相当入っているわけですけれども、これからの森林整備に当たって必要なもの、ここをやっぱりもう少し見きわめていくといいますか、具体的に絞っていくというようなところは必要だなというふうに思っております。 林家の皆さんが、また林業事業体の皆さんが、やる気を持って林業の活性化に向かっていくようなというふうなところが必要だと思っていますんで、むしろそうした皆さんのご意見も、これをお聞きしながらここは考えていくべきだなというふうに思っております。 もう一つは、子供たちですね。やはり子供たちにこの森林、この阿賀町の特性、森林にもっと親しんでいただくというふうなところも私、大事だなと思っておりまして、今年度は子供たち向けにも名札であったり、そういうような部分も一部予算化もさせていただいているところでございますけれども、まさに子供と森林のかかわり、そして、もう一つ言えば、これは阿賀町だけじゃなくて都市部においても全国で譲与税が交付されるわけでございまして、むしろ山が少なくても人口の多いところにはかなりの譲与税が入っていくわけですから、そうすると、そうしたところはどうやって譲与税を使っていくのかと。むしろ、こちらから、阿賀町にお出でいただく中で、都市の皆さんが阿賀町に来ていただいて、阿賀町の中の森林活動の中で譲与税を使っていただく、大勢の人たちから来ていただく、そこもやっぱり一つの進めていく価値があるんじゃないかなというふうに思っておりまして、むしろそうした首長さんのところにも私も、県内だけですけれども、話も若干しているようなところもございますんで、そんなところでここは可能性を見出しながら、まずは林家の皆さんにもやる気を持っていただくようなところへ進めていきたいというふうに考えているところでございます。 ○議長(斎藤秀雄君) 9番、石田守家君。 ◆9番(石田守家君) 今の環境税の関係なんですけれども、これは言うまでもございませんけれども、当然、材価が安い杉山、山林が全く安い。そして、また東蒲原の山林所有者にとっては、やはり財産意識が高いという観点から、進まないかな。 いろんな議論を私も各方面でやっているんですけれども、やはりはっきり言いますと、どんな理由があっても、利用拡大を新潟県は急いでいますけれども、材が安いというのが一番の問題でございますんで、そういった点も踏まえて今後、担当課でもいろいろ持ち上げて検討していただきたいなと思います。答弁は要りません。 次に、沼の関係なんですけれども、大体私が、上川村が合併したのは29年12月から1月にかけてなんですけれども、そのちょっと前ころ、そばに行った記憶はあるかなと。その後は、雪の上でそばに行った記憶があるかなという程度で、ここ最近は五、六年、このときは行ってきました、写真撮るため。大体長さが200メーターぐらいあって、幅が平均すると100メーターぐらいあってというようなことで、本来、そこに、今の、さっきのつり橋から歩道があって、対岸のほうには畑もあったり、田んぼもあったりして、沼に行くにはわずかの間がやぶで大変だったんですけれども、今現在は最初から大変です。今はとてもじゃないが、行く気があっても行けないという状況でございます。 そんな意味で、この沼についても既にダムの関係のとき、変わったトンボがいるとか、いろいろ魚がいるとか、なかなかその移動の関係も協議した記憶もございまして、室谷の場合は大沼というのが通称、有名になっていますけれども、大沼という今、今現在その大沼は沼になっておりません。ほとんど水がたまっていない状態。この沼だけは、立明し沼だけは前と変わらない状況かなと私は思っております。 そういった意味で、地域おこし協力隊とか、いろんな意味で観光に力をずっと町としては入れているんですけれども、こういった隠れた資源、隠れた、室谷のほうでは原生林もございますけれども、そういった面もやはり誘客、あらゆる面を考えた場合、やはり宣伝をしながら広めていったらどうかなというのが今回の趣旨でもございます。 そういった意味で、もう一回この沼の開発について、考えがございましたら。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) 石田議員さんから沼の写真の提供をいただいて、私もそこを初めて知ったというのが正直なところでございますけれども、ライギョ、コイ、フナ、天然記念物のトンボもいるというふうなところでも記されておりますので、まさにそうすると貴重な生態系があるんだと思います。 そこへ、もう地元の皆さんもなかなか行く状況にないということになれば、さらにその生態系がもう、ある意味ですごいようなものになっている、宝の沼になっているというふうなところもあるのかなという意思も思いますけれども、まずは、私も含めながら、なかなか職員もこの沼へ行ったことがないと、どうなっているかわからないというようなところもありますんで、その辺からまずは現況を把握した中で、可能性を探っていきたいというふうに思っております。 今おっしゃるように、この沼も一つの例でお話があったというようなところでもあろうかと思いますので、まさにブナの原生林を含めながら、本当に豊かな自然があるわけでございますから、ここには大いなる可能性が私はある地域だと思っておりますので、そうした面を含めながら、総合的にその地域の可能性を、地域の皆さんのご意見も伺う中で、また、いろいろと教えていただく中で、検討を深めていきたいというふうに考えております。 ○議長(斎藤秀雄君) 9番、石田守家君。 ◆9番(石田守家君) 平成3年から4年に地域移転、ダムの関係で集落が移転する際、新潟の家を建てる職人さんに私、話をかけたら、冒険隊、探検かどうか知りませんけれども、空気を入れるボートを持っていったわけ、3人くらいで。行ったら、途中でこのヨシというか、ボートに刺さって、大騒ぎして引き上げて、最後に沼のそばに来たら、もう空気抜けてしまって、ちょっと水浴びたような感じで上がってきたという笑い話もございました。 そういった意味で、いろいろ体験的な面も含めて、考えたほうがどうなのかなということで質問したわけでございます。 次に、時間の関係もございますけれども、4点目の保育士の関係でございますけれども、再質問といいますか、町長の一旦の答弁で結構でございますから、それを1つ飛び越えましては、5点目の廃校校舎の関係なんですけれども、私は冒頭、本当に経費をかけて管理したとしても、町に何にも返ってこないというのが今の全体的な感じかなと私は思うんですけれども、今現在も私の部落だけで考えた場合でも、教員住宅含めて相当数あるわけなんですけれども、そのままになっているからそのままにしておいてくれという意味ではないんですけれども、これを何とかしたほうがいいという考えは、私はどうかなというのがきょうの内容なんて、私から見たら、しばらくの間、これ、じっとして余計な、無駄なことしないほうがどうなのかなと。 あるいは、皆さんいろいろインターネット等で調べればできますけれども、あるいは売却するのもどうかなと思いますけれども、その売却もやはり費用対効果の関係で随分遠いんで、誰も来ないのかなというようなことで、かやぶきの関係についても私個人のところに売ってくれないかなという人が来ておりますけれども、お金を払わないうちに、やっぱりやめましたなんて言われると困るから、余り進めないというのが現状でもございます。 そういった意味で、この施設について大変な大きな課題が残されているわけなんですけれども、本当の意味で私は今後それは手をつけないほうがいいと思いますけれども、町長はどうしたほうがいいのか。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) 今、現実的な面を踏まえながら、石田議員さんのご意見あったのかなとも思いますけれども、私は可能な限りそこを有効に使えるように探っていきたいなと、実はそう考えているところなんです。 建物は構わないでおくと、本当にこれは古くなってくるのが早いんで、古くなったらやっぱり使おうと思ってもなかなか、なおさら大変になってくる面がありますんで、ここはむしろ時間が早くやっていかなきゃならない課題だなというふうに思っております。 それをやっていって、どうなるかと。そこは見えない部分今、お話あるように難しい部分というのは非常にやはりこれは現実的にはあるんだと思いますけれども、地域の皆さんも地域から大事な学校が廃校になって、子供たちがいなくなってしまっている。そこの中で建物やグラウンドはこう残ってきているわけですから、それはやはりもっと地域のために新たな形でというようなところは、これも当たり前の気持ちかなというふうにも思っております。 私も、そうした山の中の分校が私のすぐ目の前にもあって、これは集落のために本当に使わせていただいているところもこうあるわけですけども、三川地域にあっては本当に統合が早かったんで、あいている学校があるわけですが、そのうち有効活用されたもの、また、されずにそのまま本当にある意味で古くなってきているもの、これは両極端にその姿はあるわけでございますけれども、私はそこに向けて、ここはまず地域の皆さんの意見をお伺いしながら有効活用の道は探っていきたいなというふうに、まずは考えているところでございます。 ○議長(斎藤秀雄君) 9番、石田守家君。 ◆9番(石田守家君) 町長、ことごとくその地域の意見と言いますけれども、地域は停滞して、なかなかいいその意見というのは私はないと思います。 私、一番心配しているのは地域の意見とか、いろんな皆さんの意見という声がよく聞こえるんですけれども、まず、自分たち、本当は町としての考えを地域に言うというのが一番最も大切なのかなと私は思うんですけれども、時間の関係もあるんで、どうでしょう、その点について。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) まさに、町としてはこうだというふうな意見をしっかり、しっかりといいますか、ある程度幾つかのものも持ちながら、これは、地域の皆さんと話をするというのは本当に具体的なところだなと思いますけれども、そこにはこうだと一本に決めていくのも、これはなかなか難しいところはありますんで、こういう活用もあれば、こういう活用もあればと、まさに幾つかの活用の例というふうなものもこれはあるわけでございますから、そうしたものを示しながら、みんなと一緒になって、地域の皆さんの意見を伺っていくというのは、私はそういうふうな手法をとっていきたいなというふうに考えているというようなところでございますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(斎藤秀雄君) 9番、石田守家君。 ◆9番(石田守家君) いろいろもっと町長からはっきりした声を聞きたかったんですけれども、1回ではなかなか無理かなと思いますけれども、本当に今あらゆる状況を考えた場合は、町の末というか、確かに物事は地域住民の意見を参考にしてというのは、これはもっともなんですけれども、地域が全くあす、あさっても危険な区域の人の意見を聞くような状況と言うと、また地域へ行って怒られますけれども、やはり町として最低限、今の現況ではそれぞれの地域へ行ったら、おまえさんの地域は実際にこういう状況だから、こういうところはどうなんじゃ、こういうところを頑張ったらどうとか、そういうことであればいいけれども、一体的なご意見ではなかなか私の質問には答えられないかなと思うんですけれども、とにかく行政として、町として、今後、人口も間もなく1万を切るという状況下の中で、やはり行政がしっかりした体制で立ち向かっていかないと、やはり私ども議員に対してもそうなんですけれども、議員の意見を聞く、聞かない、そういうことばかりじゃなくて、いっそのこと議員の言うことも、意見を聞きますよというのは議員にちょっとばかりいつも任せてみるとか、そういうやっぱり転嫁も大事なんで、しっかりした考えで今後対応していただきたい。 それを一言申し上げまして、時間ですので、これで私の質問を終わります。答弁は要りません。ありがとうございました。 ○議長(斎藤秀雄君) これで9番、石田守家君の一般質問を終わります。 ただいまから、午後1時まで昼食休憩といたします。 次、8番の五十嵐隆朗君から一般質問を始めます。 △休憩 午前11時54分 △再開 午後1時00分 ○議長(斎藤秀雄君) 休憩を閉じ会議を再開します。 一般質問の終わってない方から順次行います。 その前に、傍聴者がたくさん見えています。我々議員よりも数が多く来られているので、大変うれしく思っているところであります。一般質問をされる方は張り切ってお願いいたします。--------------------------------------- △五十嵐隆朗君 ○議長(斎藤秀雄君) それでは、8番、五十嵐隆朗君。     〔8番 五十嵐隆朗君登壇〕 ◆8番(五十嵐隆朗君) 大勢後ろのほうから目が見ているというふうに感じると緊張するものでありますが、ひとつやらせていただきます。 私は阿賀町における住宅政策をめぐる現状と、今後の課題についてお伺いするものであります。 今回の質問の前提には、定住という大きなテーマがあります。その一環としてお聞きするものでありますので、よろしくお願いをいたします。 定住促進対策として、町はさまざまな施策を講じてきた。しかし、依然として人口減少に歯どめがかからない、いわゆる定住までに至っていない。この現象は阿賀町に限ったことではありませんが、一方、大都市圏を中心に、居住環境の悪化などから、地方での生活を希望する人も増加傾向にあると報道されています。 総務省の調査によりますと、2017年度で新潟は移住希望地として全国5位の好位置につけていると言われております。年々増加していると聞きます。これらを利用しない手はないんじゃないかというふうに思っております。 それらのことを踏まえて、阿賀町の住宅事情ですが、阿賀町において売り家、貸し家、アパートを探している話をよく耳にしますが、しかし、なかなか見つからない。仕方がなく町外へ出ていく。転勤してきた人も住む場所がなく、困ったと言っていました。 職員も例外ではありません。町営住宅は遠い、高いと敬遠されがちと聞きます。空き家を利用したいが適当な家がない。 若い世代が入居するには、最低条件として水洗トイレ、車庫までなくても、駐車スペースが必要だと。一方で、高齢者のひとり暮らしの対応はできているのか。 そこで何点かお伺いします。 初めに、使用可能な住宅、町営住宅を含め、民間のストック数の状況について、町は把握しているか。 次に、空き家とはどのような状態を町は指しているのか。種類別でいうと、賃貸用、または売却用、住めないようなもの、その他もカウントをするのか。そもそも、空き家の状況はどうなっているか。調査はしているようだが、調査結果、その後どうしたいのか、お聞きをします。 3つ目に、結婚・出産を希望する若年世帯、子育て世代が安心して暮らせる住生活の実現に向けての施策をお聞きします。 そして、高齢者が自立して暮らせる住生活の実現の施策は、さきに触れましたが、急増する空き家の活用状況の推進についての施策もお伺いいたします。 今まで何回となく同様の質問、あるいは提言をしてまいりました。しかし、答弁はほぼ善処しますくらいで終わっております。合併しても何ら変わらないと感じるのは、私だけでしょうか。 町民は、小さくてもきらりと輝く町、住んでよかった、住みたい町にしてほしいと思っております。町民はニューリーダーの大胆な改革と決意を期待していますので、お伺いいたします。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。     〔町長 神田一秋君登壇〕 ◎町長(神田一秋君) それでは、五十嵐議員さんのご質問にお答えをしてまいりたいと思います。 まず、移住定住をこれは前提として、今の空き家の件についてのご質問だというようなところでございまして、まさにこの人口が減っている中で、この町に若い人に残ってもらう、また、よそからも来ていただくというようなところは非常に大事な施策でございます。 人口減少はまさに今始まったわけでなくて、合併当初から続いているわけでございまして、私も職員として合併当初、まさにその半年後から、企画の担当を命ぜられる中で、この人口対策、移住定住にもかかわってきたことがございました。 当時から300人、年間人口が減ってきているわけでございまして、何とかここはやはり若い人たちに残ってもらう。そして、この阿賀町を皆さんにより知っていただいて、都市部を含めながら、町外からもこの町に来ていただきたいと、そんな思いでの当時からの仕事もさせていただきました。 そのときにも、これ、お出でいただくには、やはり住む場所、この住宅というのは一番大事なことでございます。住む場所がなければ、どうぞお出でくださいというわけにはまいりません。 また、仕事。特に、若い人はこの町に来て仕事がなければ、収入の手だてがなければ、これもお出でいただくというわけにもいきません。そして、この自然環境等々をよくよく承知をしていただいた中で、ぜひ阿賀町を愛する人たちがこの町に来ていただきたいというような思いで仕事もさせていただいて、当時はそういうことからこれらをセットにした中で、空き家の調査をした中で、空き家の登録制度を、今も行っておりますけれども、まさにこれ、平成18年のときに構築した制度でございます。 空き家を調査した中で、ぜひ貸してもいい、売ってもいいというふうな人を呼びかけした中で、空き家バンクとして紹介をしてきております。 また、今の仕事の関係では無料職業紹介所、これは小さなハローワークに至らないような仕事にあっても、これは町が収集をした中で、皆さんにご紹介をしていきたいというふうな思いでございました。 そんな中から、まさにこの住宅というふうなものは、非常にやはりその中心となる施策でございますので、まずご質問をいただいた中で、町の状況について、最初ご説明をさせていただきたいというふうに思っております。 初めに、現在使用可能な町内の公営住宅のストック数というようなところでございますけれども、それぞれ4地域合計で12団地、116棟を供給しております。 その内訳でございますけれども、町営住宅が150戸、特定公共賃貸住宅が57戸、公営住宅法の適用外の賃貸住宅が2棟12戸。これを合わせまして215戸となっているところでございます。現在の町の世帯数4,587世帯に対して、約5%というふうな状況でございます。 現在、これらの公営住宅への入居でございますけれども、これは住宅法の趣旨にのっとりまして、経済的な困窮者や自立力の低い方を支援するというふうなことが主でございますけれども、86.3%入居しておりまして、現在22戸が空き家というふうな、あいているというような状況でございます。 最近の町営住宅の募集状況でございますけれども、地域ごとに申し上げますと、津川・鹿瀬地域での入退所の状況、これは安定をしているというようなところでございますが、三川・上川地域においては、住宅はありますけれども、入居の希望者が少ないという傾向がずっと続いているというようなことでございます。 もう一つ、民間のアパートに関する情報に関してでございますけれども、これは町などで定期的な情報収集というようなものはまだ至っていないというようなところでございますけれども、町のホームページで町内の取り扱います2社、そして、上ノ山地区におきましては地元の企業が経営する賃貸住宅に関しても募集の広告がなされているわけでございます。さっき言った2社というのは、町のホームページで利用していただく中で、紹介をしていただいているようなところでございます。 このほかにも、不動産屋さんを通さない町の空き家登録等の状況でございますけれども、これも先ほど当初申し上げましたけれども、住民からの情報提供に頼っているというようなところがやはり主なところというような現況もあって、なかなかふえてこないというのが実態ではございます。 先ほど言いましたように、平成18年度にこの空き家バンクを構築するために、各区長さんに可能な限りお願いした中で、当時も住宅の調査をいたしました。そのときは、これは廃屋的なものを含まないというふうな前提の中で、これも全部の区長さんからは残念ながらご協力いただけなかった部分もありますけれども、当時は町全体で232件の空き家というふうなものを確認をしていたところでございます。 また、平成24年度には、これも廃屋も含むような、いわゆる危険空き家の把握というようなところも必要でございますので、そこに向けた調査も実施をしたというふうな経緯はございます。 これらの町の空き家バンクを使って、現在まで10年ちょっとになるわけですけれども、52件の契約が成立をしてきているというふうなところでございますけれども、これも今言ったように、2回の調査からもうかなり月日がたっておりますので、再び今、区長さん等々を通じて調査をするとともに、町の職員や集落支援員を通して聞き取り調査というふうなところも並行して行っているところでございまして、先日は特に五十嵐議員さんからもご協力をいただく中でご案内をいただいたところでございますけれども、まず、この中心の津川地区、ここから聞き取りによる利用可能な空き家の調査も実施しているというふうな状況でございまして、今年の区長会議においても、この辺のお願いもさせていただいたというふうなところでもございます。 しかし、今はこれ、空き家があっても、今は相続人と連絡がとれないというふうなケースや、連絡がとれてもこれはやっぱり年に、お盆に帰ってくる、仏壇があるといったような、貸したり売ったりにはやはりかなり弊害といいますか、そういうような難しい課題も現実的にあるというようなところでございますけれども、これらも含めながら、さらに積極的に協力をいただきながら空き家情報の収集を図り、そしてこの空き家をやはりそうした定住に向けても、有効に活用していきたいというふうに考えているところでございます。 2点目は定義のことでございます。これは当然のことなんでございますけれども、当然ここには空き家というような定義には、人が現に住んでいないというふうなところでございますけれども、廃屋、これは住んでいない上にもう朽ち果てている家屋というふうな、ある意味で一般的な定義で大変恐縮でございますが、私どもはそう認識をしながら整理をしているというふうな状況でございます。 まさにこういうところで今は区長さんを通じながら、この危険空き家も含めて、改めてその調査を実施をし、それを分類しながらこの利活用を検討するというふうなところで、取り組みを開始をしているというふうな状況で、ご理解をいただきたいというふうに思います。 3点目の結婚・出産を希望する若年世代、子育て世代が安心して暮らせる生活の実現に向けての施策というようなところでございます。 近年、先ほどもお話ありましたけれども、もう都市部のほうから、やはり田舎暮らしといいますか、新潟も含めながら関心がある、まさに新潟県は関心を持ってもらう全国5位、本当に先ほどのお話のとおりでございますので、まさにこの阿賀町にもそうした目を向けていただくような取り組みが必要だというふうに考えておるところでございますけれども、若い人たちにとってはやはり子育て環境のよいところに移住するというふうなケースが非常に多いわけでございます。 また、もう一つはインターネット、これはWi-Fiの環境、これもやっぱり非常に重要な要素として挙げられているようなところでございまして、仕事をしながら生活をするというふうなスタイルの方、自然豊かな環境で、ある意味で農作物等々をつくりながら子育てをしたいと、こういうニーズもやはり多くあるわけでございますので、こうした多様なニーズに応えるためにも、庁内のさまざまな条件の空き家情報の収集に努めながら、より多くの若い人からも来ていただくように、また、この町に住んでいただくように、残っていただけるようにというようなところも非常に大事な施策であるわけでございます。 4点目の高齢者が自立して暮らすことができる住生活の実現についてのご質問でございます。 国が進めます地域包括ケア、これはできるだけ住みなれた環境で自分らしく生活をするというふうなところだと思いますけれども、阿賀町の高齢者といいますか、町民の皆さんは、これは農業をやられたり、山菜とりをやったり、畑をつくったり、まさにそうした体を動かしながら、そうした作業をされながらの方が多いわけでございます。 一方で、年を重ねれば足腰や関節に痛みを抱えるというふうな状況にもこれはなってくるわけでございますので、それらを補えるような住環境、サービス、これをうまくやっぱり活用しながら、毎日楽しく安心して生活をしていただけるように、そうしたサポート、システムの構築というようなものは一層私も必要だというふうに思っているところでございます。 これは、介護サービスというふうなところは、手すりであったり、住宅改修であったり、あるわけでございますけれども、まさにそこに至らないまでも、そうしたそれぞれの人に応じた、まさに住環境、必要な部分があるわけでございますから、そこは従前以上に高齢者お一人お一人の生活の状況も可能な限り把握をした中で、取り組んでいきたいというふうに思っているところでございます。 また、一方で緊急の場合の通報装置、また、郵便、ガス、新聞等々、町内の事業者の皆さんのご協力もいただく中で、見守り等々も実施をしているというふうなところでございます。 5点目の急増する空き家の活用、除去の推進というふうなお尋ねでございます。 今、五十嵐議員さんご指摘のとおり、ひとり暮らし老人世帯だった家が空き家となるというようなケースも、この町では本当にふえているわけでございます。 まさにそうしたところが進んで危険空き家というようなことになりますと、その周りに不安をかける、また、その弊害が出てくる部分があるわけでございますから、これらの除去につきましては、町としても所有者に粘り強く解体、または、それぞれそうした整理を求めていくとともに、利活用できる空き家については、まさにそうした制度理解を深めていきたいと、空き家登録をしていただけるよう、これも促していきたいというふうにも考えているところでございます。 今この自治体の空き家対策、これは国のほうの支援策として、国土交通省でございますけれども、空き家再生等推進事業というのがございまして、不良住宅や空き家の住宅、そうした建築物等々の除去を行いながら、除去後の跡地の再利用を図るというふうな国の制度もございますので、今まさにそうした制度の勉強も私は指示といいますか、一緒に取り組んでいったらどうだというふうなところで、関係各課と調整をしているというようなところでもございます。 この空き家の対策、危険空き家対策、特にここは個人の財産に深く関係をするものでございますので、慎重に対応する必要はございますけれども、安全・安心なまちづくりのためにも、こうした事業を取り入れながら、本町の豊かな自然環境活用した、ある意味で今、五十嵐議員さんがおっしゃったように、これは攻めの住宅促進といいますか、住宅政策というようなものを進めていくというふうなところで、一層具体的にここはしていかなきゃならないというふうに考えているところでございます。まずは、そんなところで答弁とさせていただきますので、よろしくお願い申し上げます。 ○議長(斎藤秀雄君) 8番、五十嵐隆朗君。 ◆8番(五十嵐隆朗君) 確かに空き家というのは先ほど言われたように、本当に使えないような状況でもカウントされているような気がしてならないんですよ、たくさんあるというけれども。 実際問題として、探している方が結構おられる。しかし、その人たちに、例えばこちらの、行政のほうで耐震化ができているとか、バリアフリー化ができているとか、そういうデータというのはお持ちなのか。それから、空き家の種類というか、建物の種類ですね。一戸建ての住宅なのか、木造なのか、それから、非木造なのか、長屋形式なのか、いろいろあるわけですよ。そこで、役場にお問い合わせはありますか。空き家はありませんかとかという。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) まさに今おっしゃったように、これは個々の空き家と、登録をしていただいている空き家に関しては、これも職員も行って、まさに今言った間取りであるとか、家の状況、木造等々、それも含めて、当然そこは承知をした中で、しっかり把握をした中で、空き家のバンクには登録をしているわけですので、そこの部分は知っているわけでございますけれども、それ以外については、まさにそうした詳細の把握をしていないというふうな状況が、これが現実でございます。 一方、この空き家の照会というのは、これは私も具体的な今は数字を持ち合わせておりませんけれども、これは間違いなく結構の数があるわけでございます。一つ内部の例を言えば、地域おこし協力隊の皆さん。これも相当数いらっしゃるわけですけれども、私としてはまさにこうした空き家を利活用しながら、それぞれの地域に入ってもらうことが、まさにその地域おこし協力隊の皆さんの活動といいますか、地域の一層ためにもなるんだと思っておるんですけれども、なかなかそうした中で住宅が見つからないといいますか、そうした苦労もしているのが現実でございますので、そうした面からも一層、私は今言ったように、そのまず把握を進めていく必要があるというふうに考えているところでございます。 ○議長(斎藤秀雄君) 8番、五十嵐隆朗君。 ◆8番(五十嵐隆朗君) 私どもは、平成18年ですか、いわゆる空き家バンク、この制度というのは全国的にあちこちにできたわけですけれども、相当細かく調べていて、そして行政に相談に行ったときに、即回答が出てくるのかなというふうに思っていたんですけれども、ただ空き家だけ何件あるということだけで、内容はほとんどないという状況だと思うんですよ。そう思いませんか。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) 当時、まさにこの制度を担当していたのが私であったわけでございますけれども、登録をしていただいている空き家に関しては、先ほども申し上げましたけれども、ここはよく承知をしているはずでございます。 ただ、一方でその登録をしていない部分に関しては、その数しかわからない。あの集落で何件ぐらいしかわからないというような状況でございますので、ここをよりやっぱり詳しく把握をしていくというふうな必要があるというふうに感じているところでございます。 ○議長(斎藤秀雄君) 8番、五十嵐隆朗君。 ◆8番(五十嵐隆朗君) 空き家をうまく利用すれば、改めて新しい町営住宅なんか建てなくても安価でできて、そして有効利用が十分できるんじゃないかというふうに思っているんですけれども、空き家の話ばかりですが、新設住宅着工戸数というのをご存じだったら教えていただきたいと思います。というのは、これは、定住のバロメーターですよ。それでちょっとお聞きします。 ○議長(斎藤秀雄君) 大江建設課長。 ◎建設課長(大江修逸君) 住宅建設戸数については、持ち合わせておりません。 ○議長(斎藤秀雄君) 8番、五十嵐隆朗君。 ◆8番(五十嵐隆朗君) 建設課でやはりそのくらいは、そんなでかい市じゃないんですから、このくらいずつふえているんだとか、そういうやっぱりきちっとしたデータを持っていないというのはちょっと寂しい限りであります。 それと、今まで大江課長が補佐時代ですか、堂島のアンケートをとりましたよね。公営住宅を古くなったからもう売っちゃおうじゃないかというような意見が出て、こういうアンケートをとった。それで、かなり詳しくとってくれた。そこにずっと住みたいという人が7人ほどいたんですけれども、その後どうなりましたか。 ○議長(斎藤秀雄君) 大江建設課長。 ◎建設課長(大江修逸君) そのまま住まわれている方もおられるというふうに思っておりますが、当時そのアンケートをとったいきさつにつきましては、五十嵐議員おっしゃるとおり、そのまま長らく住んだ場所なので、町営住宅の分譲を行ってもらえないかということで照会があったことから開始した調査でございますが、団地を造成する際に、その土地の一筆、団地造成地が一筆土地になっておりまして、建物を分譲するに当たって、その下の土地の底地の分割が必要だという行政的な作業が出てくるということから、土地分割に係る経費について上乗せした形で購入を紹介したところ、それにはちょっと自分たちの思っている価格とは違うということで、契約には至らなかったという経緯がございます。 以上です。 ○議長(斎藤秀雄君) 8番、五十嵐隆朗君。 ◆8番(五十嵐隆朗君) 我々はこう言ったはずですよ。30年も住んでいたんだから、ちゃんとしっかりも家賃ももらって、それ以上の金をもらっているんだから、もうくれてもいいんじゃないかというふうに我々は言ったわけじゃないですか。定住のために、そこに住んでもらいたいがために。しかし、よそへ行ってしまったという。これでは何にもならない。 町長、それと結婚・出産を希望する若年世帯の住居費負担という割合ですよね。今大体200万弱ですよ、1人当たり。収入が、所得が。この阿賀町の1人当たり。国民年金の人もいれば、いろんな人を入れて。 そうすると、その中で住居費負担が高いところなんですよね、ここ。非常に住みにくいなというふうには思っているんですけれども、今、これをちょっと、実例をお話ししますので、感想と今後の行政の考え方をお聞かせください。 一つは、町営住宅に入居をしていたと。それで、子供を高校卒業して大学へやった。奥さんがパートを2つもかけ持ちして、一生懸命子供のためにやっている。そうしたら、合計したら、所得が上がったから家賃が上がっちゃったと。これじゃ何もならない。そういうことの相談の受ける場所とかというのを、やっぱりきちっとつくっておくべきだと思うんですよ。 それと、2点目は阿賀町で結婚してここで住みたいということで、町営住宅をお願いし、その奥さんになる方は、新潟で保母さんか何かやっていたらしいんですよ。それで、保母さんをやっていて、それで、その人が昨年の収入を出してくださいということで、そこそこなんですよ。そうしたら、すごい家賃が高いということで、私は結婚すると職がないんですよというようなお話をしたけれども、うまくいかなかった。それで、やっぱりそういう人たちも出ていった。 そういう一つ一つ細かいようですが、そういうことが大事なんじゃないかというふうに私は、きめ細かい指示を逆に町長も出してほしいと思いますが、いかがですか。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) まず、課長答弁した前段の堂島の件、私も就任以来まさにその件どうなったかなというふうなところで、これはやっぱり関心あって、聞き取りをした中で、同じような答えだったんですけれども、これは、ですから当初のものとちょっと違う部分もやっぱりあるんじゃないかなと。まさにそうやって一つ一つ分筆をするというようなところは、これはやっぱり必要になってくるんでしょうけれども、そこら辺の経費をそれだけですから、みんな丸々なのかどうかというようなところは、もう少し具体的に私もそうした経費を見ながら、やはり次につながるような判断をみんなで検討していく必要があるなというふうに、具体的な金額を見ながら思って、そういう指示をしたというようなところでございます。 今、後ほどの2点の具体的な例、まさにこういう例がこれは多いわけですよね。それで、本当にこの阿賀町で住みたいけれども、住宅の関係、いわゆる町営住宅なんで、これは決まった所得の基準がこれはやっぱりどうしても町では、どうしようもできない部分があるわけですから、それにはめていってしまうと、本当にこれは家賃が上がってしまう。 本当にそうした中で、いたくてもいれないというようなところはあるわけなんで、ここは本当に今の、きょうの五十嵐議員さんのご質問の本当にその趣旨である、こうした国の制度の所得によって、家賃が決まる町営住宅、公営住宅、この制度であって、やっぱりなかなかそこを、うまくそうせざるを得ない部分があるわけなんで、これは空き家を活用したり、これは本当に具体的なそこへの対応策として、非常にまさにいいところだなというふうに考えているところでございますので、私もある意味で非常に残念な部分でございます、これは。 そこへ向けて、そうしたところにも対応できるような住宅というふうなものを具体的にやっぱり検討していく。そこには本当に空き家というふうなもののこの利活用と、これは現実的な、効果的な施策だなというふうに考えているところでございます。 ○議長(斎藤秀雄君) 8番、五十嵐隆朗君。 ◆8番(五十嵐隆朗君) 町の条例を出してみました。相変わらず、昭和26年の法律をもとにしてやっているわけですよ。昭和26年ですよ、今、令和の時代に。これは何とかならないんですかね。このままこのとおりやっていけば、どんないいことを考えても、前へ進みませんよ。 まず、その一つと、それで、私は以前、町営住宅に限らず、子供を子育てしている家は、例えば町営住宅に入っていれば1人3,000円ぐらいずつで、3人いれば9,000円を補助してやるとか、あるいは年寄りで90歳くらいも同居しているのも、1人幾らくらいで補助して、これは不公平な部分が出てくるかもしれないけれども、このくらいのやっぱり大胆な改革というのがないと、ここでは住めないんじゃないかというふうに私は感じているんですよ。 それを皆さんのほうで、担当のほうで感じないのかなというふうに常々考えているんですけれども、どう思いますかね。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) 今、最初のお話のこれは法律の件に関しては、建設課長からまた私の後でお答えしていただきますけれども、やはりそれ、今も多分その法律が、まさにそうした昭和20年代の法律でも生きている法律で、そこに多分そうした所得に応じたものの規定の根拠があることになっているんだと思いますけれども、ですから、そこへも具体的な策として、議員さんからもらうものはもらっても、じゃ、そういうところへ町から定住をしてもらうために、別な形での補助金の支出と、それも一つの具体的な工夫の話だなというふうに私は今お聞きをしたところでございますんで、そういうふうなところも含めながら、もう一つはやはりそこにむしろ2世代、3世代がやはり一緒になって生活をしてもらうということは、やっぱりここがある意味自然の形の中で、子育ての面からも、私も非常にこれはそうあってほしいなというか、まさにそういうようなことなんだなと思いますんで、そこへの財政支援補助といいますか、そこについてもご提言をいただいたわけでございますんで、考えさせてください。 ○議長(斎藤秀雄君) 五十嵐隆朗君。 ◆8番(五十嵐隆朗君) それと、先ほど公営住宅の入居率とか、いろいろお話をいただきました。それで、全部、今はもう16日だかに募集をかけました。しかし、埋まらない。それと、三川・上川というのは、なかなか埋まらない。この要因はどう思っていますか。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) やはり地域性なんでしょうかね。その場所的なものもあるのかなというふうに思っております。 そんなに住宅自体は余り引けをとるようなものではないのかなというふうに思っておりますけれども、ある場所、地域性、ちょっとやっぱり離れているというようなところが、一つのネックになっているのかなというふうに感じているところでございます。 ○議長(斎藤秀雄君) 8番、五十嵐隆朗君。 ◆8番(五十嵐隆朗君) この町の各住宅の家賃の一覧を見ますと、みんな同じような状況であります。それで、いわゆる便の悪いところは、少しくらい落としたっていいんじゃないかというふうに思っているんですよ。 これがこのまま通そうというのは役所なんだろうけれども、我々民間人として見れば、車がなければ行けないようなところであれば、半額でもいいんじゃないのと言いたいくらいなんですけれども、やっぱりこの法律で絡められているから、なかなかできないんでしょうかね。 ○議長(斎藤秀雄君) 大江建設課長。 ◎建設課長(大江修逸君) 先ほどの2点目の住宅条例の改正につきましては、基本的に上位法である公営住宅法に基づいて改正を行っております。附則のほうに改正施行年度が記載されているかと思っております。 あと、今ほどの質問で、地域、特色に応じて家賃の差別化をできないのかというご質問でございますが、基本的に公営住宅ということで、どの地域にあっても同じ、今の法に基づいた、体系を維持した上で、逆に、ほかの部分でその入居者に支援していただくということが適切なのではないかなというふうに考えております。 ○議長(斎藤秀雄君) 8番、五十嵐隆朗君。 ◆8番(五十嵐隆朗君) いつも聞いても大体同じような返事が返ってくるんで、非常にちょっと残念なんですけれども、それでは、別の感覚。 最近、ひとり暮らしの高齢者が目立っているんですよね。何人かにお聞きしましたところ、今の家は大きく老朽化が激しいと。ひとり暮らしでは使いづらく、年金暮らしには経費がかかり過ぎて困っていると。本当はサービスつきの高齢者向け住宅はいいと聞くが、入居するにはお金がかかる。また、この地域ではどだいそういう施設はない。せめて、そういう公営住宅や町で空き家なんかを改築して、住まれるようなところがあればいいんだよなというお話をよく聞きます。 町長にお聞きします。 生涯活躍のまちというのがありますね。これは地方創生の観点から地域創生法が改正され、制度が制度化されたときに、この生涯活躍のまちという制度が出てきた。これをしっかり利用して研究すると、結構このひとり暮らしの高齢者にはいい感じになってくるんじゃないかなと思うんですが、いかがですか。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) ひとり暮らしで、まさに住まれている。家も一人には大き過ぎる。また、いろんなそういうことで、逆に経費もかかってくる。これは本当にここは、現実的な課題として、この町には多くやっぱりそうした現状があることを私も承知しています。 ですから、ここの皆さんが、例えば今言うように、これを共同で住んでいただけるような、まさにそうした建物をつくっていくというのもこれはまた一つのあり方かもしれませんし、個々の皆さんにどう支援することができるかという、ある意味で個別の面での支援策というようなものも、これは今おっしゃるように考えていかなきゃならない部分でございますので、今言われましたように生涯活躍、まさに生涯元気で活躍していただくと、これがやはり一番大事なことでございますから、そこに向けて住宅、住む家、これは本当に大事でございます。 まさに、いろんなことで状況が以前とは変わってきているわけでございますから、変化してきているこの町の現状に応じて、高齢者の皆さんも生涯元気で活躍していただけるように、そうした住環境を含めながら、交通の関係もあろうかと思いますけれども、まさにそうしたところを整えていくと。これは今までの政策だけではそこに追いついていかないというような部分がやはりありますから、そうしたところを研究していきたいと、研究していくようにこれも全町挙げて、住宅というのは本当に建設課だけのことではございませんので、今言うように高齢者は高齢者の部分もあれば、まちづくりの部分もありますから、関連するところ全庁で生涯活躍できる、本当にそこへ向けた施策をやっぱりトータル的に研究してまいります。 ○議長(斎藤秀雄君) 8番、五十嵐隆朗君。 ◆8番(五十嵐隆朗君) 最近、集落に移住者を呼び込む。誰が住むのかすら決まっていないが、古民家を再生して、移住を促している。あるところでは、集落の旧保育園を補助金で改修し、田舎体験ハウスとして、とにかく地域を見てもらうことが大切と、お試し移住できるようにやっているところが今はあちこちであります。これはやっぱり、そこで定住していただきたいというのが本音だろうと思います。 全国に、先ほど触れましたけれども、田舎で農業をやりたい人は山ほどいるはずなんですが、うまくこの地区のそういう条件とマッチングすればできるかどうか、それができるか問題なんでありますけれども、古民家再生もその取り組みの延長にあると思って、空き家があっても移住者が住める家にほとんどないと。そのために、この再生を新潟県でもあちこちでやっていますよね。そういう自治体もある。 阿賀町も、阿賀町に移住した人に、空き家を住めるようにして募集してみてはいかがですか。いわゆる体験ツアーのようなのを組んで、この地に移住者を迎え、人口増が図られたら理想的なんでありますが、その辺をどうお考えですか。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) 先ほど冒頭に申しました平成18年の、これは移住の施策のときに体験住宅、これも整備をして、整備といいますか、ほとんどお金はかけなかったんですけれども、ある現存する町のあいていた施設を、そうした体験住宅、お試し住宅として使う中で、都市部から阿賀町に来ていただく、まさにそうしたツアーも行いながら、今、五十嵐議員さんがおっしゃったことを、私は担当としてやらせていただいたことがあります。 私は非常に効果的なものがあったなというふうに、今も、当時も思っております。あの当時、社会動態で、転入転出で150人の人口減でございました。よそから来ていただこうと、平成18年、19年、そうした取り組みをやっていく中で、70人台までそれが縮まったときがありました。 そうしたことをやはりずっと継続をしてくるというようなところは、非常に大事だと思っておりますので、1回そうやって休んでいるわけですけれども、まさにそこは逆に社会動態の減も非常にふえてきているわけでございますから、今言ったように、ここは本当に新潟日報等々新聞でも、古民家再生しながら、また、よそから来ていただくために、地域の中でそうした住宅を整備をしながら取り組んでいるところは本当に紹介をされておりまして、私もこうした取り組み、まさにそこも地域の力だなと、すごい人たちがいるなというふうに思いながらいますんで、ここは阿賀町として、そうしたところの取り組みというふうなところは、いま一度総合的にこれは組み立てていきたいというふうに考えているところでございます。 ○議長(斎藤秀雄君) 8番、五十嵐隆朗君。 ◆8番(五十嵐隆朗君) ありがとうございました。 とりあえず、私もさまざまな角度から今お伺いしたわけでありますが、Uターン、Iターンで持ち家がある人はいいとして、家を探している人のために、ぜひ提供できる住宅を確保してほしいと思います。 住宅は個人の私的生活の場であるだけでなく、豊かな地域社会を形成する上で重要な要素であると思います。個人が生き生きと躍動し、活力、魅力あふれる社会の礎として位置づけられると思っております。 町は住生活の安定の確保及び向上の促進に関する施策について基本的な方針を打ち出し、いつでも阿賀町で快適な生活ができることをPRしていただきたい。 今までいろんなことを皆さん申し上げているわけですけれども、なかなかそこまで結びつかない。これは実に残念であります。ぜひ、その辺を実行していただきたいと思いますが、いかがですか。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) きょう五十嵐議員さんから具体的に幾つもご提案、ご提言をいただいたわけでございますんで、一つ一つここは私は具体的にどうできるか、ここの取りまとめといいますか、みんなで検討しながらそこをまとめていきたいと思います。 まさにそうした基本的な町の方針というふうなものを定めた中で、しっかりとこの町のよさ、皆さんにお出でいただきたいというふうなことも含めながら、情報を発信していく。非常に大事なことでございまして、そこにおくれがあるというふうに私も認識をしておりますので、情報発信も含めながら、そこに積極的に取り組んでまいりたいというふうに思います。
    ○議長(斎藤秀雄君) 8番、五十嵐隆朗君。 ◆8番(五十嵐隆朗君) 住むところがないと言われないまちづくり、安心して楽しく住生活ができるまち、これが基本だと考えますので、少子高齢化、人口減少社会を正面から受けとめるとともに、政策の方向性をよりわかりやすく示してほしい。同時に目標を掲げ、目標ごとに基本的な施策成果を定めて、発表していただきたいと思います。 阿賀町らしい住宅政策を構築していただくよう、本当にやっているところはきちっとやっているわけでありますので、ぜひ町長には期待しておりますので、よろしくお願いします。 何か言い足りないところがあったら、聞いて終わりたいと思います。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) 本当に具体的にご提言いただいてまいりました。本日はありがとうございます。 おっしゃるように、こうして少子高齢化が進む、人口の減少が進む、さまざまな課題があるわけでございます。これは日本中人口が減っているからみんなそうだというようなところでなくて、おっしゃられたように、これはその自治体の取り組みをしっかり持ちながら、発信しながら、人口がふえている自治体もこれは結構あるわけでございますから、阿賀町としても、まずは生活していらっしゃる町民の皆さんにより高齢になっても安心して生活できるんだというようなところも含めながら、そして、もう一つは町外からこの町に来ていただいて、この阿賀町が活性化するように、その取り組み、本日ご提言いただきましたことを真摯に受けとめながら、具体的なところへ少しでも進めていきたいと、特に、情報の発信については、これはもう積極的に取り組んでまいりますので、今後ともよろしくお願いを申し上げます。ありがとうございました。 ○議長(斎藤秀雄君) 8番、五十嵐隆朗君。 ◆8番(五十嵐隆朗君) 住宅政策に大いに期待いたしまして、質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(斎藤秀雄君) 以上で、8番、五十嵐隆朗君の一般質問を終わります。--------------------------------------- △山口周一君 ○議長(斎藤秀雄君) 次に、7番、山口周一君。     〔7番 山口周一君登壇〕 ◆7番(山口周一君) 7番、山口です。 通告にあった2点を質問させていただきます。 まず第1点目は、今年度、ふるさと納税に対し、町はどう対応していくのかということで、ふるさと納税、平成29年度はさとふるに参加をし、6億2,000万円もの寄附が集まりましたが、平成30年度は返礼率の変更が新米の流通時と重なり、大事な時期に寄附の受け付けはできず、4億2,000万円にとどまりました。今年度は平成30年度の経験を生かし、平成29年度を上回る寄附金となるよう、策を講じていただきたい。 29年、30年の寄附の内訳を見れば、圧倒的に米の比率が高くなっております。29年度は97%、30年度は91%、億を超える寄附金がこのおかげで2年連続しております。 これが法人ばかり潤うシステムでなく、一般の農業者等にも恩恵が少しでも行き渡る体制づくりを望みますが、町長の所見を伺います。 2点目、人口減に対する具体的な施策は。 町の人口が年々減少し、あと三、四年で1万人を切るところまで来ています。この人口減少が町にいろんな面で影響が出てくるものと思います。 人口減少が小売店、飲食業などの既存産業の撤退と新規出店を見込めなくなり、どんどん生活が不便になってきますし、小規模集落では集落行事や地域活動の継続も困難になってきているところもあるはずです。 町民の安心・安全を保つには避けて通れない課題でありますが、答弁はちょっと幅広くなるかと思いますが、選挙の公約にも掲げられた課題でもあります。町長の具体的な所見を伺います。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。     〔町長 神田一秋君登壇〕 ◎町長(神田一秋君) それでは、山口議員さんのご質問にお答えをしてまいりたいと思います。 初めに、ふるさと納税に関するお尋ねでございます。 今は議員さんご指摘のように、昨年度は11月から国・県の指導もありまして、返礼率を40%から30%に切りかえたことに伴いまして、この間約2週間受け付けができなかったということや、夏場の日照りで不作となったというようなこともありまして、確保できる米の在庫量の、そこらも鑑みながら、9月にその受け付けの調整を行ったというようなこともございまして、寄附金額の大きな減少になったというふうなところがございます。 午前中の行政報告でも申し上げたところでございますけれども、今年度は、5月末まででございますけれども、寄附額7,545万2,000円となっております。昨年の同時期5月末と比較して5,894万2,000円、大きくことしはふえているというふうなのが今の状況でございますけれども、このふえた要因というようなものにつきましては、この阿賀町が返礼率のこともあったり、テレビの報道番組、特に「バンキシャ!」等々でも取り上げられたというふうなことも一つ大きいのかなというふうにも思いますが、ふるさと納税のポータルサイトである、先ほどのさとふる、ここの寄附者の評価というふうなものが非常に高いところに阿賀町の場合は位置しているというようなところも影響しているかなというふうに思っておりますけれども、こうしてマスメディアへの露出効果というのは非常に大きなものがあるなというふうに感じているところでございますので、今後とも積極的なPRに努めていきたいというふうに考えております。 本町の基幹産業、これは米でございます。平成30年度におきましては町の水稲作付、約580ヘクタールでございますけれども、米の産出量、2,798トンでございます。このうち農協や越後ファームさんなど、法人で取り扱っている量が約半分を占めているというふうな状況でございますが、残り半分については、農家の皆さんが直販または自家消費する等の自主流通米というようなところになっているわけでございます。 ふるさと納税におきましては、返礼品を取り扱う法人については、新潟みらい農業協同組合、越後ファーム、三川農業公社等がありますが、これら法人が取り扱う米は29年度、30年度ともに約1,302トンというふうなところでございました。 三川農業公社と一部の法人では、自社で栽培した米を返礼品として販売出荷しておりますけれども、越後ファームにおきましては自社栽培のほか、一般農業生産者から買い付けている米も販売出荷しております。 農協については、当然のことでございますが、全量が一般生産者からの買い付けでございます。農協や越後ファームなどの法人が買い付けるには、米の値段につきましては、30年度の場合でございますけれども、玄米30キロ当たり7,500円ほどとのことで把握をしているところでございますが、これらは不足した場合には、やはり返礼品、不足した場合には9,000円から1万円の値段で買い取りするというふうな法人もあったというふうに聞いているところでもございます。 今後、一般農業生産者の皆さんがふるさと納税制度の恩恵を受けるというためには、まずは売り渡し価格がより高くなることを、ここをやっぱり目指すというところになるわけでございますけれども、ほかよりも食味がいい、有機栽培米である、また、天日に干したはざかけ米であるなど等の付加価値を追求しての商品戦略を行いながら、収集する側はその付加価値を認め、価格向上となるような取引を推進するというようなところでございますけれども、一般的な出荷者先である農協につきましては、米の買い取り価格は阿賀町産米として独自の価格を設定することができないというようなところでなっております、農協の場合でございますけれども。 そうした中ではございますけれども、今年度から深戸の農業法人で百笑というふうな農業法人さんと、地域おこし協力隊で活躍していた元隊員さんが起業する、隊員さんの会社であります阿賀商事が協力して取り組んだ返礼品、これについては出品後、即完売したというようなお話も伺っているところでございます。 このように事例をさまざま研究、検討しながら、町内の生産者に還元できるようなシステムづくりを進めていく必要があるなというふうにも考えております。 ですから、直接的にはなかなか難しいところがあるわけでございますけれども、一つ例を言えば全体の生産者の皆さんにというようなところから、私も今年度の予算編成の中で、例えば農業共済制度がございます。昨年度も日照りで不作といいますか、そうした被害を受けた地域も本当に多くあったわけでございますけれども、この共済の制度が変わってくる中で、町からの一部の助成金、これのあり方というようなものをどうしようかというのは、予算編成の中で議論があったわけでございますけれども、まさにここは、そうしたところへもこのふるさと納税というような中で米づくりと、おいしい米を全国的に提供して、PRもしていただくことにもなるわけでございますから、そこは従前どおりに助成をしていこうというようなところでの決定もしたり、まさにそうした形の中でも、米づくりの支援というようなものはしていきたいなというふうに思っているところでございます。 次に、人口減少に対する具体的な施策についてのお尋ねでございます。 人口減少が招くさまざまな影響、今ほど議員さんのほうからご指摘があったとおりでございます。 私はこうした、この本当に人口減少、さまざまなところ影響する、ある意味で最大の要因、課題になっているというようなところにございますけれども、ここに集中的に力を入れて取り組んでいきたいと、そんな思いからまちづくり観光課も新設をしながら、さまざまな課題に取り組んでいく体制としたというようなところでございますけれども、定住の対策、結婚対策、商工業や観光の振興、そして、そういうためには、これまたいろんな考えがあると思いますが、私としては本当に町民の皆さんのご意見を伺いながら、そうした難局に向かっていきたいと。町民の皆さんが安心・安全に住む、まさにまずはそうした町民の皆さんに優しいまちづくりを進めていかなきゃならないというふうに考えているところでございます。 具体的にということですが、先ほど五十嵐議員さんにも、住宅の件を含めながら、定住移住対策のご質問にもお答えしていったところでございますが、まずはそうしたように空き家等々の活用、空き地の活用、ここらも有効活用しながら、にぎわいを可能な限り取り戻すように努力していかなきゃならないというふうに思っているところでございます。 そして、子供たちを育てやすい環境の整備、ここにはやっぱり力を入れていきたいというふうに思っております。 今年度から子ども医療費の拡充もさせていただいたわけでございますが、一層まさにそうした子育ての支援を進めていきたい。自然豊かな環境で子供を育てたいという都市部のニーズというようなものはふえているというふうに私も思っているところでございますし、そうしたデータもあるわけでございますので、そういった方々から阿賀町を選んでいただけるような、ここにやはり先ほどもお話しいただきましたけれども、戦略的なアピール、これがやっぱり不足しているというようなところも認識をしてございますので、積極的にPR、宣伝もしながら、そこを目指してまいりたいというふうに思っております。 これは婚活、これも非常に私は大事な、大事なテーマだと思っておりますけれども、一方で本当にデリケートな課題でもあります。 県が、新潟県では婚活の支援事業で、ハートマッチにいがたというふうな会員登録の引き合わせるシステムをつくっているわけでございまして、1,800組の会員登録の中で今まで37組が成婚したというふうなところでの情報もあるわけでございますけれども、こうしたところへの町民の希望する皆さんが取り組んでいく場合には、これは入会金等々の経費も若干必要になってくるところもありますので、ここらもその辺支援できるものがあるのかというようなところも具体的にも検討していきたいというふうに思っておりますし、もう一つは町が直接、婚活といいますか、そこの事業を行うというのも、これまたなかなか、やりたいですけれども、難しい面もあるのかなというふうに思っておりますし、こうした地域でございますから、気持ちがあってもなかなか応募までつながらないというような懸念もございますけれども、ご案内のように、過去には三川の商工会青年部で2回ほど実施をした経緯もあるわけでございますから、そうした皆さんともご意見を聞きながら、どういうふうな形がいいのか、こんな婚活パーティーというような形式にとらわれなくても、例えば、郷土料理の講習会のイベントや、農作業、田植えや稲刈りを一緒になってやっていくようなイベント、これはもう県内各市でもあるわけでございますので、そうしたところも含めながら、出会いにつながるようなものを企画をし、実施をしていきたいと、来年に向けてそこを具体化していきたいというふうなところで、職員には指示をしているというようなところでございます。 もう一つは教育、これは人口減の対策にしても、私は非常に大きなものがあるというふうに認識をしております。 この阿賀町を愛する、郷土愛を深める教育というふうなものを実践をしながら、昨年度も開催した子ども未来フォーラム等々も通じながら、阿賀町が大好きで自慢できる子供たちの育成を目指すとともに、子供たちが出してくれたアイデアを少しでも実現できるよう施策に反映していくと、ここもやっぱり大事なことだなと思っております。行政報告でも申し上げましたが、子供たちの教育環境の充実、ここはやはり積極的に行っていきたいというふうに考えております。 先ほども申しましたが、ふるさと納税では阿賀町産の米、本当に人気なわけでございます。そこから酒、みそ、こうじ、山菜、こうしたものを活用しながら、交流人口の拡大につなげていく、エゴマやクルミ、そうした新しい商品開発で農林産物の6次産業化を加速させる、耕作放棄地等の解消にもつなげながら、産業の創出にもつなげていきたいなというふうにも考えているところでございます。 また、ご高齢の、阿賀町ばかりではございませんけれども、全国的に高齢者の交通事故、これは本当に悲惨な事故が連日報道されてきているわけでございますけれども、この町の実情に応じた公共交通の新たな体制というふうなものも、やはり早くできるところから再構築していかなきゃならないというふうに思っております。 若者の皆さんから、この町に残っていただく。なかなかやはり今現在では、この町での雇用といいますか、働く場というふうなものは限られているところもございますので、自分のうちから、例えば近隣まで通勤をしていただく、ここの支援を具体的に考えていきたいというふうにも思っているところでございます。 本当にほかにはまさに取り組むべき課題含めながら、いろいろ多くあるわけでございますけれども、まずはそうしたところを総合的に組み合わせながら、可能なものから展開をしていくというようなところで、そうした対策につなげていきたいというふうにも考えておりますので、山口議員さんからも、まさに具体的にご提案、ご指導いただく中で取り組んでいきたいと思っておりますので、よろしくお願い申し上げまして、答弁とさせていただきます。 ○議長(斎藤秀雄君) 7番、山口周一君。 ◆7番(山口周一君) 今年度に入ってから5月まで、前年より5,900万ぐらいの増ということですけれども、先日、さとふるのサイトをのぞいたんですよね。越後ファームの米がありましたけれども、もう30年度の恐らく米はなかったかと思って、令和元年度の先行予約受け付けとなっておりましたけれども、あとのあるのが東蒲幻米ですから、JAでしょうかね。その米ぐらいしか載っていない。 まだ新米がとれるまで5カ月近くありますけれども、その間の米の確保というか、米の在庫量というか、ふるさと納税に協力してくれるコシヒカリはどの程度あるものなのか、もし把握しているようであればお願いします。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) まさに収穫までまだ先でございますので、今現在そういうことでもう既にお渡しする現物がないというような状況でございますので、越後ファームさんのように先行受け付けというふうなところもありますけれども、ここがやはり数にある意味で限度といいますか、そこがあるようで、やっぱり伸びていかないというふうなところになってくるわけでございますので、今現在私自身、その全体の数量をちょっと把握しておりませんので、担当のほうで把握している部分を、これからご紹介させていただきたいと思います。 ○議長(斎藤秀雄君) 江花農林課長。 ◎農林課長(江花一実君) 今年度の作付面積につきましては、昨年並みとなっておりまして、収量も現在のところ昨年同様というふうに予想されております。 したがいまして、昨年並みのふるさと納税の需要があった場合には、また米が不足するというようなことが考えられますけれども、先ほどの町長の答弁にもございましたように、農家の皆さん、自主流通米として半分ほど自由処分されているお米がありますので、そちらのほうを何とか出していただくように、これからお声かけをしていきたいなというふうに考えております。 ○議長(斎藤秀雄君) 7番、山口周一君。 ◆7番(山口周一君) 2年連続で億を超える寄附金が来ているわけなんですよね。今度、3年目ですよ。まだそんなことを言っているようであれば、このふるさと納税、自主財源の乏しいこの我が町、これほどの財源のある歳入になるもの、ほかにないはずなんで、その辺前年、前々年、その辺のやっぱり経験をきちっと生かして把握してもらわないと、交付税は減る、人口も減ってくる、そういうところにきちんとやっぱり財源を充てていかなきゃならないところがあるかと思うので、その辺はやっぱり少し甘いんじゃないかなと思いますけれども、町長、どんな感じでしょう。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) まさにこのふるさと納税、返礼品、または手数料等々も除いても、約半分が町の一般財源になるわけですから、こんなにありがたいものはございません。 そうした皆さんから、そこをやはり広げていくということは、大事な、大事な取り組みでございますので、米に関してはまさにそこで一番人気でございまして、九十何%返礼品、米が占めているというような状況でございますけれども、今言うように3年目じゃないかと、まさに、実態としてはそのとおりでございますので、ここは先ほど課長も言いましたように、今年度に関しては今は非常に順調に来ているわけですから、このまま順調にいって、また米がなくて、そこでストップしてしまうというようなところの懸念もあるわけでございますので、今の時期から、段階から、そこへのものを呼びかけは強めてお願いをしていくといいますか、まさにそうした形で皆さんからふるって阿賀町へご寄附いただくようなところは取り組みを進めていかなきゃならないと思っています。 もう一つは、米ばかりじゃなくて、ほかにもすばらしいものがあるわけでございますから、そこをもっと発信をしていくと。米がなくても本当に米以外すばらしいものを、私はこの阿賀町の特産品としてあるわけでございますので、そのPRにも努めながら、より多くの皆さんからご寄附をいただけるように、いただき続けていけるように、そこは計画的に、今おっしゃっていただいたとおりでございますので、甘い、まさにそのとおりだというふうに認識しておりますので、計画的にそこを取り組んでいきたいというようなところで考えております。 ○議長(斎藤秀雄君) 7番、山口周一君。 ◆7番(山口周一君) 29年度、6億を超したときに、たしか弥彦村の米がもう切れてしまって、それでこの阿賀町のほうの米に来た。その弥彦村の米切れを阿賀町が恩恵を受けた。今度は阿賀町の米切れがどこかに行ってしまったら、これこそ大変かと思うんで、やはりこのふるさと納税、ほかの町長はいいと言いますけれども、もう90%以上米ですからね。まず、この米できっちりとふるさと納税を確保し、2年後、3年後に向けた、そういうまた別な返礼品の開拓はすべきかと思うんで、とりあえずはやはり9割方米ですから、それの力の入れ方はやっぱりもっともっとやらなきゃいけないかと私は思うんですけれども、町長、いかがでしょう。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) 全くそのとおりでございます。 先ほども少し申し上げましたけれども、阿賀に農業法人さんが立ち上がる、そして、地域おこし協力隊のOBの皆さんと一緒になりながら、そして、サイトに返礼品として米を新たに出してくれると、こういうふうなところはやはり皆さんの、その人たちの所得にもつながってくるわけでございますから、その辺も積極的に促しながら、可能な限りやっぱりここは収量の確保を図っていくというふうなところが大事だと思っておりますので、取り組んでまいります。 ○議長(斎藤秀雄君) 7番、山口周一君。 ◆7番(山口周一君) 前年度ですか。ふるさとチョイス、手数料最低限ので契約しているようなところで、年が明ければそのふるさとチョイスの手数料ですか、上げたいなんていうことをちらっと聞いたんですけれども、現状どうなっているのかお聞かせください。 ○議長(斎藤秀雄君) 眞田まちづくり観光課長。 ◎まちづくり観光課長(眞田政弘君) ふるさとチョイスにつきましては、そのほかに楽天とさとふると3つのサイトで今現在は阿賀町のふるさと納税を展開しているところですが、6,000万円くらいの伸び率、全体の寄附額になっていまして、ほかのサイトに比べると、非常に少ないということで、現在返礼率については2%ほどですが、一番低い手数、何といいますか、その率でもっての対応としているところでございます。 ○議長(斎藤秀雄君) 7番、山口周一君。 ◆7番(山口周一君) たしか昨年、そのふるさとチョイスは今最低なので、少し上げていきたいんだと聞いたんですけれども、じゃ、それは実行していないわけなんですね。 ○議長(斎藤秀雄君) 眞田まちづくり観光課長。 ◎まちづくり観光課長(眞田政弘君) 全体的に見まして、さとふるさんと楽天さんとふるさとチョイス、それぞれ返礼に係るその手数料が違うわけでございまして、現在、さとふるさんについては手数料が12%、楽天につきましては手数料は9%となっております。 そうしますと、全体的にその返礼率というのが、さとふるさんの返礼率が今現在52%というふうな返礼率になっていることから、全体を勘案した中で、国の指導では50%以内に納めないと、ふるさと納税の対応にならないということも踏まえまして、ふるさとチョイスの事務手数料の2%を上げるわけにはいかないというのが現状で、現在、そのさとふるの売れ行きが思ったよりも好調ですので少し調整をしているところですが、状況を勘案しまして、ふるさとチョイスの返礼率の引き上げについても、状況を見ながら検討してまいりたいというふうに考えているところでございます。 ○議長(斎藤秀雄君) 7番、山口周一君。 ◆7番(山口周一君) その手数料を少しでもふやすことによって、サイトの提示の順位がちょっと上がるんだという話は聞いたんですけれども、やはり手数料を少しでもふやすことによって、掲示されるという順位は変わるんですか、その辺。 ○議長(斎藤秀雄君) 眞田まちづくり観光課長。 ◎まちづくり観光課長(眞田政弘君) その点につきましては、議員ご指摘のとおりでございます。 手数料を今、事務手数料2%、ふるさとチョイスのほうに払っていますが、5%、6%というふうに上げていけば、より目立つところにその阿賀町のサイトの広告が、米の紹介が載るというふうな形になっております。 ○議長(斎藤秀雄君) 7番、山口周一君。 ◆7番(山口周一君) さとふる一辺倒というか、さとふるがかなり今は比率としては高いんでしょうけれども、やはり楽天、ふるさとチョイス。ふるさとチョイスも大きなそういうサイトでありますから、少しこんなこと言っちゃ悪いけれども、泉佐野市のようなまねはしなくても結構でしょうけれども、やはり1,000万でも2,000万でもふやすべく、努力は必要なんじゃないのかと思うんですけれども、町長、いかがでしょうか。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) 全くそうやって目立つところに上げてもらえるということは、これは一番やはりそこにつながってくるわけですから、この納税いただく額は本当にここは可能な限り私もお願いをしていきたいなというふうな思いですけれども、多分その返礼率とあわせて全体で、その手数料を含めて50%を超えてしまうと泉佐野市のようになるんで、そのどこ、さとふると楽天とふるさとチョイスと、その割合を、やっぱりそこのトータルの今の枠の中におさめていかないと、そこを超えてしまうというような状況があるんだと思いますので、そこをより効果的になるように状況見ながら、今は研究をしながら、そこにつなげていきたいというようなところでございますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(斎藤秀雄君) 7番、山口周一君。 ◆7番(山口周一君) 30年度はそういう楽天の伸びでかなり助かったという話は聞いていますんで、だから、その辺で上げたいなというのは、情報というか聞いたものですから、許される範囲内でやっぱり何とか1パーでも2パーでも上げて、少しでもその辺の掲示される順位を上げていただければ、町もいい、そういう農業法人もいい、そこにおさめている農家の人もいいわけでしょうから、三拍子よしとなりますんで、やはり何度も言うようですが、ほかにない歳入の額ですので、くどいようですが、きっちりと少しでも多くの寄附を集めていただいて、それがやがてはこの阿賀町の稲作、阿賀町米といいますか、そんなに数量はとれないけれども、確固たるやっぱり銘柄というか、ブランド、ちっちゃくてもいいからそういう確かなブランドにしていただければ助かりますし、それがまたもとで、稲作農家も張り合いが出るでしょうし、今いろいろ言っているんですけれども、それこそ、1俵当たり500円でも1,000円でも上がれば、やはりそれが張り合いになるでしょうし、やがてはそういう耕作放棄地の減少といいますか、それにつながってくるでしょうし、これは本当にいい機会だからばねにして、最終的にはやっぱり阿賀町の農家がよしやるぞというのは、やっぱり施策にしていかないとうまくないと思いますので、ちょっとその辺を。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) 今議員さんからおっしゃっていただいたこと、本当にそのとおりでございます。 私もここは、ふるさと納税というような形の中で、町の歳入、ここを上げてもらうのは本当にここもうれしい、ありがたいことでございますけれども、そうした例えば返礼品から、米から、これが阿賀町の米は本当においしいと全国の皆さんからご評価いただいて、阿賀町ブランドの米になっていくと。今はまさにそこに近づきつつあるんじゃないかなというふうに思っておりますので、そこをふるさと納税も使いながら、より高めていく。それが生産者の皆さんの心に、やる気につながりながら、収入にもつながっていくと。 議員さんおっしゃるように、全てがいい方向にここは回っていくというようなところでございますから、より一層今のところを目指しながら、私も取り組みを進めていきたいというふうに思います。 ○議長(斎藤秀雄君) 7番、山口周一君。 ◆7番(山口周一君) このふるさと納税の制度が本当にいつまで続くかわかりませんけれども、今あるうちにこの阿賀町産の米を確固たる地位に押し上げていただきたいですし、それが今、農家、畑作なんかでは猿とかあんなのにもうひどい目に遭っていますけれども、幸い稲はそんなに被害を受けませんし、これを確固たるものにすれば、農業所得にもつながるでしょうし、ぜひとも強力に推し進めていただきたい。 続きまして、人口減に関しての問題ですけれども、これはやっぱりかなり幅広過ぎたかなと思っていますけれども、これは五十嵐議員も言ったけれども、そういう住宅関係なんかもあるでしょう。いろんな幅広い面があるかと思います。 町長、やはり採用するときにはどういう点を、1つ、2つで済まない部分がありますけれども、具体的にどういう点を中心にやっていければと思っていますか。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) なかなかここを、人口の問題は本当に難しい課題ではありますけれども、これはできるところをやっぱりある意味で、からやっていかないとだめでございますので、これはある意味で手っ取り早いのは、よそからこの阿賀町に来ていただくというようなところは、これはある意味で手っ取り早いというような、言葉がちょっと、表現が適切ではありませんけれども、まさにそういうようなところがありますので、ここはこの町のよさを、観光にもいろんな面につながってくるわけですから、この町のよさというふうなものを発信をしていく、そこを強めていく。 私は、子育てにしても、教育にしても、いい取り組みを、よそに負けないすばらしい取り組みをこの阿賀町は、今までもしてきたと、しているというふうに感じておりますので、この町のよさを発信をしていく、それによってよそからこの町に来て、一緒になってやっぱり町民として生活をしていただける人をふやしていくというふうなところは、これは非常に大事でございます。 もう一つは、やはり若い人に、私のスローガンでもありますけれども、残っていただきたい、戻ってきていただきたいと。これがなければ、やはりこの町の未来は本当に余り明るいようになってこないわけでございますから、そこを取り組んでいきたい。 かといって、やはり雇用を特につくっていくと。これもなかなか難しい課題であることは間違いありませんので、先ほど言いましたように、この町の自分の家から近隣まで通っていただけるような、そうした支援というふうなものはこれ、ある意味で、すぐにでもといいますか、そこをよくよく研究していきたいなというふうに思っております。 もう一つは、一旦やはりこの学校終わって、この町を離れることがあっても、この町に戻ってくれるんだと、戻ってくるんだというふうなものをこれからつくっていくというようなところも、非常に大事だと思っております。 外を見ながら、いろんな経験をしながら、その人が人間性も含めて、大きな幅広いもので戻ってきていただければ、こんなにこの町にとっても、うれしい、ありがたい、力強いものはないわけでございますから、そこへの取り組みもしていきたいというふうに思っております。 いま一方は、先ほどの五十嵐さんのお話にもあったんですけれども、この町にいたいんだけれども、いれないと。そういうふうな事情、ここは可能な限りやっぱりそこを解消するようなものを考えていかないと、うまくないなというようなところで、きょう改めてそうした認識をしているところでございますので、まさに幅広くて、私も非常に絞り切れない中での答弁になって申しわけございませんが、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(斎藤秀雄君) 7番、山口周一君。 ◆7番(山口周一君) 最初の答弁で言いましたけれども、やっぱり教育を通じて子供たちに郷土愛を育てていきたいんだと町長はおっしゃいましたけれども、例えば地域おこし協力隊を何とかここにとどめるというのも策でしょうけれども、やはり私はここで生まれ育った阿賀町の子供たちをいかにここで住んでもらえるかが私は一番だと思いますんで、例えば、働く場云々というのははっきり言って近隣市町村でもいいんですよ。 ですから、ちらっと言いますけれども、少しぐらいの補助はしてもいいかな。だから、気持ちで結構だから、そういう通勤手当程度、2年、3年するとか、月1,000円でも2,000円でもいいかと思います。ですから、やっぱりそういうよそから呼ぶのは最後の最後だと思うんですけれども、やはり地域の子供をきっちりとこの阿賀町に住んでもらえる策、これを考えて実行していただきたいんですけれども、いかがでしょうか。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) 今ほど議員さんからもお話ありましたように、この子供たちをやはりこの阿賀町が、それぞれの地域が大好きな、そうした子供たちに町全体で育てていくというようなところは、一番の私も将来に向けては大事なことであるというふうに認識しておりますので、そこは先ほども申し上げましたように、しっかりと教育の環境も整えながら、小学校も統合して距離も長くなったわけでございますけれども、しっかりそうした体制を町としてとりながら、みんなで一緒に阿賀町が大好きな子供をつくるよう進めていきたいと思っておりますので、そこはまたご意見もいただきながら、積極的に進めていきたいというふうに思っていますので、非常に大事な基本の、基本のことだというふうに思っております。 通勤の支援、実はこれも平成18年の制度をつくったときに1回やったんです。まさにその定住のときに、いろんなことをやりました。それが途切れていますけれども、ここも当初は3年ぐらい新卒で、また、ここにUターン、Iターンで戻ってきた人に、なかなかこの町で職場が限られていますから、通勤をしていただく支援をやったことがあるんです。 今はその制度もなくなっていますけれども、そこもさらによくよく状況を見きわめながら検討して、まずは効果的だなというふうなものをつくり上げた中で、議会の皆さんにもご相談をさせていただきたいなというふうに思っているところでございますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(斎藤秀雄君) 7番、山口周一君。 ◆7番(山口周一君) あと、学校統合で学校がもう閉校になった地区、ございます。今までそういう学区の中でもやっぱりコミュニティーというのがあったかと思うんですけれども、残念ながらそれが消えてしまった。 そういう足りない分、そういう文化活動等々、そういう地域というのかな、コミュニティー、新たなその辺をやっぱりやっていかないと、どうしてもそういう地域の情報交換等々も薄れますし、コミュニティーも本当に薄くなっていきます。 その辺はやはり大事な部分なんで、検討しなきゃならないかと思うんですけれども、学校のある地域はいいでしょう。本当に学校のなくなったところの地域、そういう学区のコミュニティーが消えた部分、何とか補填するべきじゃないかと私は思うんですけれども、いかがでしょうか。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) まさにかつてそれぞれの集落で、地域で子供たちの声が聞こえて、本当にそうしたにぎやかで、集落の中で運動会やったり、いろんな行事やったり、集落が一つになってきた。まさにそうした時代を私も懐かしくある意味で今思わざるを得ないような状況になってきているわけですけれども、学校の統合が進んで、おっしゃるように、小学校も地域からなくなってしまったと。 多いわけでございますから、そこをどういうふうな形の中で、その元気といいますか、そこを応援することができるか。一緒になってやることができるか、ここも町として非常に大事な私は課題だというふうに思っていますんで、そうした部分について、これも可能なところからといいますか、急いで、元気なくなってくると、本当に一つやめてしまうとなかなか次また復活することもこれは難しいのが現実でございますし、私はそうした地域で生まれ育っていますから、本当に身にしみているところがあるわけでございますので、皆さんから元気を出していただけるような、そうした取り組みをやはり進めていかなきゃならない。議員さんおっしゃるとおりでございます。 ○議長(斎藤秀雄君) 7番、山口周一君。 ◆7番(山口周一君) ぜひともそういうコミュニティーの場を設けてください。 あと、それとやっぱりこういう人口減で小売店の撤退、そういう飲食店の撤退、または、どんどん高齢者が車の免許を返納したいと思っても、なかなかできない。それは、もう町長もご存じでしょうけれども、例えば免許を返納すれば、それだけ生活に不便を来す。特にやっぱり医療、あと、生活の買い物だと思うんですけれども、ついに令和は津川しかなくなりましたけれども、ですから、どんどん周辺のそういう店がなくなってくる、車の免許返納したら買い物にも行けない。あちこちで移動販売が今は近所では1つでやっていますけれども、何とかならないかというような声もありますけれども、それも含めて、例えばまた免許を返納することによって、そういう高齢者の事故も減るわけでしょうから、そういった観点からの支援策みたいなものは、町長お考えでしたら。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) そうですよね。こうして人口減から、今お話あるように、地域から小売店が、飲食店が減ってきている。こうした状況、これは顕著になってきているわけでございます。 商売にならないというふうなところから、これ、そうした状況になってくるわけですけれども、ただ、いざ私どもがやっぱり今大事だなと思うのは、ぜひ今ある地域の店を、これは今のうちから利用していくんだと。そこで買い物をしていくんだということは、私も非常にこれ大事だなと思うんです。 店がなくなって初めて、ああとそこに気づくわけですよね。あることが本当にありがたいことだったんだなと、なくなって初めて気づくんです。 まさにそうならないように、可能な限り地元の商店を利用していただく。私はそこを気をつけるようになりました。まさにそこを自分のところに置くようになりました。安いとかというようなところばかりじゃなくて、やはりそこが非常に大事なんです。 また、そこへ行くといろんなもの、地元であればいろんな話もつながる部分があって、お聞きできる部分もあります。 少し離れますけれども、町の予算の執行といいますか、そこも私は町の予算、地元のお金は可能な限り地元で商品を買わせていただくというようなところがこれ、執行の大事なところになってきているなというふうに思っておりますので、そこにも十分留意をしていきたいと思います。 高齢者の皆さんの免許の返納、本当に先ほども言いましたけれども、悲惨な事故が毎日のように報道されているわけでございまして、これがいつ阿賀町で、身近な人たちのところでそういうようなものが来るかというようなところが、この心配がありますから、そうしたところをやはり払拭していかなきゃなりませんけれども、車がなければおっしゃるように買い物にも、病院にもなかなか行けない地域でありますから、まずは可能な限りそこの足の便といいますか、福祉バス、患者輸送車、地域の輸送体制をやっているわけでございますけれども、ここの見直しを私は今までとちょっと違うスピード感も持ちながら、係に指示しながらきているところでございますので、例えば、三川の場合は津川になかなか来るにはJRしかないんです。これ、病院も津川病院もあって、津川病院も使ってくださいと言いながら通院している人もいるんですけれども、マイカーでみんな来られるわけですけれども、マイカー、それで免許を返納したらもう来れなくなってしまうと。なおさら、また違うほうになってきますんで、そうした経路も含めながら、これは総合的に見直しをして、まさに今よりも利便性が向上するように、そうしたものを進めていかなきゃならないと思っています。 もう少し具体的に多分、免許を返納した場合のメリット低下、大体のことのご質問だと思いますけれども、ここも予想ではタクシーの券を金額を決めながら交付をさせていただいたりというような自治体もあることは十分承知しておりますので、そうした面も総合的に含めながら、ここは検討をスピードを上げていかなきゃならないというふうに考えているところでございます。 ○議長(斎藤秀雄君) 7番、山口周一君。 ◆7番(山口周一君) あと、もう最後になりますけれども、時間ですので。 やはり一番私は深刻なのは、小規模集落、集落というのはほとんどこれから人口減少、高齢化によって厳しい状況に置かれていると思うんですよね。消防団員のいない集落もあります。積載車があって団員がいない。 その辺のやっぱりてこ入れをきっちりしていかないと、冬場の問題、いざ災害だ、火災だとなったときの対応、初期対応がやっぱりちょっと厳しいかと思うんで、そういう集落機能が本当にもう衰えてしまったところを、町はきちっと把握しているのかどうか、その辺お聞かせください。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) ここも私も常日ごろ身にしみている住民でございますので、集落で可能な限り、そうしたところの先頭に立って、まだ今65歳で高齢者という線引きですけれども、もう75歳でもまだまだばりばりでございますから、今現在はそうした形の中で、地域の皆さんが、集落の皆さんが先頭立ちながらみんなで、今言った不安も含めながら、そこへ対応していくというようなところで頑張っていっていただいているわけでございますけれども、ここもまたさらに年を重ねていけば、そこも厳しくなってくるわけでございまして、いろんな消防も含めながら、今言ったように特に雪の降るこの阿賀町でございますから、冬場、高齢者のひとり暮らしの方々は本当に多いわけです。 こういう人たちの不安、そうしたところを十分に考えながら、トータル的な施策をやっぱり今までやったことがないような、そうしたものをつくっていかないと、そこに追いついていかないというふうな認識を私も思っておりますので、一つ一つそれぞれの状況を、もっと言えば一世帯一世帯の状況を可能な限り私は把握をしていきたいというふうなところで考えておりまして、集落支援員の方々がいらっしゃるわけでございまして、ここには主に高齢者のひとり暮らしのところでございますけれども、世帯訪問した中でいろんな情報、お話を聞きながら、そこを集約をしている部分もあります。 もう一つは、地域包括支援センター、また、保健師等々、こうやって地域に各家庭に出向く、そうした情報をより集めながら、皆さんのより安心につながっていくようなものをつくる、そして、そこには本当に言ったように、今まで同じように雪おろしの単なる、例えば雪おろしであれば、補助制度がありますよでは、やはりなかなか安心につながっていかない部分がありますので、現実的に安心につながっていくような新たなものを、これは早急に組み立てていく必要があるというふうに認識をしているところでございます。 また、その面も含めながら、議員さんからも具体的にお話をしていただければありがたいなというふうに思っているところでございます。 ○議長(斎藤秀雄君) 7番、山口周一君。 ◆7番(山口周一君) 大きな集落はやっぱりそれぞれ共同作業で何とか農業用排水も整備、あとは、集落内の草刈り等々やっていますけれども、本当にもう小規模集落、私は厳しいんじゃないかと思います。 ですから、そういう今までやってきたことができなくなってきた集落、それに対してのやっぱり公的支援はこれ、欠かせないんじゃないかなと思うんですけれども、でっかい集落はいいですよ。そういうもう限界に近い集落、その辺の手当てをどうかやっぱり行政のほうで何かしらの手でされていただきたい。いかがでしょう。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) 今お話あったところが現実でございます。どうやったらそこでいらっしゃる皆さんがより安心に、安全にして暮らしていけるかということは非常に重要な、基本の基本でございますから、言ったように、私もそうしたところで生活をずっとしているわけでございまして、草刈り、私は今はなかなか時間ないですけれども、本当に率先しながらこれはそこで住んでいる人間はやるだけみんなやっていただいていると思いますけれども、そういうことばかりじゃないんで、今おっしゃっていただいたようなことをトータル的につなげていくようなことを、可能な限りここは行政でどこまで支援できるのかと。一歩を踏み出すというようなことが必要だと、認識をしているところでございます。 ◆7番(山口周一君) ひとつよろしくお願いします。 以上で質問を終わります。 ○議長(斎藤秀雄君) 以上で、7番、山口周一君の一般質問を終わります。--------------------------------------- △宮澤直子君 ○議長(斎藤秀雄君) 次に、1番、宮澤直子君。     〔1番 宮澤直子君登壇〕 ◆1番(宮澤直子君) 私から3点質問いたします。 まず、1点目は町長、教育長に質問いたします。 今春、小学校の統合・新設が行われ、旧鹿瀬小学校地区、旧日出谷小学校地区、旧三郷小学校地区、旧西川小学校地区においては、小学校がなくなりました。 新しい小学校がスムーズに運営し、子供たちの生活に支障がないように計らうことは、最も優先されることであると思うが、同時に、小学校は地域の拠点であり、住民のよりどころでもある。取り残された地域や、地域住民に対するケアを、町はどのように行っているのか。 また、廃校についても、現在どの学校も新たに活用するという話は出ていないが、廃校利用に関して、町の見解を伺いたい。 本来であれば、廃校が決まった時点で廃校利用についても同時に議論され、活用されるのであれば、廃校になった時点で方向が示されるのではないか。 2点目も町長、教育長に質問いたします。 阿賀町には生涯学習のプログラムとして、さまざまな講座やサークル活動が行われておりますが、阿賀町の自然、歴史、郷土文化や郷土料理などを学び、認定する阿賀町マイスター(匠)の育成を目指した、高齢者用の学校を設立できないか。 この阿賀町マイスターの匠については、前回の一般質問でも、私のほうで提案しておりました。 現代は100歳時代とも言われ、退職後の人生をどのように送るかが課題になっている。阿賀町の元気な高齢者の力を阿賀町マイスターとして認定し、地域の活性化に活用できないか。 テキストとしては、「阿賀町ものしりガイドブック」を活用し、講座と実技・体験を含めたプログラムを学び、阿賀町の魅力を伝承すること、高齢者同士の交流の場づくりを進めること、また、町外受講者も受け入れることにより、移住者の増加も望めるのではないか。 また、高齢者学校の場所として、廃校を有効活用することも視野に入れ、町としての見解を問います。 3点目は町長に伺います。 これは天満の信号機、新しく上川につながる道路なんですが、そちらの信号機に設置されている上川地区の観光案内看板には、現在、御神楽岳、たきがしら湿原、七福温泉、御神楽温泉の4項目しか入っておりません。 残り5項目を入れることが可能であったと思われるのに、入れられていないのはなぜでしょうか。阿賀町郷土資料館、室谷洞窟、上川物産直売所、向ノ島公園、大尾不動滝など、項目に入れることが可能であると思うが、いかがであるか。 そのほか、上川地区には季節限定の営業ではあるが、丸渕わらび園や中山わらび園、九島栗園、極楽寺野中ザクラなどもある。せっかくの案内板であるので、ぜひとも活用を検討いただきたい。 以上、3点について質問をいたします。よろしくお願いします。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。     〔町長 神田一秋君登壇〕 ◎町長(神田一秋君) それでは、宮澤議員さんのご質問にお答えをしてまいりたいと思います。 まず、小学校廃校・統合に伴う地域住民への対応、廃校の利活用というような件でございますけれども、まさに子供たちと将来、子供たちが主役の学校でございますので、そこを目指した中で、学校の規模の適正化というふうなところから、今般、7校が3校へというようなことで、お話あったように、4つの学校が廃校になったというようなところでございますので、一方で、先ほど来お話ししておりますが、子供たちは本当に通学の距離は長くなり、また、スクールバスというのは子供が多いわけですけれども、元気に学校へ通学していただいている、ここはうれしいなというふうに思っているところでございまして、子供たちの頑張りを一層支援していかなきゃならないというふうに思っているところでございます。 今お話しのとおり、それぞれの地域の拠点であった学校、これがなくなる。まさにその学校には皆さん愛着があるわけでございます。自分たちも通った地域の学校がなくなると、本当に寂しい感情をお持ちになっている。これは本当に地域の皆さん共通のものだというふうに私も認識をしているところでございます。 私としては、午前中のご質問にありましたけれども、これは地域の方々のご意向をよくよくお聞きした中で、それぞれの利活用等々に向けて、また、地域の活性化に向けて検討をする、そうした取り組みをしていく必要があるというふうに認識していると、考えているというところでございます。 この阿賀町、ご案内のように15年教育というようなところで進めているわけでございます。保育園、小学校、中学校、高校、ここまで一つに考えながら、地域、家庭、学校が地域へのかかわりに積極的に関与をするというようなところで郷土愛を育むと、こういう教育を進めているというようなところでございますが、今こうして統合になって、地域と学校の協働の活動をより進めながら、まさに従前、地域の中で地域の皆さんから子供たちにいろんなご指導をいただいた、かかわりを持ってきていただいたわけでございますので、そうしたことを可能な限り継続もしながら、そしてまた新たな学校に来られる子供たちについては、新しくそれぞれの地域の皆さんといろんな行事等々で積極的にかかわる、参加をしていただくというふうな支援体制を構築しながら、子供たちと地域のかかわりは、より密になるように、これは工夫をしていかなきゃならない。そうした取り組みを町として、教育委員会として支援していかなきゃならないというふうに考えているところでございます。 最後に、基本でございますけれども、廃校の方針が決まった時点でこの活用について同時に議論すべきでしょうと。私もそういう、全くある意味で同じ気持ちでございます。 ここは可能な限り、やはりそこを並行しながら、そうすることによって地域のまた理解も深まりながら進むべきものだなというふうに思っておりますけれども、そこに私は今はそうしたところを並行してこれなかったというようなことでございますから、取り組んでいきたいなというふうに思っているところでございます。 住民の皆さんのケアの話、いろんなご心配になる部分、これは本当にそうしたことで多くあるわけでございますけれども、これは、活用については、繰り返しになって大変恐縮でございますけれども、地域の皆さんの声をお聞きをしていくというふうなところ、ここにはさっきもお話あったように、もう全くゼロから聞くのかというようなところもあるかと思いますし、こうした活用の例がほかの地域でも、この阿賀町でもありますよというふうなところも、これは具体的にお示しもした中で、そのあり方というようなものをできるだけ早くそこは考えていかなきゃならない問題だというふうに考えております。 さきの6日の総文社厚常任委員会でも、この件を取り上げてご説明をさせていただいた部分があるわけでございますけれども、これは具体的な活用方法、そうして中でもなかなか見出せないというようなところも考えられないわけでないわけでございますので、これは公募というようなものも、システムを使いながら活用、希望者、またはアイデアを募っていくというようなところも、これは一つの方法かなというふうにも思っているところでございますが、そこの学校がなくなって、地域が、先ほどもありましたようにコミュニティーが衰退をしてしまうというようなところに余りつながらないように、そうした新たなそこへ向けた取り組みも探っていかなきゃならないというふうに考えているところでございます。 2点目の阿賀町マイスターの設立等々でございますけれども、この阿賀町の自然、歴史、郷土文化や郷土料理などを学んで認定をする、阿賀町マイスター(匠)の育成というふうなところを目指した、高齢者用の学校を設立できないかというふうなご趣旨でお聞きをしたわけでございますけれども、今現在もこれはご案内のとおりでございますけれども、さまざまな公民館活動、講座、文化団体、サークル活動等が実施をされてきているところでもございますけれども、いろいろ新聞でもご紹介もいただいているところでございますけれども、阿賀町の魅力を再発見する、阿賀ふるさとカレッジ、これは町の歴史、文化、自然を学ぶシリーズ講座として、町の内外の名勝、史跡をバスでめぐるふるさと発見教室、また、座学形式のあが歴史教室に分けて行っているというようなところでもございます。 この両教室とも、地元の郷土史の先生方に講師を務めていただいて、それぞれ全部で5講座を開設しておるところでございますけれども、大勢の皆さんからご参加をいただいている人気の講座となっているというようなところでもございます。 お話ありましたように、「阿賀町ものしりガイドブック」、ここに阿賀町のよさが満載でございます。こうしたすばらしい資源があるわけでございますから、そして、そこには卓越した知識と技能をお持ちの皆さんが大勢いらっしゃるわけでございます。 教育委員会におきましても、この町を愛する心を育む阿賀学の取り組みを進めておりまして、自然学、歴史学、環境学、特産学、観光学、未来学と6つのカテゴリーをまとめて阿賀学というような位置づけをしておりますけれども、分野ごとの達人、匠を発掘をして、人材のリストを今作成の途中にございます。 ご高齢者の多い地域で活躍されている匠も発掘をさせていただきながら、阿賀学の人材リストに登録をさせていただいた上で、学校行事や公民館事業におきまして、伝統文化、郷土芸能などの継承にもつなげていきたいというふうに考えているところでございます。 3月の定例会におきまして、宮澤議員さんからも集落で行われている伝統行事、文化等々の現状、継承についてのご質問もいただいておるわけでございますけれども、現在ここに関しては、社会教育委員の方々が中心になりまして、集落に伝わる伝統文化を学ぶという講座を企画をしていただいている最中でございます。 集落に出向いて地域のお宝探しというふうなところで、継承されている諸行事や芸能、民話などの聞き取り調査を行って、伝統文化の保存、活用、学習講座としての計画を進めているところでありますので、実態把握の推進と活用を図っていきたいというふうなところで考えております。 これらをまさに匠の学校として、あいた校舎を活用していくと、そこも活用の一つの具体的なものになってくるというふうに思っておりますので、まさにそうしたところも踏まえながら、総合的にこれは町民の皆さん、地域の皆さんから活用していただける学校施設のものにつながっていけば、これは非常に効果的なことだなというふうにも思っているところでございます。 3点目の観光案内板の件でございます。 天満の上川地域の観光案内板、ご案内のとおりでございまして、4つあいているんですよね。私もあれ、合併当初2年目ぐらいに立てたのかなと、私も当時同じ課にいたなというふうなところで記憶をしておりまして、あそこは上川地域への入り口でありますから、上川地域のことをあそこで案内をするというふうな計画の中で、9つの看板を書けるように設置をしたわけでございますけれども、現実はまさにそれしか使っていない部分がありまして、今これをいただいて、まだそうだったんだなというふうなところで、私も改めて認識をして、担当課で有効活用を、これをすぐに図っていこうというようなところで今、検討をしております。 もう少し具体的に言いますと、当時は、今議員さんからおっしゃっていただいたように、いろんな観光の場所がありますので、そこをみんな入れていきたいというふうな思いでやったと思うんですけれども、わらび園、まさにいっぱい行っていただくわけですから、入れたいですよね。 でも、わらび園は町の施設じゃないなとか、まさにそうした具体的なところで、あそこがああいうふうな状況になったんだなと私も隣にいながら、もったいないなというふうな思いでいたのは現実でございますんで、そこはおっしゃっていただいたように、本当にまだたくさんありますから、工夫もしながらぜひそこを有効活用していかなきゃならないと思っています。 もう一つは、これ、インバウンドの時代で、外国人の皆さんからもお越しをいただく、それにはしっかりとした案内が必要でございますので、あそこばかりじゃありませんけれども、これはやっぱり外国語表記といいますか、そうしたものも検討していかなきゃならないというふうに考えておりますので、今のお話をいただいて本当に大変恐縮でございますけれども、あそこについては有効活用するというようなところで今、具体的に既に担当課のほうで検討に入っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 以上でございますが、お願い申し上げます。 ○議長(斎藤秀雄君) 遠藤教育長。     〔教育長 遠藤 佐君登壇〕 ◎教育長(遠藤佐君) それでは、私のほうからも宮澤議員のご質問にお答えさせていただきます。 町長と重なる部分はあるかもしれませんが、大変申しわけありません。 まず、最初の質問のうちの前半部分でございます。 7校から3校に小学校が統合になったということで、地域の拠点がなくなってしまってしまったということでございます。 私も平成22年度のときに、旧三宝分学区の粟瀬集落でございますので、当時三宝分が上条小学校に統合されたことがございます。その時点でかなりやっぱり、廃校の前後には寂しい思いをしたところがございます。 ただ、その後どういうふうなことを考えたかといいますと、やはりいわゆるその学校がなくなったという考えと同時に、新しい学校を、少し遠くはなったんですけれども、新しい学校ができたんではないかというふうに考えております。 既に私の子供はいませんでしたので、いわゆる地域の住民としての考えでございますが、今、町長が言われたとおり、阿賀町は今15年教育ということで、地域の方々をその学校にできるだけ来ていただいて、その地域のことを地域の方々から子供たちが学ぶということを、かなり精力的に取り組んでございます。 これは宮澤議員もご存じのとおり、阿賀学という一つの体系として今取り組んでいるところでございますが、その中で、やはりその地域のことといいますと、例えば上川小学校区をとれば、いわゆる旧上川村の全域が一つの学区ということになりますので、そちらのほうを子供たちに、それはもう上条、西川、東川に限らず、その地域のことを学んでいただくと。 そのために、例えば具体的に言いますと、上川小学校区の校長先生は上条小学校の校長先生でしたし、教頭先生は西川小学校の教頭先生にお願いしているということでございますので、いわゆるその地域との顔つなぎができることが、まずここで可能になるだろうと。 それから、当然、津川小学校区に関しても同じことが言えるんですけれども、ただ、あそこは校長、教頭じゃなくて、地域の先生方をそのまま先生方に入っていただいているところでございますので、私どもとしては学校と地域のものをできるだけつながりを持たせるようにというふうなことを考えているところでございます。 あと、地域の拠点という意味でのことですけれども、例えば室谷では、学校の伝統、いわゆる学芸会として伝統行事であったものが、今は室谷の学芸会として、集落の学芸会として今は伝統的に残っているという、極めて珍しいと思いますし、大変すばらしい取り組みだというふうに考えておるところでございます。 やはり、その学区、地域の伝統というものは、やはり学校がつくるものではなく、一部は当然あったんでしょうけれども、やはり地域がつくっていかなきゃならないということで、今度、これは社会教育の面ということになると思うんですけれども、そちらにつきましては、社会教育のほうで支援をしながら、残せるものは残していきたいというふうに考えているところでございます。 続きまして、阿賀町マイスターの関係ですけれども、私はちょっとマイスターという称号といいますか、阿賀学のほうでもマイスターという言葉を使っていますが、これはもう既にマイスターというものが存在するものとして今、取り扱っております。 いわゆるその地域で、いわゆる名人、それから研究者ですね、そういう方は、先生と言われている方々をまずマイスターとして、人材バンクに登録した中で行うということでございます。 私としては、そのマイスターというのは、もともとマイスターというのはドイツの職人の称号でございまして、かなり20年も30年も弟子入りして、国家試験といいますか、そういうのを国家に認定されるような、かなり高級な称号というふうに私は認識しておりますが、阿賀町のマイスターにつきましても、できればそのようなことまではいかなくても、阿賀町としてその方を名人というふうに認定できるような制度が、制度としてはできるんじゃないかというふうに考えております。 公民館としては、そういうマイスターを地域に還元するといいますか、地域の講師となってもらう。それから、学校に行く講師となってもらうということを、いわゆるそれは生涯学習のいわゆる循環という考え方で、これから取り組んでいこうというふうに考えているところでございます。 ぜひ皆さんまた、宮澤議員様のほうからそれにつきましてご指導いただければ、なかなかいいものが今後こういう制度としてもそうですけれども、そういういわゆる講座、あるいは学校としてのものができ上がってくるんではないかというふうに思っております。今後ともご指導よろしくお願いいたします。 以上でございます。 ○議長(斎藤秀雄君) 1番、宮澤直子君。 ◆1番(宮澤直子君) ありがとうございます。 まず、1点目の合併後の地域についてなんですが、ただいまの説明の中でちょっとなかったんですが、今まで学校行事で地域と密着してやってられたエゴマの体験とか、いろんな学校が一緒になって、その中でなかなか全てのものができないという状態だと思いますが、それについては地域の方と連携したものは継続するということで、よろしいでしょうか。 ○議長(斎藤秀雄君) 遠藤教育長。 ◎教育長(遠藤佐君) まず、エゴマにつきましても、今度は統合いたしました津川小学校区、それから阿賀津川中学校のほう、それから黎明中学校のほうでも取り組んでいるところでございますが、今までこの日出谷、それから鹿瀬で取り組んでいたエゴマづくりのことについても、継続した中で取り入れてやっていこうというふうに考えております。 それから、上川小学校につきましても、米づくり等についても引き続きお願いしたいというふうに考えておりまして、できるだけそういう伝統的な取り組みというものは、できるだけ残していきたいというふうに考えているところでございます。 ○議長(斎藤秀雄君) 1番、宮澤直子君。 ◆1番(宮澤直子君) ぜひ継続していただきたいと思います。 また、先般、運動会がございまして、私も上川小学校のほうを見に行かせていただいたんですが、やはりどうしても地域が一緒になったということで、旧上条地区の方は近くで見ていられた様子をちょっと拝見したんですが、どうしてもやはり西川地区、旧東川地区ですね、そういう方が少なかったのかなという感じがしたんですけれども、何かそこに対しての町としての、教育委員会として、アプローチがあったのか。 また、そこに縄ない競技というような、地域の方に参加してもらうような競技もあったんですけれども、ああいうものが継続して行われるような、そういうPRといいますか、そういうものが、これは学校の問題になるかもしれないんですけれども、教育委員会として何か対応は考えていらっしゃいましたでしょうか。 ○議長(斎藤秀雄君) 遠藤教育長。 ◎教育長(遠藤佐君) 上川小学校の運動会、それから、津川小学校の運動会のほう、同日行われましたので、私は両校とも見させていただきました。 上川小学校区につきましては、私の印象ではかなり従前の上条小学校の運動会よりも、さらに人が来ていただいて大変よかったなという印象でしかなかったんですが、多分、宮澤議員の視点から見れば、やっぱり西川小学校の住民の方がちょっと少なかったんだというふうなことはあるかと思います。 やはりその辺が遠慮といいますか、どうしてもやはりまだ上川小学校が、西川小学校区民にとっては、まだ上川小学校というのは私たちの学校という、まだそういう認識といいますか、または印象といいますか、そういうのがまだ少ないのかなというふうに、やはりそういうふうに捉えられている方も多いのかなというふうに考えております。 恐らく、いわゆるじいちゃん、ばあちゃんの方々、家族の方は見に来てはいらっしゃると思うんですが、やはりああいう地域の運動会とかいうものは、やはり地域の住民、全く子供がいない家庭でも参加できる取り組みとして、例えば縄ない競争等も行っているところでございますので、ぜひ参加をしていただきたいというふうに考えております。 まだまだやっぱりそういう周知広報が足りないのかなというふうなことも考えていますので、ぜひちょっと教育委員会として、地域の運動会として盛り上げるように、また、それを学校に対する支援という形で行えるか、ちょっと検討していきたいと思っております。よろしくお願いいたします。 ○議長(斎藤秀雄君) 1番、宮澤直子君。 ◆1番(宮澤直子君) 最初が肝心だと思いますので、ぜひいろいろアプローチをしていただきたいと思います。 その中で、今、町長のほうからは、地域についてはこれから検討、いろいろな地区の方のご意見を聞くというお話がありましたけれども、やはりこれはソフト面の対応、政策だと思います。 先ほどの山口議員の中、答弁にもありましたけれども、やはり集落支援員という制度が今できまして、かなりいろいろ地域の中に入ってられると思いますけれども、やはりその方たちが今6名ですが、かなり活躍して、町のために、集落のために活動しておりますけれども、やっぱり人が6人ではこの大きな阿賀町をケアするには少し不足ではないのかなというところで、今後、その集落支援員、または地域おこし協力隊の方も、先ほどもおっしゃいましたけれども、集落に定住の中で、地域とともに活動し、地域のケアも含めて地域を活性化していくという、そういうこともできると思いますので、そのあたりの政策についてはどのようにお考えでしょうか。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) そうですよね。本当に、さっきと関連してしまいますけれども、人口が少なくなって、子供たちがいなくなって、高齢の人が多くなって、活気がなくなってきて、やりたいけれどもなかなか思うようにできなくなってきているのが、それぞれ多いわけでございますから、そこを何とかみんなで元気出していけるように、ここは町として可能な限り、やっぱり支援をしていきたいなというふうに考えているところでございますけれども、それにもやはり人です。おっしゃるとおりです。 やっぱりそこを中心的に担ってもらう、動かしていく人、人材。ここがやはりそれぞれの、例えば集落で1人でも2人でもいいんです。まさにそういう方々がいるというようなところが非常に大事でございますから、今はそういうことで一生懸命やっていただいている皆さんがいらっしゃるわけですから、そうしたところの苦労話もある意味でお聞きもする中で、そして、もっと言えばそこが深刻化してしまって、もうなかなかそういうふうなことすらももういないというふうなところも、これは現実的にあるわけでございますから、そうした中で、今おっしゃってもらった集落支援員であったり、地域おこし協力隊であったり、そういう新たな制度の中で、地域の皆さんと一緒になって元気を出していくための施策をつなげていきたいというふうに思っているところですけれども、今言うように、これだけ、あの皆さんだけで、そこはなかなかそうはまいりませんので、ここはそこから波及しながら、さらに状況も承知をした中で、新たな取り組みをやっぱり考えていく必要があるなというふうに思っております。 集落支援員というか、地域おこし協力隊の皆さん。これ、主に今ミッション式というか、それぞれの今の場合は、農業だ、林業だというようなところで、観光だというようなミッションというか、その仕事の中でこう携わっている部分が多いわけですけれども、本来の部分はやはり地域に入って、地域の一員として、その地域をどうやって活性化していくかというようなところから私はスタートした制度であるというふうに認識していましたんで、そうした中で、より地域に入っていっていただいて、地域の皆さんと一緒になって、これは地域活動をしている住民の人になっていただくというところが、より効果のあるところだと私は思っていますんで、そうしたところも声かけしながら、可能な限りみんなからそうやってかかわっていただきたいなというふうに思っているところでございますので、全体的な取り組みは本当にそこだけでは足りないというようなところを、十分認識をしているところでございます。 ○議長(斎藤秀雄君) 1番、宮澤直子君。 ◆1番(宮澤直子君) ぜひソフト面のケアをお願いしたいと思います。 また、廃校については、先般、総文社厚常任委員会で報告いただきまして、いかにたくさんの物件があり、また、まだ処分されていないものもたくさんはあると思いますけれども、利用するのであれば本当に早い段階でなければ利用できないと思いますし、時間経過とともにもう無理なものについては、早目といいますか、もう決断が必要なのではないかと思いますけれども、やはり保留案件が余りにも多過ぎて、町としても対応できないのではないかと思いますが、そのあたりはいかがでしょうか。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) おっしゃるとおり、学校だけでもこれはそれ相当の数が、あれだけ大きな建物が阿賀町の中であるわけでございますんで、今はそれがそのままになってきているということは、午前中の石田議員さんのところにも関連しますけれども、なかなか難しいからある意味でこれはどうしようもないというようなところで、正直申し上げれば私もこの役場の中で職員でいたわけですけれども、どうやって活用していこうというふうな議論は聞いたことはございませんでした。聞いたことがございませんでした、正直申し上げまして。ということは、やはり活用に向けて具体的な検討は、今までなかったと思います。 それは、転換している施設もありますから、それはそういうふうなところで、例えば谷花小学校をああいう教育センターにしていくと、ホールにしていくというようなところでの転換はあったわけでございますけれども、今、ほかのところについてはまさにそうした具体的なものはなかった。 これはやはり難しい部分もあると思いますけれども、私はですから1回まさにそういう検討はみんなでする必要があるというふうに思っていますんで、その検討をやって、やはり今後おっしゃるとおり、早目の方向性を出していくというところは非常に必要だと思っていますから、そういうような順序も踏みながら、今後のあり方というところを整理をしていきたいというふうに考えております。 ○議長(斎藤秀雄君) 1番、宮澤直子君。 ◆1番(宮澤直子君) 検討がなされてなかったということであれば、ぜひ、まず検討の場に上げていただきたいと思います。 私は去年、なりわいの匠の研修会で、柏崎市の別俣地区というところで、廃校を使った農家工房、地域の方のコミュニティーとして活躍されているという場所を研修してまいりました。 それは、やはり準備に5年間かけ、また、平成17年に廃校になり利用を始めたということですが、現在もまだ使用されているということで、地域の方が本当に大事にされているというものを見てまいりまして、今まさに何校か廃校になった中で、間に合うのであれば、地域の方にやはり議論の場に上がっていただいて、ぜひ活用をお話をしていただきたいと思っております。 また、先ほど室谷地区の話が教育長から出ましたけれども、七名地区についても、私は今学校がないけれども、七名地区活性化委員会という、地区の7地区が連携し、七福の里祭りや七福文化祭を行っている。これ、先般も七福の里祭り、ありましたけれども、本当に地域の方、また温泉、そして多分町外の方、たくさんいらっしゃっていると思うんですけれども、にぎやかにやっておりました。 また、丸渕・中山地区にはわらび園もあり、新潟大学のダブルホームも合流して、地域の活性化のために手助けになっています。 そういう先進的な地域の中で、阿賀町の中で、学校がなくなったけれども頑張ってやっている、そういうお手本となる地区がありますので、ぜひそういうものを紹介しながら、ほかの地区にも、例えば学校がなくなっても地域で連携していこうとか、何か拠点を見つけてやっていこうという、そういう働きかけが必要なのではないかなと思います。それぞれの地区がそれぞれに頑張っているんですが、やはりほかの地区を知るということも必要なのではないかと思います。 また、学校がなくても、今、三川地区では特にサロン活動のような、地域のボランティアの方が中心になって地域を活性化するという、こちらは社協の取り組みだと思うんですが、そういう活動もやっておられます。 その社協の活動については、三川地区は活発ですが、上川地区は余り行われていないという、地域によって格差もありますので、そのあたりを逆に三川地区の取り組みを上川地区に積極的に紹介するというような、それぞれの阿賀町で頑張っている地区をぜひ紹介していただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) まず、一番前段のほうの廃校の活用、本当にそうした事例の中で、地域の皆さんが運営もそこに主体的にかかわりながら成功している、地域の新しい核になっているというようなところは、これは本当に結構あるわけでございますんで、そこへつながっていけばこれは最高ですよね。 学校ありますから、これは町が行政の別な目的として活用していくというような方法も、これはありますけれども、地域の皆さんにかかわっていただくというような運営になれば、これはやはり地域の皆さんと、さっき5年の準備、計画をした中で動き出したというようなお話でございましたけれども、そうした合意の形成、みんなでやるんだというふうなところがやはり前提にあるわけでございますから、そうしたところも非常に進めていければ、そんなにすばらしいことはないなというふうに思っているところでございます。 今、阿賀町の中で、元気に活躍している事例もご紹介をいただきました。七名地区の、本当に私も七福の里祭り、ことしも行って、いつものとおり大勢町外からもお出でいただく、地元の皆さんもいらっしゃる中で、盛り上がっておりました。新大の学生もいました。 まさに新大の学生、あの地域に、私も導いた一人でございますけれども、本当に七名小学校があそこの拠点となりながら、新大のダブルホームだけじゃなくて、そうした面も持ちながら、あそこの水道等の改修も行ってきたところがあるんですけども、そこはそこで少し残念な状況にありますけれども、地域全体としてはそういうことで、元気で頑張っていらっしゃる。 一方で、やはり人口減、高齢化が進んでいる地域でもありますから、この七名にあっては、新潟地域振興局さんと、今年度は振興局さんの力もかりた中で、あの地域全体の新たなまた活性化に向けたところを探っていきたいなというふうな思いでおりますんで、その動きももうすぐ動き出すかなというふうに思っているところでございますけれども、そんなところで七福の里祭りは、新潟地域振興局長さん初め、大勢の皆さんが自主的に見に来て、ある意味で感心をしていっていきました。 また、三川のサロンのことも今、ご紹介もいただきましたけれども、これはサロン、地域差はあるんですけれども、三川はそれぞれ全地域でやっているのは、むしろ行政として立ち上げた部分が多くて、それを社協さんが運営として引き続いている部分もあるんで、そこはやはり行政と、社協と一緒になりながら、そうした地域活動をつくっていくと。そこが大事だと思っていますので、当初のスタートはですね。そこにもやはり力を入れながら、今言うようにそれぞれの地域活動に学校等々を使っていくというのも、これまた一つの大事な使い方でもありますから、そうした中で、地域の皆さんが本当に元気で、地域も活性化しながら動いていけるように、ここは町としても積極的にかかわっていく分野だと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(斎藤秀雄君) 1番、宮澤直子君。
    ◆1番(宮澤直子君) 1番の質問について、最後の質問なんですが、町長は住民の意見を聞きながらという発言が大変多いんですが、提案として住民向けのアンケートの実施はいかがでしょうか。 阿賀町の課題たくさんありますけれども、もちろん住民にそれぞれに温度差はあると思いますけれども、やはり意思だったり感情だったり、いろいろなものを吸い上げ、一応一旦聞くことで、住民もまた町に対する信頼もできるのではないかと思いますので、廃校の問題だけではなく、三セクの問題、湯めぐりカード、いろいろ町では住民サービスもしておりますし、その中で、住民が阿賀町に対して、先ほどの人口減の問題もありますけれども、住民に本当にこう一度課題を投げかけて、まちづくりにアイデアや思いを拾うようなことはいかがでしょうか。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) 私はそこはよく耳を傾けていかなきゃならない、大事なところだと思っております。 私どもだけで、これはいろんなところを考えながら進む、これはやはりスピード感あるもの、そうした方向性が間違いないものはそこも大事ですけれども、地域の皆さんと一緒にやっていくことに関しては、これやっぱり行政だけで、そこだけで決めてそうだというようなところではないと思っておりますから、そこはやっぱりよくお聞きしていきたいと思っています。 その手法でこれ、アンケートというのは本当に広く皆さんからご意見をいただける一番のまさに方法だと思っていますから、非常に重要な手法だというふうに私も認識しながら、思っているところでございますので、よろしくお願いします。 ○議長(斎藤秀雄君) 1番、宮澤直子君。 ◆1番(宮澤直子君) ぜひご検討いただきたいと思います。 それでは、2点目の高齢者の学校についてなんですが、私がこの提案をしようとしたきっかけになるのは、これはテレビでなんですが、埼玉県久喜市の高齢者大学の様子が放映されておりました。 これは、久喜市の場合は4年制の大学で、週1回程度の登校で、町のいろいろな活動をいろいろ、先ほども、阿賀町とはちょっと異なるんですけれども、地域のことや、やはり音楽だったり、体育だったり、本当に学校のような形で大人の方が生き生きと通っている姿が映し出され、私はこれが阿賀町にできたら高齢者の方が生き生きとしている姿が重なって、提案させていただきました。 確かに教育長おっしゃるように、阿賀町ではいろいろな生涯学習が行われており、たくさんの方が参加なさっているのは私も存じておりますが、やはり阿賀町として他に抜きん出た政策、やはりとがったものが一つなければ、他町村に示すことができないのではないかなと思います。なので、あえて市民の活動ではなく、学校という形で提案させていただきました。 それについては、別に4年ではなくてもいいんですけれども、今100歳時代の中で定年を迎えたときに、私ちょうど定年前の世代なんですが、皆さんの関心事はどこにあるかというと、定年後何をするかというところに集中しています。仕事を継続するのか、それとも、新しい仕事をするのか、農家をやる、畑をやりたい、いろいろな方がおりますけれども、その一つの取り組みとして、町としてはこういうプログラムが用意されていますよと。町のこの学校に入って、例えばこの1年なり2年なり町の勉強をすると、その後例えば農家レストランでも、農家をすることでも、また、いろいろな加工施設をつくるという、いろいろな定年後の新しい道を町として幾つか提案できる、そういう仕組みができていれば、退職を迎える方も選択肢が広がり、選択に、町に対するその貢献ということも、就職だけではなく、選択肢の一つとして広がるのではないかなと思いまして提案させていただきましたが、そのあたりはいかがでしょうか。 ○議長(斎藤秀雄君) 遠藤教育長。 ◎教育長(遠藤佐君) 今ほどの高齢者用の学校ということでございますが、ちょっとマイスターのことはちょっと脇に置いておきまして、高齢者向けといいますか、高齢者対象の講座として、今、阿賀町では寿大学というものをやっておりますが、議員ご指摘のとおり、こちらはどちらかというと、趣味と生きがい対策、それから町内外の施設の見学等の、いわゆるどちらかというと、そういう創作活動とお楽しみ的なことを兼ね備えたような学級というふうになっております。今、年6回シリーズでやっているところでございますが、もともと上川村で行っていた寿大学を、今、対象を全町に広げて募集をかけて、大体30名弱でしょうかね、そちらのほうで今行っているところがございます。 議員ご指摘のとおり、今、阿賀町の公民館等で行っている講座は各種ありますが、青少年、要は少年の子供たち対象の講座を除けば、ほとんど参加する方はいわゆるその60歳以上の高齢者でございまして、高齢者とうたわなくても高齢者しか集まらないという、非常に皮肉な現象が起きておるところでございます。 ただ、やはり私どもは生涯学習としての、これからの指導者としての担い手は、やはりそのような仕事を終えられた高齢者の方々であろうというふうに考えておりますので、こういう方々がそういう学習活動を通してコミュニケーションをとったり、それから、資格とまでは言いませんが、指導者としてこれから育成をしていくというのがかなり大事なこととなってくるかなというふうに考えておるところでございます。 今のところ、そういう講座の講師をできるだけ阿賀町の方にお願いしているところでございますが、そういう方々もやはり高齢者でございますので、やはりそういう高齢者の世代交代ではないですが、そういうのを今後も進めていかなければいけないというふうに考えております。 委員ご指摘の高齢者の学校というのは、いわゆるハード面での学校ということも含めてなのかもしれませんが、いわゆるプログラムとしての総合的なプログラムを作成する、久喜市のテレビにつきましては、私もちょっと、ちらっとですけれども見ましたけれども、やはりかなり多種多様な方向に向かっていて、学部に分かれるような、かなり自分の好みといいますか、嗜好に合わせた選択もできるほどのかなり大規模なプログラムでございますけれども、阿賀町ではそこまでいかなくても、やはりそういうふうな趣味、お楽しみだけじゃないそういう郷土文化、あるいは地域づくりも含めたそういう講座に、今後やはり必要なんだろうかなというふうに考えているところでございます。 また、いろいろご意見いただいて、またよりよくいい部分の公民館活動といいますか、公民館講座にしていきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(斎藤秀雄君) 1番、宮澤直子君。 ◆1番(宮澤直子君) 私も寿大学も一応チラシをいただいて拝見しておりましたし、本当に高齢者が阿賀町の場合は生き生きと、健康で元気な高齢者が多いと思いますので、ぜひそのお力を町の活性化のためにも目を向けていただくという、そういう視点を持っていただく方がふえれば、阿賀町も元気になれるのかなと思っておりますので、ぜひお願いします。 私がやっぱり思いますのは、阿賀学が去年から取り組みで、プログラムも拝見させていただいた中で、非常にすばらしいものだと思いますので、それが実現に向けて本当に絵に描いた餅ではなく、実働して阿賀町の匠の方が本当に力を発揮できるのであれば、それも含めて、町として匠の方をどういう形で活用したらいいのか、また、本当に学校どんな形でやればいいのかということを総合的に、単発ではなく、社会教育とか、町の活性化を視野に入れて、ぜひそのプログラムを計画していただきたいなというふうに希望いたします。 最後になりますけれども、地方創生ということが今、言われております。都市部から地方へという政策でございますけれども、その中で、やはり方向性を示すのは町長の役目だと思います。目指すべき展望を明らかにしていただき、その中で具体的な政策を提案するのは、やはり行政職員の皆さんの役目だと思います。 確かに予算のない中、また、人口の少なくなった中、やりづらいところはたくさんあると思いますけれども、やはり新しいものを提案していかないと、町民はやはり不安であったり、やはり諦め、阿賀町に対するそういう気持ちになりますので、なくなるものがあれば新しいものがかわりにできるという、それがたとえ建物でなくてもいいと思いますので、住民ケア、新しいものをぜひ提案して、先ほどから町長がおっしゃいますが、やはり外に見える形で、やっていますよと言っても誰もわからなければやっていないと同じですので、ぜひそのPR、また町外に向けてもぜひ発信していただいて、外からも阿賀町に来ていただく。阿賀町の人は外にたくさん出ていますので、ぜひ外からも阿賀町に来たいと言っていただけるような政策を打ち出してほしいと考えておりますが、最後にいかがでしょうか。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) 今、宮澤議員さんからおっしゃっていただいた、本当にそうしたとこが非常に重要だと私も認識をしております。 これは町長がこうしていくんだと、そこも非常にやっぱり大事でございますでしょうけれども、やはりこの阿賀町として知恵を出しながら、今言うように、状況ももう刻々変わってきているわけでございますから、そこをよく見据えながら、こうしたところをやっていくんだと、町民の皆さんの安心・安全も含めながら、外への発信も含めながら、そこはやはり我々が一緒になって知恵を出しながら、議会の皆さんのまたご指導、ご意見いただきながら、一緒になってやはりそうした取り組みを進めていく。ここが阿賀町がまさに地方創生の中で生き残っていくと。生き残っていかなきゃなりません。そうした元気につながっていかなきゃなりませんので、職員のこれは英知を集めながら進めていくことだなと、私も認識しておりますので、ただ、私としてはやはりそこ動き出させると、方向性をみんなで決めて、やはり一歩動かないとこれは進んでまいりませんので、やっぱりその動き出すというふうなところが非常に重要だなというふうに思っていますので、この町のよさを今お話しいただいたように、よくよく発信にも力を入れながら、取り組んでいきたいというふうに考えているところでございますので、引き続き宮澤議員さんからもご指導のほどお願い申し上げたいと思います。 ○議長(斎藤秀雄君) 1番、宮澤直子君。 ◆1番(宮澤直子君) よろしくお願いします。大変ありがとうございました。 以上で終わります。 ○議長(斎藤秀雄君) それでは、ただいまから3時45分まで、15分間休憩いたします。 △休憩 午後3時29分 △再開 午後3時45分 ○議長(斎藤秀雄君) 休憩を閉じ会議を再開します。--------------------------------------- △長谷川眞君 ○議長(斎藤秀雄君) 次に、2番、長谷川眞君。     〔2番 長谷川 眞君登壇〕 ◆2番(長谷川眞君) それでは、私のほうは第2次阿賀町総合計画と、それから、町が行う婚活についてということで、2点について質問させていただきます。 まず、第2次総合計画についてですけれども、第2次阿賀町総合計画が平成27年度に策定実施されてから、ことし令和元年度で前期終了の5年目を迎えます。 この総合計画は、阿賀町の問題点を的確に捉えた上で、町の未来をよくする施策が計画されていると思います。しかし、計画はすばらしくても、それを実行できなければ、絵に描いた餅で終わってしまいます。 そこで、町長にお伺いいたします。 まず1点目、第2次総合計画は4年目を経過し終えた段階で、順調に達成されていると思いますか。もしおくれが出ていると思われる項目があれば、その原因と対策をお答えください。 2番目、計画は前期終了時に見直しを行うとありますが、今のうち(前期5年目中)に行わないと、後期初年度の次年度からすぐに対応できないのではないか。 3番目、計画の進展を評価するのはどこで行うのか。各課で担当施策を評価するのでは、公平な判断ができないと思います。町長はどう考えておられますでしょうか。 4番目、町には行政改革推進委員会が設置されていますが、今まで半年たちますけれども、その名前を聞いたことがございません、私は。この委員会に計画の進捗の監視と評価をしてもらったらどうでしょうか。 次に、町が行う婚活についてお伺いいたします。 12月定例議会の所信表明で、町長は阿賀町の結婚対策、婚活に町が積極的にかかわっていくと述べられました。 私もその意見には大賛成です。しかし、男女のことは非常にデリケートな問題です。事務的にというわけにはいきません。 そこで、次の事柄についてお伺いいたします。 1、町長が考えている具体的な結婚対策、婚活の手法をお聞かせください。 2番目、新潟県が認定または後援している婚活事業に参加したり、町で研修会を行うなどは、いかがお考えでしょうか。 3番目、前段の総合計画では、町外から人を呼び込むことに力を入れているが、町内の住民が結婚でき、子供を産み育てることでも、人口減少の歯どめになると考えます。町長の考えをお伺いいたします。 以上です。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。     〔町長 神田一秋君登壇〕 ◎町長(神田一秋君) それでは、長谷川議員さんのご質問にお答えさせていただきます。 1点目の、第2次総合計画につきましてでございますが、平成26年度に策定されたわけでございます。計画期間につきましては、平成27年度から10年間の計画とされまして、今年度で5カ年を経過をいたします。 総合計画につきましては、まちづくりの基本的な理念や目標、方針などを定める基本構想を定め、この構想に基づく具体的な施策を示す基本計画を策定しております。 この計画をもとに具体的な事業を実施する実施計画からなり、これに基づいて行政運営を行うものと定められているものでございます。 ご質問にあります、進捗のおくれている項目と見直し時期でございますけれども、今申し上げたように基本構想、基本計画、実施計画といった3層構造になっているわけでございますが、社会経済情勢の変化などに柔軟に対応するため、基本計画の内容については5年間の前期終了時に計画の見直しを行うというふうにされているものでございます。 見直しの時期につきましては、前期計画の最終年度となります本年度中に行い、来年度から後期計画による施策を展開をするというところになります。 現在、各施策及び実施計画における進捗状況や効果及び成果を検証し、この結果をもとに、後期計画を策定する準備を進めております。 具体的には、7月から各所管課において進捗状況や成果等を検証して結果報告を行い、計画策定担当部署において精査、評価、判断を行うものとしております。その評価、判断をもとに、計画の原案を作成するというふうな手順となっております。 計画原案につきましては、9月下旬ころから各課長で構成する策定委員会を年度内に3回予定しておりまして、中途に総合計画審議会を2回計画をしているところでございます。 審議会委員につきましては、旧4地域の区長会より各1名、ほかに町政の業務と関連する諸団体等々へ委嘱をいたしまして、計16名程度を予定しているところでございます。 また、阿賀町議会の皆様方へのご説明につきましては、スケジュールや構成員、計画概要や審議内容等も含めて、全員協議会等の時間をお願いして、随時説明をさせていただいて、7月末ごろを目途に後期計画の策定を行っていきたいと予定しているところでございます。 この中で、いわゆる進捗のおくれているもの等々の具体的なお尋ねもあるわけでございますけれども、まさにこの人口の減少が当初の計画よりも、これはかなり早く進んでいるというようなところがございますので、それぞれさまざまな中でそうしたことを影響におくれているというか、もう少し前に進めなきゃならない部分があるというふうに認識をしているところでございます。 また、一方で、この観光、魅力ある観光や情報化で国際的な輪を広げていくんだというようなものも、こうあるわけでございますけれども、なかなかこの観光にあっても思うように来ていないというふうな現況がございます。 今は外国人の誘客というようなところで、インバウンドにおけるにぎやかさもあるわけでございますが、ここはまさにそうした計画もしているというふうなところではございますけれども、この取り組みについてはまだスタートラインにもというふうなところでいるというふうな認識をしてございますので、今申し上げたように、そうしたことはそれぞれの中で、かなりあるわけでございますので、7月からのそれぞれの個々の事業の検証の中でそれを出していきながら、次の計画につなげていかなきゃならないというふうに考えているところでございます。 この計画の進展の評価につきましては、施策の担当課による検証に加えて、他部署での評価、委員会、審議会による評価を経て策定していくようなところで考えておるわけでございますけれども、行政改革推進委員会というようなところで、具体的に議員さんからお話がございましたけれども、この総合計画の進捗状況、監視、評価をというようなご提案があるわけでございますが、この行革推進委員会は町長を本部長として、各課長が本部委員、各補佐が専門委員として組織しているものでございまして、いわゆる内部の組織だというようなところでございまして、そうしていくと、外部の目はこれはなかなか入ってこないというような組織でございますので、同じようなところになるのかなと思っておりますけれども、ただ、その評価に当たっては、内部評価だけでやはりそこはいいのかというようなところがございますので、その評価についても、これはそうした外部の皆さんの意見というようなものをお願いをしていくというようなところは、非常に重要なものになってくるというふうには認識をしているところでございます。 この行革の委員会は、平成18年度に第1次阿賀町行政改革大綱、23年度に2次の大綱、平成27年4月から3次の大綱を運営しているところでございますけれども、まさにそうしたところでございまして、この計画自体も総合計画とリンクをするというふうなことになっておりますので、そこの関与する方法等々も精査をしてまいりたいというふうにも考えているところでございます。 2点目の、町が行う婚活についてというようなところで、具体的に3点のご質問をいただきましたけれども、これは関連がございますので、総合的にお答えをさせていただきたいというふうなことで、ご理解をいただきたいと思います。 婚活は私も重要な施策というようなことで捉えているわけでございますが、お話あったように、これは本当にある意味でデリケートな課題でもございますので、事務的に進めるというようなところは、困難であるというふうに考えているところでございます。 山口議員さんのご質問にも少しお答えをさせていただいた部分でございますけれども、町が主催をして婚活ということを直接進めるというようなところにあっては、地域性もありますし、応募者がどうなんだろうというふうなところもありますので、ここは町が直接事業主体になるというようなところも含めながら、どこが事業主体になるかというようなところはもう少し総合的に、効果的に判断をしていかなきゃならないというふうに思っております。 昔であればこの結婚というのは、年ごろになりますと縁談について世話を焼いていただく方がいまして、仲人の方を立てて媒酌の労をとっていただいているというようなところがあったわけですが、今の時代、仲人を立てないで結婚式を挙げるというのもほとんどでございます。 こうした時代背景を鑑みますれば、地域を超えた集落行事等を通じて、若い人たちが集い、盛り上がり、交流の機会が多かったというように前は記憶しているというようなところでございますが、今はそうした集まりよりは、スマホ等々での情報交換が主流となりまして、SNS上でのそうした交流がふえて、実際に席をともにする懇親会の機会等々も激減し、このようなことから、結婚までなかなかつながりにくい状況にあるというのも一因であろうかなというふうにも思っておりますけれども、逆に言えば、その辺が有効な婚活支援のヒントになるのかなというふうなところでも考えているところでございます。 町の観光イベントの活用、また、地元の皆さん、特に宿泊施設等々にもご協力をいただきながら、また、今は地元の建設業界青年部、非常に活発にこのまちづくりのことを考えていただいておりますので、そうした皆さん、商工会の青年部等々にもお声がけをしながら、婚活パーティーというような形にとらわれることなく、これも先ほど少し申し上げましたけれども、郷土料理の講習やイベント、また、農作業等々による出会いの機会につながるイベント等を企画をしていく中で、結果的には結婚につながるような仕組みができればいいなというふうにも考えているところでございます。 また、新潟県や新潟市等々、近隣でも実施する婚活がある意味で結構ございますので、そうしたところへ参加する支援策も含めて検討していきたいなというふうにも思っているところでございます。 いずれにしましても、個人情報の関係もございまして、デリケートな問題でもございますが、ここも長谷川議員さんを初め、議会の皆様、また、さまざまなお声も聞きながら、町民の皆さんの結婚、ここにつながって、子供を産みやすい環境を整えながら、有効な手段を模索してまいりたいというふうに考えているところでございます。 非常に全般的な話になって恐縮でございますが、答弁とさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。 ○議長(斎藤秀雄君) 2番、長谷川眞君。 ◆2番(長谷川眞君) まず、第2次阿賀町総合計画のほうについて、補足の質問をさせていただきます。 この前の全員協議会のほうで、見直しの期間が7月の頭から40日間、8月上旬までということで資料はいただいたんですけれども、町長のほうも今の答弁で7月からということで、けつのほうはわかったんですが、40日間で見直しをすると。その主体が各課で行うということで、私が危惧しているのは、そんな40日間ぐらいで見直しができるのだろうかというのと、各課で担当部署と外部の部局というか、ほかの課からも参考意見を聞くんでしょうけれども、それだとちょっと短過ぎるというのと、要するに、身内の評価を身内がするというのは、いかがなものかなと。その辺、もう一度町長にお伺いしたいんですが。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) スケジュール的には、まさに前回の全協でお示しをさせていただいたスケジュールをもって進めていくというような計画でございます。 今の7月上旬からの検証につきましては、これは従来の、その前の10年間の前期、後期総合計画を定める中で、同じようなスタイルの中でやってきたというふうな経過がございますけれども、まずはそれぞれの所管課でいわゆる自己評価をしてまいります。その進捗状況を含めながら、どうだというようなところを、これは一つの表といいますか、共通した評価項目の中でそれぞれの課でやっていくと。 そして、それをもとに担当課、これは総務課になりますけれども、総務課の担当部署でそこを確認をしながら、また、場合によってはそこはヒアリングをしながら、これ、一つの課だけでとどまらない課題がやっぱり多いわけでございますので、関連課の中でそうしたヒアリングをしながらその検証も行ってまいりますけれども、おっしゃるようにこれは内部だけじゃないかなというふうなところはあるのは、これは事実でございますけれども、今現在はそのように考えているというようなところでございます。 ○議長(斎藤秀雄君) 2番、長谷川眞君。 ◆2番(長谷川眞君) その計画書の中に、基本構想及び基本計画に基づく5カ年計画として、ローリング調査を行うというふうにうたってあるんですね。 このローリング調査というのはどういうものかと思ってちょっと調べてみましたら、ローラー作戦と同じように、全面的に漏らすことない調査を行うという、ローリング調査というのは全くそのとおりなんですね。 ですから、私がさっきから心配しているような、これだけ項目が多岐にわたって、それぞれすべからく深く突っ込んでローリング調査を行ったら、40日で済むのかなという、私は懸念がございます。 当然、言葉としてのローリング調査というのはそういうことなんですが、それで、町が考えるローリング調査というのも、そういうことで間違いないでしょうか。 ○議長(斎藤秀雄君) 渡部総務課長。 ◎総務課長(渡部和茂君) 総合計画につきましては、改めて申し上げるまでもなく全般多岐にわたっておるわけですけれども、この総合計画に基づきまして、この個々の項目全て町としてはやっていきたいというのが総合計画でございまして、それに基づいて各課、あるいは課をまたぐかもしれませんけれども、実施計画なり、あるいはさまざまなビジョンとかプランがあるわけですから、そのプランとかビジョンについてどうだったのかということについて、それぞれの課でまず抽出するということは、1カ月もあれば十分であるというふうに考えております。 ○議長(斎藤秀雄君) 2番、長谷川眞君。 ◆2番(長谷川眞君) じゃ、ちょっとそちらのほうと私の認識は違うんですけれども、この計画書には数値目標というのがないんですけれども、各課ではある程度の数値目標というのは、表に出さなくても定めてあるんでしょうか。 ○議長(斎藤秀雄君) 渡部総務課長。 ◎総務課長(渡部和茂君) ご指摘のとおりでございまして、総合計画という非常に大きな総花的なもので、数値目標というのはなかなか書けないものです。ここに重点を置きますというだけの話ですけれども、先ほど申し上げましたように、各課の中、あるいは行政改革プラン、人員適正化計画におきましても、5年後にはこうしますというのは数値化して、それぞれあります。 ○議長(斎藤秀雄君) 2番、長谷川眞君。 ◆2番(長谷川眞君) 数値化できない項目も当然あると思うんですよね。各課で先ほど町長が説明したときに言いましたように、外国人の誘客、インバウンドに対して、例えば1,000人にするとか、2,000人にするとか、そういう各課での数値目標があるんであれば、これはチェック、これはチェックで済むと思うんですよ。 だから、私はまたそれが表に出てきていないものだから、数値目標がなければ、そんな簡単にローラー作戦はできないだろうなというふうに思ったわけなんですね。 ということは、半数ぐらいは数値目標あるんでしょうか。大体何割ぐらい数値目標、項目、例えば不滅の阿賀町戦略プランと住みよい阿賀町まちづくりプランと両方に分かれていて、各項目がさらに細分化されて、4から5項目に細分化されていますよね。その項目全て潰していくとしたら、何割ぐらいが数値目標を設定されているか、お答え願います。 ○議長(斎藤秀雄君) 渡部総務課長。 ◎総務課長(渡部和茂君) これは長谷川議員ご指摘のとおり、数値化できるものとできないものがあるわけですよ。そうすると、人員適正化プランであれば、5年後に職員を何人にする、10年後に何人にするというのは割と容易に出ますけれども、ただ、その数値目標を、あるいは総合計画に載っている数値目標がこうだからということで、当初予算を編成するわけですけれども、社会情勢、そのときの状況において、どれを優先させるかというのは変わってくるわけですから、そういう意味では、それぞれの計画の中でこういう数値を何年まで出すというのがあったとして、それは当初予算を組む段階で、財政もあるわけですから、どれを優先させるか。 本当はやりたいんだけれども、切らざるを得ないというものもありますので、その辺は年間の枠として、例えば予算が110億の中でやらなければいけないとなったときに、それをこれは全部やれば一番いいんでしょうけれども、その110億の中でどれを優先させていくのかというところもございますので、これは数値目標に大きく達しないという場合があったとしても、それは財政のほうとその事業課のほうで優先度が高いのはそのときになって、もっと優先度の高いのが出てくれば、そっちのほうを重視するわけですから、達成目標にはるかに及ばないからといって、それは怠慢だということでもなくて、いわゆる役場の意思として優先順位が変わったというふうに捉えていただきたいと思います。 ○議長(斎藤秀雄君) 2番、長谷川眞君。 ◆2番(長谷川眞君) 説明はわかりましたけれども、例えば箱物をつくるという計画があるとすると、これは箱物ができたかどうか。例えば、この総合計画には消防署の新築というものが載っていまして、それはもう工事に入っています。もう一つ、文化福祉会館の建設プランの作成とか、建設までいったのかな。ただ、これははっきり言って、まだこれはだめだと。それこそ、課長が言うような予算の関係でなのかもしれませんけれども、ただ、町民にわかりやすく、この計画は全家庭に配ったわけですよね。そうしたら、これについてこの進捗はこうですよ、現在5年終わって進捗はどうなっています、これの項目は予算がないんでやめますとかいう、やっぱり町民に説明する必要があるんじゃないんでしょうか、これを配ったということは。その辺をどうお考えでしょうか。 ○議長(斎藤秀雄君) 渡部総務課長。 ◎総務課長(渡部和茂君) これは、当初のころは本当に文化福祉会館もそうですけれども、図書館という声もあったわけですよ。そうしたときに、そういう声に応えるにはといったときに、箱物をつくれるかといったときに、これは川屋敷、あるいは分館でもって図書を今も買っておりますけれども、図書数をふやすことによって箱物はなくてもできるんだろうというふうなふうにシフトがしてきておりますし、また、文化福祉会館についても、非常に高額なものですから、確実に言えることは町のほうで公共施設の基金をつくったわけですよ。この基金というのは、もともとは文化福祉会館にかわるものを建てるための基金でございまして、今ほど2億ちょっとだったかな、たまっているんですけれども、そういう従前なかった基金を設置しましょうというふうな趣旨から、文化福祉会館の建てかえを視野に基金をつくっておりますし、そういったところについては、本当に議員ご指摘のとおり、基金をつくりましたというふうな広報紙でも何でも、お知らせしていくべきなんだろうというふうに今改めて思っております。 ○議長(斎藤秀雄君) 2番、長谷川眞君。 ◆2番(長谷川眞君) その基金をつくりましたというのを町民にすると同時に、この項目はこういう理由でおくれていますとか、この項目は達成できましたとか、これは残り3年でできる予定ですとか、そういう各項目について、何割の町民がこの計画を読んでいるかちょっとわかりませんけれども、この計画を各家庭に配った、町民に配ったということですので、もっときめ細かな説明をしていただきたいと思います。 それと、9月下旬に予定している検討委員といいましたか、区長会から1名ずつとか、16名でその計画をつくり直してから、それを審議していただくというような形で、さっき聞いたんですが、間違いないでしょうか。 ○議長(斎藤秀雄君) 渡部総務課長。 ◎総務課長(渡部和茂君) これは議員ご指摘のとおり、きめ細やかな説明は必要だろうというふうに考えておりますし、また、議員さんもよく読んでおられますけれども、後期計画の中で変わっていくというのは今、ご指摘のあった不滅の阿賀町戦略プラン、それから、住みよい阿賀町まちづくりプラン、この辺を見直していくということでありまして、基本構想については、これは10年間不動のものでございますので、その中で5年前はこの項目の中に載せなければいけなかったけれども、今5年たったらこのかわりに新たなものが必要になってきたというふうなこともございますので、その辺を検討してまいりたいと。 もちろん、細かな説明も町民の皆さん、読んでいるかどうかというそのご懸念もありますけれども、少なくとも今ほどご指摘されたように、文化福祉会館についても基金をつくったというふうなところは、お知らせしてまいりたいというふうに考えております。 また、総合計画の審議会でありますけれども、この審議会について、今、長が申し上げたとおり、年度内に2回ほど開催したいというふうに考えておりますけれども、1回目については今、議員からご指摘のあったとおり、こういう計画に対してどの程度の進捗状況でありますというふうな説明をしながら、今後新たなもの、あるいは削除するもの等について考えてまいりたいというふうに思っております。 ○議長(斎藤秀雄君) 2番、長谷川眞君。 ◆2番(長谷川眞君) 審議会の16名の中で、各地区の区長会から代表1名ずつという4人ははっきりわかるんですけれども、それで、この計画をつくった当初、審議会の委員がいましたけれども、その人たちがまた選ばれるということなんでしょうか、それとも、またその区長さん以外は全く別な人を選ぶという予定なんでしょうか。その辺、お願いします。 ○議長(斎藤秀雄君) 渡部総務課長。 ◎総務課長(渡部和茂君) これは5年前でありますけれども、やっぱり町の代表者としては誰なんだといったときに、区長さん、4地区ありますけれども、それぞれの区長会長さんに、区長会長さんでなくてもいいんですけれども、それぞれの4地域から審議員になっていただくのがまずは妥当だろうと思っておりますけれども、その他、関係機関、外部団体については、商工業にしても何にしても大事なんですけれども、その時代、時代によって重点的なものに関係する諸団体の皆さんにお願いするということと、やっぱり幅広く募ってまいりたいというふうに考えております。 ○議長(斎藤秀雄君) 2番、長谷川眞君。 ◆2番(長谷川眞君) ということは、メンバーは大分変わるという形で理解してよろしいんでしょうかね。わかりました。返答は要りません。 じゃ、続きまして、町が行う婚活について伺いたいと思います。 きのうですか、おととい来ました阿賀町の広報で、ハートマッチにいがた、先ほど山口議員のときでしたかね、ハートマッチにいがたというのが出ていましたけれども、これは私も県のそのインターネットで、ホームページでハートマッチにいがたのあれを調べたんですけれども、これは入会金は無料だと理解しました。 1人紹介というか、マッチングを紹介するごとに2,000円かかるというふうに出ていたような気がするんですけれども、質問で言っていましたけれども、町外からIターン、Uターンで人を呼ぶということで人口増加を図るよりも、私の場合は、それも大事なんですけれども、今、阿賀町に住んでいる人、その人たちが結婚して、子供を産み育てるということで、人口をふやしていく。外に逃げていかないと言ったらちょっと語弊ありますけれども、外に出ていかないというような社会をつくりたいと思っているんです。 そこで、ちょっと調べた中で、こちらの阿賀悠久の森、阿賀町人口ビジョンの中で、2010年の国勢調査の数値を踏まえて書いてあったのが、阿賀町で独身者で結婚を望む割合が89%と、約9割です。ところが、配偶者のいる人の割合というのは31%、独身者の割合が69%、これは全体なのか、それとも、適齢期18歳から35歳か40歳までなのか、ちょっとわかりませんけれども、こういうことなんですよね。ですから、私は婚活が非常に大事になってくるんだろうと。 町長の先ほどの言葉ですと、町が、行政が婚活を行うのはちょっとニュアンス的にまずいとは言いませんけれども、問題がある部分もあるんじゃないかというような言い方をされたと思うんですが、これは何という人でしたかね、ちょっとど忘れしましたけれども、行政は最高のサービスだという言葉を、そうある本を出版した市長経験者がいましたですけれども、そういうことを考えれば、もうここまで来たらそんなことを気にしていられなくて、もう町が婚活とか、そういうサポート制度を行うべきではないかと思うんですけれども、町長、いかがでしょうか。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) まず、前段の県がやっておりますハートマッチにいがた、ここは登録するのに1万円の登録料がかかるんです。これはかかるように私も確認をしているというようなところでございますんで、県はまさにこういうようなところへ登録するというところは本気なわけでございますから、その本気度を支援していくという、また一つの大事な町の支援だなというふうにも考えているというようなところでございます。 そして、よそから来てもらうよりも、まさにこの阿賀町で住んでいらっしゃる方が結婚して、出産をして、まさにそういうような形で、本当に私もそこは基本の基本だと思いますから、ぜひそうした支援を、どういう形で可能なのかというようなところですけれども、そこは一番の基本だという認識は、私も長谷川議員さんと一緒でございます。 この人口ビジョンの中で、もう一つはさまざまな分析といいますか、それもこう出ているわけでございまして、今お話あったようなところについては、私はちょっと今まだ読み解くに至っていないところなんですけれども、私が独自に職員の時代にこの結婚、未婚率というふうなものを、これは国勢調査の中でしか出てこない部分でございますけれども、平成27年の分を、私独自に集計したものがあるんですけれども、これはやっぱり未婚率というのは、男性も女性も本当に5年ごとの国勢調査で上がってきております。 これはある意味、適齢期というふうなものを、大変失礼ですけれども、線引きをすることも必要なのかなというふうに思っておりますけれども、例えば、25から29歳までは73%でございます、男性ですけれども。30から34歳までは46%、35から39歳までは45%、すると、やっぱりその40歳過ぎてもそこの数字が余り未婚率が下がってきていないというような状況がありますんで、まさにこういう形で結婚をしていないというような方が多い。 そこがむしろ女性においても非常に顕著になってきているところがございまして、女性の場合は25から29歳で59.8%、30から34歳で35.1%、35から39で21.4%、まさに5人に1人の方が40歳までに結婚されてないというような数字もこうあるわけでございます。 一方で、結婚に対する、結婚したいと言うとちょっと言葉はあれかもしれませんけれども、そういうふうな願望、まさにさっきおっしゃったようなものはあるんだと思いますから、そこの現実とのミスマッチ、ここをやはり町として、今言うように、ここの今の数字は町民の皆さんの数字でございますから、ここを何とか支援をしながら、そこにつなげていくというようなところは、もうこれは行政の仕事として私も考えていきたいというふうに思っているわけなんです。 先ほど来、これを私が言ったのはこれ、事業主体として行政が直接やるというようなところはどうなのか。やはりそこを探る必要があるなというふうに思っているんです。行政が最大のサービス事業だと、これは本当にそのとおりだと思っておりますので、全体的に私はまさにその言葉のとおりだと認識しておりますから、そのような形ですけれども、この婚活をやるに当たって、そこは町が直接したほうがいいのか、むしろ民間の皆さんに、ある意味で委託というか、そういう形の中で町は財政支援をしながら、企画とか運営はこれを一緒にやるけれども、そういうふうな形の中でいったほうがいいのか。ここについてはよく研究をしながら、可能な限り私は次年度に向けてそんな事業化を、ひとつ取り組んでみたいなというふうに考えているところでございます。 ○議長(斎藤秀雄君) 2番、長谷川眞君。 ◆2番(長谷川眞君) 町のほうで事業者に委託してやらせるか、あれは別にしまして、とにかく婚活といいますか、結婚の補助を一人でも多く結婚できるような事業を進めていっていただきたいということです。 これは私の考えなんですけれども、やっぱり各集落に子供の声が、昔は我々のときはどんな小さな集落でも子供の声がしたんですよね。今は子供の声のする集落が少なくなっている。幸い、古岐はそれでもまだ子供の声はしますけれども、それで、このハートマッチにいがたのほかに、新潟県のホームページの中に、ハピニィという、ハッピー新潟の略なんでしょうが、ハピニィというホームページがございまして、そこで各新潟県内の市町村の婚活、それから妊娠、子育て、それがどういうふうに行われているかというホームページがあったんですね。 そこで非常に、そのハピニィのところで結婚まで載せている自治体は少なかったんですけれども、ほとんど妊娠したら1カ月ごとに健診だとか、2カ月ごとに健診、出産したらお祝い金出すとか、それから子供の医療費は無料ですとか、そういう子育てのことと、妊娠してから子育てまでというのは、どこの市町村もやっているというような情報が載っているんですが、その中で結婚ということで、阿賀町も当然載っていませんでした。阿賀町の情報として。 その中で気になったのが、非常によくやっているというのが妙高市、出会いサポート事業として、出会いのイベントを行う。それから、結びつける、昔の世話焼きばあさんといいますか、仲人といいますか、サポーター。2人を結びつけるサポーターの養成講座。それから、婚活マニュアルの作成。これは女子も男子もですね、どうすれば結婚できるかという。それから、魅力アップセミナーというのがあるんですね。これも女性と話すとき、あるいは男性と話すとき、こういう話し方をしなさいよというようなことだと思うんですけれども、妙高市が非常に懇切丁寧にセミナーを設けたり、出会いイベントをやったりしている。 それから、湯沢町はどんな出会い系のサイトというか、例えば先ほどハートマッチにいがたに入るときに1万円かかると言ったけれども、そういう入会金を全部補助しますよと。これが民間のそういう事業者にも補助しますよと、湯沢町がですね。 それから、いろいろあるんですけれども、魚沼市は親、結婚できない子供たちの親の教育セミナーがあるんですよね。子供にこういうふうに結婚させてくださいというような、あれですね。 それと、隣の新発田、聖籠、胎内は3市合同で婚活パーティーをやっている。これは去年は年に6回、それから個別相談会を年に6回。だから、各市、例えば聖籠で2回、新発田で2回、胎内市で2回やれば、6回になるわけですね。それから、ライフデザインセミナーというのを3回やっている。結婚して、こういう生活をして、将来こうしようというライフセミナーを3回やっている。 いろいろ本当に各行政体でやっているのがいっぱいあるんですけれども、そこで、阿賀町で町長が具体的に、じゃ、どうしたいというようなことはあるんでしょうか。ちょっとお伺いします。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) 今ほど議員さんから本当に先進的に取り組んでいる事例、ご紹介いただいたわけでございまして、まさに私どももそうしたところまず、どういうことをやっているのか。私どもとしてもよくよく聞く中で、その実施方法と効果と、これも今やっているところを聞きながら、調査しながら、じゃ、まさにどうしたところを組み立てていったほうがいいかなというところは、これはすぐ取り組んでいきたいというふうに考えているところでございます。 今言ったように、出会いのときの話し方から含めまして、こういうふうなセミナー、これも三川の商工会が婚活を2回やったときも、まさに参加者に対して、参加申し込みがあった人にはそうしたところまでもセミナーで、みんなで勉強してもらって取り組んでいるところもありますんで、今言ったようなことを幅広くやっぱり出会いには知識としても、また、必要な部分になってくる部分もあるのかなと思いますんで、まずは今ご紹介いただいたところを、私はよく個別にその状況も勉強させていただきたいなというふうに思っております。 これはいろいろ、ですから、ありますよね。この近隣でも、五泉の商工会議所さん等々もやられている部分も過去がありますんで、新発田、聖籠、胎内が3市で市町で一緒になって取り組んでいると。ここも非常に私はいい取り組みだなというふうに思っているんで、まさに五泉市さんであったり、阿賀野市さんであったり、これはいろんなところとも協議しながら、一緒になって取り組んでいくというふうなところも、これまたある意味で効果的なのかなというふうにも思っています。 潟コンというんですか、もう本当にすごい何百人もの皆さんが、例えば安田アイランドに行って会うというような題材的なものもこうあるわけでございますんで、逆に言えばそういういろんなところへ、この町で直接やらなくても、参加を促していくとか、そういう情報も出しながら支援をしていくと。そこには、先ほど湯沢町さんであった入会金を町から助成しましょうというのも一つの支援の方法だなというふうに思いますんで、その辺もトータル的に含めながら、やっていきたいなと思っております。 テレビ番組でももう大々的なものがあるわけですよね。あれも私は見ながら、阿賀町でこういうことやったらどうなんだろうかなと積極的に思いながら、ああいう番組をよく私も見るんですけれども、次は消防職の皆さんがやるような企画も近々放送されるようでございまして、これに関しては何年か前になりますけれども、三条市でやりましたよね。市長さんが前面へ出ながら、まさに市のPRもしながらやっていった。ああいうふうな大きな取り組みも、これまたできるのかどうか、そんなところも含めながら、私はいろんなものを検討していきたいなと。 そして、その中で、まずはこういうふうな歩みをしていきたいなというふうなものを新年度の当初の中で私は計画をしていきたいなと、当然、その事前には、こんなことを考えているというようなところを議会の皆さんにも説明して、お諮りをして、これをご理解をいただければ進んでいくようにしたいなというふうに考えているというようなところでございます。 ○議長(斎藤秀雄君) 2番、長谷川眞君。 ◆2番(長谷川眞君) 議会で言うことじゃないかもしれませんけれども、阿賀町は狐が嫁さんもらえても、人間が嫁さんもらえないところだというような話をすることを聞いたことがあるんですよね。 それで、じゃ、それを、阿賀町というのはマイナス面を逆手にとってプラスにするのが非常に上手なところで、へくさんぼとり大会ですとか、ヤマビルの蛭蛭大会とか、そういうのをやっていますんで、逆にそう言われたら、もう阿賀町は人間が結婚できないところだって言われたら、逆に狐の嫁入りのときにお見合いパーティーをやるとか、狐のメークをして、そういうことも考えていったらどうかなと私は考えたんですが、その辺の考え、どう思いますでしょうか。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) 本当に狐の嫁入り行列が似合う町なんです、この阿賀町は、津川は。まさにここはこの婚活にといいますか、こういうふうなところにあっても、私は大きな売りだなというふうに思っています。 そこを、やはりひとつまさに出せる部分があったら出しながら、そして、今言うように、これはメークしながら、まさにそこは非常に具体的にすばらしい案だなと思いますんで、この町のよさをその事業と一緒に売っていくというようなところが大事だと思っています。 これは、阿賀町の町民だけが対象というふうなところにはならないと思っていますんで、そうすると、よそからこの町にお出でいただくような仕掛けも一つ大事だと思いますし、多分よそでやるときも、この町のよさをやるところへ持っていくというようなところも、これは非常に大事だと思っていますから、そこではこの嫁入りというふうな、この阿賀町の本当に代表するものでございますから、そこをうまく活用をしていくことができるんであれば、そこはもうまさにすばらしいものだなというふうに思っているところでございます。 ○議長(斎藤秀雄君) 2番、長谷川眞君。 ◆2番(長谷川眞君) 最後になりますけれども、先ほど言いました例えば五泉市と、あるいは阿賀野市とかと合同でというか、その際、阿賀町から出ていかれると困るので、その辺の歯どめをしながら、もしそういうほかの自治体と合同でということであれば、考えていただきたいと思います。 何にせよ、今後その少子高齢化、少子高齢化と言われますけれども、本当は一人でも多くの、外から大人を引き込むのも手でしょうけれども、阿賀町の子供をふやすということをぜひ考えて、その婚活活動をやってほしいと思っておりますんで、よろしくお願いいたします。 一応これで質問を終わります。 ○議長(斎藤秀雄君) 答弁はいいですか。 ◆2番(長谷川眞君) はい、よろしいです。 ○議長(斎藤秀雄君) 以上で、2番、長谷川眞君の一般質問を終わります。--------------------------------------- △散会の宣告 ○議長(斎藤秀雄君) 審議の途中でありますが、本日の一般質問はこれで終わります。 なお、あすは一般質問の終わっていない5番、小池隆晴君から始めさせていただきます。 これで本日の会議を閉じます。 本日はこれにて散会とします。 大変ご苦労さまでした。 △散会 午後4時34分...